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父のためにメザシを焼いている。
メザシから出てくる
もうもうとした煙

父のためにメザシを焼くなんて
つい最近までは
思いもしなかったなあ
留守中の父が戻ってくるまでに
焼いておいて差 ....
この想いグセ
なおらない

まるで
外科手術で切り取った
カラダの一部が
ないのに
まるであるかのような痛みを
見させているようだ

うずくのだ
しくしくと

ひとりでいると ....

女に頼る男ほど不甲斐ないものはない。
女に甘える女ほど不細工なものはない。


暖房の効きすぎた車内に長居することは
濃厚なガトーショコラをワンホール食べることに似ている。
もたれ ....
溺れかけたのですか
ありもしない愛
などと/暗く
底のないつぶやきを
ぶくぶくと、泡と海藻だけが纏わりついて
よく見れば
そこに近づいてきたのは海蛇で
あなたは必死に藻掻 ....
本当に終わってしまったのか






少しだけ残った期待の欠片が






私を惑わす







右に行けば正解?





左にい ....
大きな電気自動車に轢かれそうになりました。
凶暴な蛇に丸呑みされそうになりました。
太陽に炙られ干からびそうにもなりました。

昔物知りなトノサマじーちゃんが言ってたように
外の世界は危険が ....
額縁だった庭に景色が戻ってくる
寂しい程に整えられた装置は
演歌師が
おっぺけぺーを 
捻る、
舞台であった

もうすぐ演歌師がいつでも住まう
庭になる

説明のいらない
「ああ ....
煙草と僕のどっちとる?
って言ったら
君はマチガイなく煙草をとるだろう
寅さん
寅さんって
結局 僕のことかよ
浅草で寅さんでも
山谷じゃ 何さん?
南無さん? ....
しみずさんがハンダこてをかった。

寝ぼけていたので、しみずさん、パンダ型こてをかったのかと妄想あるき。

しみずさんがパンダこてでじゅうじゅうとかしてゆくものが、しみずさんのせいりせいとんされた机 ....
主人とモールに行きました
EUインポートの店でいろいろ買って
はやりの膝上ブーツと
冬用のスキンケアを一揃え
お腹が空いたのでステーキを食べようと
お店の前にいったら混んでいて
人が並んで ....
「木星のしま模様が今年は一本なくなりました」

ちのないガスかたまりみたいなうえ

たつこともできず

なにしてるのかとおもえば

くらいくらくら

くらがりになれたせいか耳でみることができるように ....
砂と瓦礫の上、子供たちが石のような目をしてそれを投げ合うとき
わたしはぼんやりと胃凭れ気味な朝を迎えます。
やわらかくなめらかな肌にすりつぶして、塩コショウとマヨネーズをかけてそれを食します  ....
この3週間
あたしは
貴方から離れなかった

出張の時以外は


南の部屋で打撃を受け
北の部屋へ泣きついた

さらけ出す
情けない みっともないあたしを

ごめんなさい
 ....
すき焼き食べ過ぎちゃって動けないのよ
太田胃散ちょうだい

久しぶりだから
久しぶりだから

松茸なんかいれるから
食べ過ぎちゃったのよ

中国産だろ
韓国産だ ....
とけるまでかさねた

はなびらは
がらすでできているから

ぬるいおとがする



あしをおろす
きずをほしがって
あしをおろす



こえがきこえる?

 ....
マルコヴィッチの穴に入ったメルヘェン


おいてきぼりにされた楽譜がみつかった


こんなにもかわってしまったわたしに


地球にとけたピアノは


はりたおしたいからだと云っている。
あなたはわたしに「ななし」と名付けた
それ以来わたしは薄い皮膜を漂っている小さな虫。


光らない星、開かない窓、結ばれない紐、濡れない傘、
ない。ない。ない。ということでしか ....
風邪を引き発熱
いつもの常用薬を取りにいけない

本人でなくては
許可がでない薬

1日目なんとか
パキシルを残して
抗ウツ剤1錠で乗り切る

2日目 パキシル1錠のみ服用
風邪 ....
覆い尽くそうとするビルに負けず
ただ泰然と空はあった
眩しい交差点を抜けると再び
空は切り取られてしまうけれど
工場の音さえ微笑ましく
あるいは無表情に
空はそこにあるだけだっ ....
不可視の波動を遠くへ飛ばす
(波動は見えると彼は云ふ)
石に触れると暖かい
(無機物にこそ宿ると云ふ)
電車は今日も軋んでいる
(ヒトには向かぬと彼は云ふ)
頭上を無尽に飛び交 ....
お前のハートの鍵をくれ
















 ....
壊れた時計をいくつか
この部屋に飼っているので
どうやら時空にちょっとした罅が入ってしまったらしい
ふいに宙の思いがけないところから
時ならぬクロッカスの花が咲いたり
誰のものとも知れぬ指た ....
しずかな森から手紙がとどき


くもったはいになつかしいにおいがはいりこむ



寝ながらYouTubeケルンコンサート


キースジャレットのピアノは



せきをとめ





「いきかえって ....
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜


人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです


それは、答を待ちわびるということ ....
君が生殖本能からくるアプローチを好むのは
機能を満たしたいという欲求からで
私の子宮はそれを受け入れようと氾濫するので
剥がれ落ちまいと壁を厚くしている
そのせいでここ半年間は不調に悩まされ
 ....
祈り捧げる
オリオンの夜に

わたしはあなたの首輪となりましょう

締め付けて
もっときつく

わたしの憂欝は
すでに蛇のようにわたしに絡まり
両手を合わせるのさえ
まるで機 ....
乾いたガラスの向こう側。
バイクが通って水がはねる。
はねる。

どこか遠くで救急車。
道を急いで水がはねる。
はねる。

白い空の下
黒い道で
踏みつぶされた水がはねる。

 ....
夜が西へ消えた。

待って欲しいと祈ったけれど、
太陽は容赦なく私の影を伸ばした。

どこか遠くでカラスが鳴き、
人々が目覚め始める。

みなそれぞれに思いを抱きながら、
今日も電車 ....
※誰か適当な女性の固有名詞を入れて下さい















俺はお前の道を照らす一丁のランプになりたい






 ....
{ルビ機構=システム}の一員に過ぎないという自覚
この無自覚で人は何でもやる
けれどメンゲレの対象認識、その冷酷は
機構に責任を帰せられるものではなく
導き出された個の資質に他ならない
善き ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14758)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メザシ- ナカツカ ...自由詩9*10-10-27
月をとってとせがんだあたしは- 森の猫自由詩6*10-10-27
女とチョコと秋の空- さつき自由詩2*10-10-26
君がみる死海- アラガイ ...自由詩4*10-10-26
みれん- くゆら自由詩110-10-26
One_Truth- さつき自由詩3*10-10-25
おっぺけぺー- 鵜飼千代 ...自由詩15*10-10-25
病むさん- アラガイ ...自由詩3*10-10-25
ハンダこて- 阿ト理恵自由詩4*10-10-24
暇だったので- 西日 茜自由詩6*10-10-24
うつ- 阿ト理恵自由詩8*10-10-24
じゃがいも- アラガイ ...自由詩7*10-10-24
眠り薬- 森の猫自由詩5*10-10-23
たまにすき焼き- アラガイ ...自由詩4*10-10-22
ロゥサ- ミゼット自由詩3*10-10-22
古い楽譜- 阿ト理恵自由詩5*10-10-22
異子。亜子。- 手乗川文 ...自由詩19*10-10-22
たった4日で- 森の猫自由詩5*10-10-22
一片- さつき自由詩410-10-21
電波- さつき自由詩210-10-21
ハートの鍵/上島竜兵/ジークフリート/鍵っ子- TAT自由詩3*10-10-21
出現者たち- 塔野夏子自由詩13*10-10-21
センチメンタルうさぎ- 阿ト理恵自由詩4*10-10-21
Whale_song- 月乃助自由詩12*10-10-21
あてのない生殖- 西日 茜自由詩3*10-10-21
首輪- 乱太郎自由詩15*10-10-20
灰色の朝- さつき自由詩4*10-10-20
ガタンゴトン- さつき自由詩1*10-10-20
あの頃に書いた詩- TAT自由詩5*10-10-20
メンゲレ- salco自由詩2*10-10-20

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