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        ふりつみて
        漆黒のまつげの先に
        しんしんと
        どこかでだれか
        涙する
        まつげにつらら ....
カフェかと思ったら美容院 いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ


ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
 ....
  こんな寒い冬の日には
  錆びかけた薬缶に水をいれて
  ストーブのうえに置いておこう



  けさ、空気はするどく冷たく尖っていた
  鳥の声はぴんと張られた針金のようだ ....
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ....
休日の夜は
君と一緒にダンスする
それが習慣になっている

色んなダンスに挑戦して
幅を広げて表現力を高める

気持ちを一つにして
お互いの魅力を感じながら

広いベランダで
夜 ....
甘すぎる飲みものに
あまり遠くまで泳いで行けそうにない日
という名まえをつける

低体温というひびきに憧れなかった?
いいえ、わたしは
身体のとおいところが
ゆっくりとまわるようなめまい ....
光の行列の中で整理券を握りしめて
僕たちには 生きている間に自分の番がやってくる確証も持てず

枕もとに置いたステレオから流れる子守歌
横たわり抱きしめる音の羅列
星空から音がすると思ったこ ....
詩の声が聴こえる

私が設定したのか された必然性の声

優しさはあなたの右に出る者はいないよ
私は微笑みながら左から見ている 戦ぎと凪の時空空間越え
声が聴こえる詩の

あなたの神秘 ....
「あなたは過去の栄光にすがって生きている」

ある日 ある人が 私に 放った言葉
不思議な言葉
ぎょうぎょうしい表現
だから 笑ってしまう時もある
私のこと どれだけ知っているのだろう?
 ....
夜の匂いを忘れてしまうまえに
早くしなくちゃ、って思ったんだ
玄関から一歩踏み出したときに

夜の匂いがするということは
昼間とてもあったかかったということかな
熱が土にたまって、それが噴 ....
いろづいた
いちょうを編んで
やわらかなストールをつくる
ゆっくりと首に巻き
はしゃいで
みたりして
きせつは
名前など欲しがっていなくて
ひとり
通せんぼする散策路

 ....
背中に杭がささる
子どものころはそのまま
小学校に行った
人には見えないので
痛みをこらえている表情を見せなければ
だれにもわからない

休み時間に追いかけられて
プロレスのヘッド ....
三が日は毎年家族で過ごす。朝はコタツにくるまって年賀状の仕分けする。おとん おとん おかん おとん おかん じいちゃん おとん あにき おとん おもち おとん おかん おとん なんこ じいちゃん おと .... 帰宅早々インターフォンが鳴り
え? 宅急便?
受話器を取ると
「とりっくおあとりーと!」
子供達の雄叫びが両耳に飛び込んで来た
驚いた
かぼちゃランタンがそちこちに並ぶ時節
とうとうアク ....
1

繊細な抒情と
硬質な抽象の狭間に
不意に出現する少年の輪郭


2

指さきから歌を零している
気づかずに どうしても
指さきから歌を零してしまう


3

羽搏 ....
残雪の山の息吹を彼方に見遣り、
今この胸に響く魂の鼓動。
笛の音に松の枝はそよぎ、
今此処に在る事の旅情を唄う。

遮る者も無く、また、憐れむ者も無く、
無頼の道の誘いにただその身を委 ....
みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
もはや泥に塗れた腕しか持たないこの身には
何を望むこともかなわないのでしょう
一つだけ許されるのであれば
ただ
ひとすじの風のように









---------- ....
当たり前なこと
書くの止めました
上から目線
そんな感じがしたからです

当たり前じゃないこと
書くの止めました
自分自身
枠から出れなかったからです

詩うこと
止めま ....
雨に道がひかっている

この街のそこかしこにぼくらがいる

傘をささずにぽつぽつとやられている

そこかしこにぼくらがいる


街路樹が霧を呼吸している

さわやかな別れに涼しく ....
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ

だってね 明らかにアウトだもの

ほら 入口からセーフのアチラが観えない?



「ふーん」



(ふーん )は負 ....
「今日アッキー帰って来るって知ってた?」

「知らない」



わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ

生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
これがあなた弟の部屋よ
案内してくれた女はノエミといった
薄いブルーの冷蔵庫
錆びたコンロとケトル
想像してたよりもずっと生活感があった
家事なんてしたことなかったのに

窓を開けると
 ....
歪む光
無数の粒子
極限まで集められた音たちが臨界点を超えるとき
女戦士は
降り立つ

ライトセイバーの軌跡に沿って鱗粉が輝く
とらえられない
存在
残り香
薄く しなやかな繊維を ....
自己たる意識の
曖昧さのもと
神経回路の
織りなす世界

小さな世界に
繋がるものは
大なる源
不可知の広がり

見えない手綱
消えない絆
たぐりよせても
頼りなく
 ....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
愛されても孤独             131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14758)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠りのなかに- 石田とわ自由詩13*13-11-3
カフェかと思ったら美容院- 北大路京 ...自由詩213-11-2
いちず- るるりら自由詩22*13-11-2
いとしさ- 草野春心自由詩913-11-2
<ありがとう>- nonya自由詩25*13-11-2
ダンス- 夏川ゆう自由詩113-11-2
ミルクティー- 平井容子自由詩1013-11-1
エイリアン- Neutral自由詩513-11-1
詩の声- 朝焼彩茜 ...自由詩12*13-11-1
あなたの話をみんな聞いていない- 小川麻由 ...自由詩2*13-11-1
夜の匂いを忘れてしまうまえに- ユッカ自由詩313-11-1
決められて秘められている- かんな自由詩5*13-11-1
心に杭がささる- 殿岡秀秋自由詩713-11-1
正月- メチター ...自由詩5*13-11-1
黒船- salco自由詩13*13-10-31
少_年- 塔野夏子自由詩4*13-10-31
現代- ヒヤシン ...自由詩7*13-10-31
カップ麺生活少女- もっぷ自由詩14*13-10-31
ひとめ_あなたに- 伊織自由詩4*13-10-30
止めました- ムウ自由詩513-10-30
雨の街- 吉岡ペペ ...自由詩1313-10-29
普通人- 芦沢 恵自由詩23*13-10-29
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩11*13-10-29
うすむらさきの朝- 梅昆布茶自由詩1913-10-29
loved- mizunomadoka自由詩313-10-29
バタフライエフェクト- 伊織自由詩5*13-10-29
体感- シホ.N自由詩213-10-29
鶏供養- そらの珊 ...自由詩2413-10-29
愛されても孤独- 北大路京 ...自由詩413-10-29
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29

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