すべてのおすすめ
なにも人間のかわりにはなれない
水晶の先に淡く輝いているマリンブルーの瞳
神様
不合理の先にしか
姿を見せてはくださらない

あなたは人間ですか
この壊れたからだを抱きしめている
 ....
足が痺れてチャンネルを変えられないでいる そのタイムマシンに
乗りこんだなら
盆正月で
それぞれ一週間だとして
一年に十四日しか
家に帰ることができない

十年で百四十日
ゴールデンウイークを含めても
一年に満た ....
紫色の 煎餅蒲団
昔 父の姿が 其処に有ったような
煙たい空気ばかりを 思い出すような
不思議な 感覚

時の隙間を 超えて
押入れの中から 取り出せば
ちょっとだけ 黴臭い けれど
 ....
――――夏の初めだった――――


おばあちゃんが他界した。

おばあちゃんは、どこにでもいるような

ごくごく普通の田舎のおばあちゃんで

真面目で頑固で亭主関白な大正生まれのおじ ....
意識の深く
奥深く
自覚しない
暗闇がある

神経の根っこが
闇を吸い上げ
心ならずも
顕在させる

それが
芽を吹き実となるか
狂気となるかは
風向き次第

意識の ....
わたしがあなたの下着を干しているあいだ
あなたはわたしのために歌をうたっている

わたしがにんにくの皮を剥いているあいだ
あなたは二人分のコーヒーを落としている

わたしが玄関のタイル ....
見あげた鉄塔は
汗もかけずに
さむざむと鉄色をしている

足もとの濃い影が
すこしだけ揺れて
ふりむいたすべてはあかるすぎて見えない

あかるすぎて
見えないなかで
あなたがあ ....
オレンジの月を見ました。
「月が綺麗ですね」
そうあなたに言いました。

真っ青な太陽を見ました。
「とても素敵ですね」
そうあなたに言いました。

いつまでもいつまでも
隣にい ....
乞食

たった一杯のコーヒーを飲めずにのたうち回っている老人
その瞳の中には険しい眼差しとオドオドした炎のちらつき
言葉を無くした老人は襤褸を纏って道を彷徨う
ぶつぶつ世間への呪詛なのか
 ....
            120828

着いたのは午前3時の丑三つ時さ
母校の先輩に促され
待ち続けていた男をぶん殴る
バイト先の先輩だった
シチューの具にした子分どもは
あっというまに ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
ほら君君君は石のうえ砂のおふとん水水水浴びて魚はねる夢見る誘う腕腕あそぶおよぐ笑う七月月月中天今ど真ん中夜夜夜夜ねむる 足踏みをして
空気を送り込んで下さい
それが
おとになるのです
白い鍵盤の上でこどもが遊び
黒い鍵盤の上でスキップをする
電気もいらない単純でのどかな楽器
足と手さえあればあとはなんにも ....
ファネーチカ
発音が響く
茶色い地味な装丁の教科書
やわらかいO(オー)とЯ(ヤー)
教室の端と端
長いすにかける
座り姿が美しい
ハラショー

鳩は飛び立った/極寒がやってきた/車 ....
{画像=120827231158.jpg}


BF1に深く息するぼくら
階段を降りて行くと
下界は白く霧が架かって
謎の大陸に降りて行くみたい

色々な生き物が
棲息する謎の大陸で ....
  あいするひとよ、
  ほんとうの
  きみのその気持ちは
  とうめいな廊下になって



  蜘蛛の巣がからまったような
  きょうの丸い月にむかって
  ひたむきに伸 ....
あなたのなかでは身を飾り付けるあまい誘惑
誰も彼もが意識させられる
対面なわたし
うしろ向きの自分
化粧は何かを伝えるために
あるいは 用いるために
汗を色に変えるマスカラの薄ら ....
二十五年前のある日
おとうとの幼稚園の授業参観に行った母が
苦笑いしながら帰ってきたことがあった
なんでも恥をかかされたらしい
その日のテーマは
「お友達に手紙を書く」というものだったのだけ ....
{ルビ交響曲=シンフォニー}♯シックス
弦楽が明ける朝の牧歌に
ボクの勃起が目を覚ます
世界の片隅の中心で充血が
エイトビートの殺意を叫ぶ
 ♪ Bang! Bang! Clang! Cla ....
白熊 パンダの夢見てる わたしなら
死ぬかもしれないような
夏の昼間の部屋においてきた猫に
早く会いたくて
終わらない仕事を
泣きながらやる

あくびではないよ
眠くて倒れそうだけど
心臓が停止しそうになり ....
ぎこちない科白
きれぎれの言葉

不恰好にしかこなせなかった
それを悔やんではいないけど

空は高く陽は眩しく
気温はうなぎのぼり




言葉を交わしながら苦しくなる
必 ....
大海原の真ん中で
 立ち泳ぎ
途方に暮れて日も暮れて

せめて目指すべき陸地が見えたなら
それが遥かに遠くても
そこに向って進もうと
いのちの限り泳ぐだろう

だが今 四方八方 
 ....
何の気なしに言われた 褒め言葉
自分を呼ぶ 名前
それが嬉しくて

微笑む代わりに 聞こえない風が吹く
その 空気管は ちょっとだけ くすぐったい

感動する瞬間ばかりを集めたなら 兵器 ....
わたしがこの世に生まれた
次の瞬間
ご注文はお決まりですかと聞かれた
わたしはニシン蕎麦を注文した
ニシンも蕎麦も
食べるのははじめてだったのに
へいお待ち、と言われて
ニシ ....
  苔色の水のうえに
  釘が一本刺さっているのを
  みとめて、きみは
  小さく立ち止まった



  むし暑い夏の午後の風は
  邪悪な商人のように
  きみのポケットには ....
水に浮かぶ気泡は

儚い恋心のように

儚い命のように


生まれては消え

近づいては離れ

漂っては弾け

消えては生まれる



なんのために生きる ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
僕らは終わりゆく夏の片隅に凭れている
空中に半透明の骨がいくつか漂っている
(時々うっすらと虹色を帯びて見えたりする)
何が朽ちたあとに残った骨なのか などと
僕らはもう考えることもな ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハレルヤ- 佐藤伊織自由詩312-8-29
足が痺れてチャンネルを変えられないでいる- 北大路京 ...自由詩8*12-8-29
上京タイムトラベル- 小川 葉自由詩412-8-29
煎餅蒲団- 藤鈴呼自由詩6*12-8-28
ファンタオレンジ- 永乃ゆち自由詩8*12-8-28
意識の奥- シホ.N自由詩212-8-28
抱きあう動物- はるな自由詩512-8-28
鉄塔- はるな自由詩312-8-28
- きみのて ...自由詩3*12-8-28
不安不安- ……とあ ...自由詩12*12-8-28
思想線に乗り遅れたりして- あおば自由詩5*12-8-28
しんぶんし- そらの珊 ...自由詩16*12-8-28
『納涼』- 自由詩112-8-28
おるがん- そらの珊 ...自由詩12*12-8-28
ファネーチカ(orインタラクティブ)- メチター ...自由詩3*12-8-27
地下帝国の住人_/_いつものスターバックスは暗い洞窟に続いて ...- beebee自由詩21*12-8-27
あいするひとよ- 草野春心自由詩812-8-27
この頃の独白- アラガイ ...自由詩5*12-8-27
おとうと- 夏美かを ...自由詩26+*12-8-27
田園REDRUM- salco自由詩3*12-8-27
白熊_パンダの夢見てる- 北大路京 ...自由詩9*12-8-26
りゆう- 蒼木りん自由詩112-8-26
不恰好にしかこなせなかった- kauz ...自由詩6*12-8-26
遥かな灯- ただのみ ...自由詩16*12-8-26
ファインダー- 藤鈴呼自由詩8*12-8-26
注文- 小川 葉自由詩412-8-26
水のうえの釘- 草野春心自由詩312-8-26
気泡- ジュリエ ...自由詩112-8-26
うたかた- 砂木自由詩17*12-8-26
晩_夏- 塔野夏子自由詩9*12-8-25

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