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自分に愛想笑い 音は雪に食べられてしまい
部屋は
かえって生きものの息づかいでみちている

台所の戸棚のなかで
じゃがいもの芽が伸びてゆく
張りつめた胸の皮膚のしたを
薄くなった血がめぐっている

 ....
どこにも居場所がないような
そんなどうしようもない気持ちの午前1時
返ってくるはずもない友達からのメールの返信を待ちわびて
何度も何度も送受信ボタンを押してしまう悲しい習性
今日もうまく笑 ....
言葉の針に意図を通すのは難しい
何を繕うでもなく
きれいなシシュウを夢見ては
チクリチクリと傷つける日々


   《針子のトラ:2014年2月11日》
冒険者たちは
いつも渇いていて
雨や
波間に
漂いやすい

けれど
冒険者たちは
それらの雨や波間について
潤いだとは語らない

なかなかに認めない
強情さがある

そ ....
空もなく
風もなく
光もなく
雨も降らない
季節がない
そんなところに命があるのだろうか

あるよ。
声がした
家の建つ
ベタ基礎コンクリートで
固められた
土の中から
芽吹 ....
あなたはそれを
必然だと言う
わたしはそれを
偶然だと思いたい

あなたはそれを
どうしても運命にしたいらしい
わたしはそれが
無数の枝分かれの末端にしか見えない

この世界で ....
良い流れに乗る
流れに逆らっても上手くいかない

それぞれに流れがある
早くなったり遅くなったりして
深く学べるように調節される

川はただ前に前に流れて
何の迷いも持たない

自 ....
真冬の太陽がみえますか
季節外れは何処にでもやってくるもの
移り変わりを気にし過ぎてはいけません
星空は近いですね
朝がくれば部屋は暗く
引きこもりなら誰にも負けない自信
昨日誰かが笑 ....
ちいさな錯覚



のぞんだものはちいさな錯覚
祝福も花束も要らないちいさな錯覚
それだけで良かったのに


ありふれた水も飲み干せてしまうような
不安定な曇りの昼下がり
虚無の ....
挨拶したのに
ぼくを見て
顔を横にして
何もいわない人の
その一瞬が
ぼくのこころに
小さな傷を作る

返さない人の
こころのうちは
苦しくはないのだろうか

その人のことを
 ....
カバーガラスの風が吹いて
舌の先で飴は鋭く溶けて

バラバラ落ちて
切り裂く視線がカーテンの隙間からおくられる

夏だるまが溶けて
部屋は口を閉じて

ひかれた猫も車の標識も覆われて ....
何も誰にも期待しないから
自分がするべきことだけしていた

ボンアトレのボンボンショコラ

パテシェになりたい
あっちゅの勉強の為にと
買いにいったけれど

お酒が入っている ....
「ああ,嫌だ」
彼女は台所の隅でぬか床を愛撫しながら言う
手を入れるたびに 「さくっ,さくっ」と音がする
重みに耐えかねた雪が どさっと落ちる
たまの大雪くらいで大騒ぎできるほど平和だ

 ....
神経細胞全般花火散らして踊る踊り明かす
神経は単純の多馬力花束の向き先の日の出前
高揚の陰溶かす余韻余興 陽
踊り腕は両腕隻腕たらふく地球に差し込み 天下を掴む
弾み胸は心中中枢光年超す魂を重 ....
童歌は遠く
匕枯れた母親に灯る
アカイ放射線の染み
緩い地盤の亀裂は埋まらず
極北から吹く風に骨も耐えきれず
見守るのは行き場のない木馬
土壁がぬくもりを吐き出せば
季節を待て ....
  ――夕映えがきれいだった あのころ
  もし自転車にのれていたなら
  ほかの街で ほかの暮らしをしていたのかもしれない

 すでに滅びた高句麗の
 釘のように錆びた川がながれる
 ....
明日いきなり 死んでしまうとして
さいごに
なにが食べたい? と聞かれても
別になにも食べたくない

缶のミルクティーと
チロルチョコだけで
遠くへ
一歩でも遠くへ
見たことのない ....
ベランダの茎に雪が積もって
どこか雪花のようだった

西日の中でも負けずに元気だった
まだ咲いてほしくて片づけなかった

小さな花


種を落として、鳥
鉢のすみで咲いて


 ....
混み合った雑踏を、お腹を庇いながらゆっくりと進む
おくるみに包まれた雛の存在に人々が気付いたら
群集は我先にと手を伸ばすだろう

雛は知を持たず、それでいて神秘に通じる鍵を持つので
その血は ....
昨日の風に名前をつけた 硝子板の上の小さな池で
草履虫が草履虫を食べる

部屋には誰もいない
かすかに染み付いた酢酸臭がする
壁には飛び散った硝酸銀の痕跡
古代の半島を描いている

午前11時の憂鬱
あたし ....
わたしのとういところをみぞれがながれていった
かこがかこらしいままかせきになり
結晶とわたしが
まったくおんなじそんざいになった

いつかひかるものとしてあつかわれる
幻の火にてらされ ....
吐く息の白さを
何度も確かめることに
慣れてしまって

あなたのいない夜に
泣くことも、
もうない

だって世界は進んでいて
あたしの上にも
朝が降りてくることを知ったから

 ....
都市に吸い寄せられ
消えていく
山奥の村

恋だったから
踏まれても
壊れても
染められ
私を失って


沈んでいこう
柔らかな陽射しと緑の風を抱いて


いつか
私の ....
案外
やさしいことだろう

冬のおわりを思うのも
春のたよりを受けるのも

案外
やさしいことだろう

夏のかげりを思うのも
秋のかたりを受けるのも


案外
やさ ....
どうして
コンクリートで
庭の地面を覆うのでしょう
芽生えようとしていた希望が
誰にも知られず
腐敗してしまったことなど 
コンクリートは
教えてくれません
腐る。
ギリギリのところで
なんとか持ちこたえている
としたら
死がとても怖い
かくれんぼしていて
うっかり見つけてしまった
小鳥の死骸にうごめいていたうじむし
その卵が
この空気中 ....
メリットがあれば
デメリットがあるのは
当たり前で繋がっている
毎日はそんな繰り返しで
成り立ってる

幸か不幸なんて
指で弾かれたコイン
常にハーフ&ハーフ
毎日はそんな繰り返しで ....
夜中
息をひそめて
折りたたんだ気持をひろげていく
広げきったら折りたたみ
わたしが
きのうのまま
朝を迎える
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自分に愛想笑い- 北大路京 ...自由詩414-2-16
じゃがいも- はるな自由詩12+14-2-15
闇夜にはぐれた迷い子ひとり- 涙(ルイ ...自由詩614-2-15
針子のトラ- ただのみ ...自由詩27*14-2-15
冒険者たち- 千波 一 ...自由詩214-2-15
- そらの珊 ...自由詩16*14-2-15
わたしは買わない- nonya自由詩22*14-2-15
流れに乗る- 夏川ゆう自由詩114-2-15
雪を知らない子供たちに降る夢は- アラガイ ...自由詩7*14-2-15
「ちいさな錯覚」- 泉由良自由詩514-2-15
無視されたら- 殿岡秀秋自由詩814-2-15
暴風雪- うみこ自由詩2*14-2-15
ボンボンショコラ- 鵜飼千代 ...自由詩4*14-2-15
雪の日- 藤原絵理 ...自由詩9*14-2-14
細胞魂- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-2-14
母子哀唄- アラガイ ...自由詩4*14-2-14
龍のいない青空- 石川敬大自由詩7*14-2-14
さいごの日- フユナ自由詩5*14-2-14
次の四季- mizunomadoka自由詩614-2-14
◎受胎- 由木名緒 ...自由詩17*14-2-13
昨日の風に名前をつけた- 北大路京 ...自由詩414-2-13
パラサイト- 藤原絵理 ...自由詩10*14-2-13
イニシエ- 平井容子自由詩1214-2-13
春へ、- AquArium自由詩214-2-13
水の村__Ⅲ- Lucy自由詩6*14-2-13
直感- 千波 一 ...自由詩414-2-13
- イナエ自由詩11*14-2-13
冬時間- そらの珊 ...自由詩15*14-2-13
どちらもあるから- ムウ自由詩314-2-13
- はるな自由詩814-2-13

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