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そして十九時
街は壊れた

あなたは
やっと
わたしを見つける

 
僕のことを愛して
大切にしてくれる人を
僕は憎まずにいられない
その愛がどこまで本当なのか
酷いやり方で試してばかりいる
少しでも亀裂を見つけては
一心不乱に責め立てて
大きな溝をこしら ....
人は
はぎとった他者に
記し
記してきた

鳥は記さない
慈しみあう
つがいの声は
白い森に響き
溶けて消えていくだけ

{ルビ草子樺=そうしかんば}は
カバノキ科シラカバ属  ....
首を独自のメトロノームで振り A10神経が顔を出す

にやり してやったり フフフ

涙の感動を一つまみのCOOL A10神経が必須科目を埋める

莫迦正直で回らない 楕円なフォルムが魅力 ....
昨日一晩、あなたを思って泣きました。

到底手の届かないあなたをです。

願っていれば叶うなんて
嘘でしかない現実の中で
あなたを思って泣きました。

たくさん涙を拭ったので
今朝は ....
徒然なるままに たまってきた思いを 
器に入りきらない 溢れてしまう前に
もうひとつ 形にしなきゃ 残しておかなきゃ

細部まで一片の 取りこぼしもなく
小さな細かい色合いから 消え ....
電気を消した森の
カラス
泥を沈めた水田が
澄んで
さかさまに写す
熊笹
イタドリ

ヒメジョオン
ミズナラ
ブナ
岳樺
胡桃
落葉松

ヤチダモ

山はまだ若い緑で
ふんわりと盛り上がって ....
「ロケ地が このビルなんてさ」
ドラマのロケ地で実際に働く 女性は女優ではない

朝6時入室 入室ご蛍光灯スイッチをすべてON
17時 続々と「おつかれ」とか言い合い 
ド ....
その憤りは私が引き受ける、と靴が言った。           130610



普段着のまま尻端折る
本のページの隅を折る
この次に出会ったときには
もっとイケメンになっているはずだ
 ....
笛吹きケットルが壊れて
笛吹かずケットルになってしまった
笛を吹かない笛吹きケットルは使い難くて仕様がない
ケットルを買い変えようと思った矢先のこと
突然 笛吹かずケットルが言った

   ....
{引用=
到来は 雨月の{ルビ小夜時雨=さよしぐれ}
遠くに{ルビ鳴神=なるかみ}もあらぶるよう


昔は今 豊葦原の中つ国、その奥山に御霊がたずねる湯屋がございます


姫垣のむこう ....
  あなたの首もとにぶらさがる銀の鎖
  使いがってのよさそうな長い舌
  うるおしたい



  うるおしたい
  月の柔い灯り……
  嗚呼、
  小石の影。


 ....
何にも手につかない昼下がり
いたずらに伸びた髪をくくって
裸の目には世界は曖昧にしか見えない
外から支配する微熱が
指先から内側へ忍び込んで
たまらなく逃げ出したくなるから
足元で丸くなる ....
泡が弾けては増えていく

一口泡髭踊らし拭い青い空

目を閉じて喉を鳴らす

苦みが鎖骨のあたりの張りを和らげる

顔が華やぐ

夏が来るよ

でもまだもう少しと

きゅう ....
たんたんと
たんとたんと
だんだんと

するすると
するとすると
ずるずると


それいけと
そうしてそれを
それなりに

なににせよ
なにがなくとも
なんなりと
 ....
ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った

僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった

まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
まだ天国にはいきたくない
油断が私を空へと打ち上げる
真っ直ぐ飛んで行く体
その姿から私は花火と名付けられた
とはいえ致命的な飛翔は数えるほどしかない


一度目
生まれ落ちた瞬間
 ....
閉じられた瞼は
眼球にやさしくかけられたさらし布
或いは
フリンジのついた遮光性の高い暗幕

時折
なにかに呼応して
波打つように
揺れる

ベビーカーのハンドルに止まったちょうち ....
眠りたい欲求

眠りたくない欲求

そのせめぎ合いの繰り返し

仮に人間に「価値」を見出そうとしたら

起きている間しか

見てくれないのだろうか?

寝ている間の人間の「価値 ....
やあ
また晴れました

からからと すっきり青く
晴れました


やあ

やあとさけんだ

もうそれしか
やることが残ってなかったから


別に迷いはなかった
ただ た ....
     濡れて花 あざやかに
     なびく風 匂い立つ
     雨そそぎ しめやかに

     夏を待つ 水無月の
     その色は 深く濃く 
     ひかりの雨 纏う ....
あなたのコーヒーカップの上で湯気が揺らめく
今ある時が過ぎゆくのを平静な気分でじっと見つめてる
何もかもから離れない気持ちを大切にしたい
気づいていなかっただけ
誰もが心を抱えているのを
つ ....
職場をいちばん最後に出て
終電間際の電車を降りて
昨日と明日のあわいを歩いていた


街道沿い
歩道の隅
長い手足をきゅっと折り畳んで
体育座りでそこに居たんだ




白い ....
アニマとアニムス


男のなかの男(あ)、と、男のなかの女(い)
女のなかの女(い)、と、女のなかの男(あ)
男は(あ)で生きていて、女は(い)でいきている
男のアニマは(い)で女のアニム ....
風になびくしなやかなロン毛
枯れ木のような長身の体躯
痩せた頬 ニヒルな口元
あいつは武蔵野の小平市あたりの
砂塵の中から姿を現わすと
背にしていたソフトケースから
フェンダー・ストラ ....
両翼を広げて谷間を覆う様に飛んで行く



渓谷に遊べば

すくい上げたのは 6月の空

まだ 冷たいね

あー
ホウノキの葉
何枚の葉が あの子を支えているのだろ

 ....
スー・チーは怒っていた
歯石に覆われ摩耗もした奥歯を3本抜く
その際の全身麻酔が老いた腎臓に負担となる為
昨日から右前肢に入れられた点滴の針が
よほど苛んだのらしかった
レントゲンやら抜歯中 ....
泣いていた
意味不明のことばで
ただ
泣いていることだけが伝わっていたと思う


ことばがわからなくなったみんな
なにかを言っていた
けれど
どんな有名な詩人も
どんな活躍している ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そして19時- はるな自由詩413-6-11
やっぱりねって- 和田カマ ...自由詩2*13-6-11
【草子樺】_詩人サークル群青_6月の課題『慈』から- そらの珊 ...自由詩20*13-6-11
A10神経- 朝焼彩茜 ...自由詩4+13-6-11
- 永乃ゆち自由詩4*13-6-11
書き連ねる- もこもこ ...自由詩5*13-6-10
crow_in_forest_off_the_light- mizunomadoka自由詩113-6-10
夏の稜線- Lucy自由詩18*13-6-10
ベイベー、都市化しないで- るるりら自由詩8*13-6-10
_- もっぷ自由詩513-6-10
ベイベー、都市化しないで- あおば自由詩7*13-6-10
笛吹きケットル- ただのみ ...自由詩21*13-6-9
湯屋- 月乃助自由詩713-6-9
使い勝手のいい舌- 草野春心自由詩213-6-9
からから- Mélodie自由詩813-6-9
ビールの泡と目を閉じる- 灰泥軽茶自由詩613-6-8
来る日のうた- シホ.N自由詩313-6-8
オムライスなんて大っ嫌いだっ- nonya自由詩29*13-6-8
バンジージャンプを1階から- 木屋 亞 ...自由詩5*13-6-8
おさらい- そらの珊 ...自由詩26*13-6-8
仮に人間に「価値」を見出そうとしたら- 小川麻由 ...自由詩4*13-6-8
while_True:- 2012自由詩213-6-8
しめやかに- 石田とわ自由詩19*13-6-8
静かにコーヒーを- 黒髪自由詩6*13-6-7
猫を拾う- 伊織自由詩5*13-6-7
アニマとアニムス- はなもと ...自由詩5*13-6-7
遥かなるギターバトル- 壮佑自由詩16*13-6-7
ホウノキ(朴木)の花が咲く頃- ぎへいじ自由詩18*13-6-7
退院- salco自由詩6*13-6-6
ことばがわからなくなった詩人のはなし- はなもと ...自由詩613-6-6

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