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敷き詰めた地雷
踏まないように爪先立ちで歩く君

だけども小指が当たってしまって
凄まじい音と共に
私の心に闇が迫る

“ごめん、ごめん”と焦る声
熱くなる目頭
笑いたいのに、笑 ....
光が
眼を射抜く
明るさが
全身を焦がす

闇と静寂のうち
それだけが
僕を活かす
空間と時間

夜のサイレンが
耳を衝く
胸騒ぐ
遠いかすかな音

風が空が
笑っ ....
高速の事故渋滞のせいで下道も混んでいた

何台かが裏道に抜けてゆくのに付いていった

そしたら知らないふとい道に出た

駅前のように店が沢山あってマンションが並んでいた

なんで今まで ....


抜けるような
青いうしろめたさを



ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって



可憐な
ピンクのあてどなさを



みずみずしい
緑のお節介が抱き ....
てのひらに
乗らずじまいの鳥でした

だから
わたしを探すなら
むこうの風の
枝あたり

落ちるともなく
揺られ続ける
木の葉の
ような

ささやかに
確信めいた一枚の ....
表と裏から
挟み込んで サンドイッチ
そんなゲームが 有ったような

手つなぎ鬼は
一人じゃあ 出来ないの

缶蹴りの 準備くらいなら
あの 自動販売機の前で

カランと音させてか ....
血が足りない

血が漲ってない

興奮に体が耐えてない

どことなく

全身が乾燥している


三ヶ月よく頑張ったよ

おまえもおれも

飲み干したカップを

静かに ....
想いがまたひとつ
キラリと白髪になる

喜び悲しみ
全て抱えて白髪になる

白髪の老婆になりたい

たくさんの想いを秘めて

思い出がキラキラとひかる老婆になりたい
  川沿いを
  髪のながい
  女が一人
  頭骨によく似た
  薄赤い花を
  五つ
  のせて
  乳母車を押してゆく
  女がひとり


  *


  ( ....
いま、立方体の中で手足を折り曲げている
きっちり蓋を閉めて 一分の隙もないように
それでもはみ出しまう「私」が漏れ出て
側面を綴りながら、ゆっくり滴っていく


シジン、と名乗っているうち ....
育てる
花を育てる

愛しい我が子を抱くように

育てる
花を育てる

我が子の明日を夢見るように




よく見かけるひと

花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ....
おやすみから はてははじまり
おやすみから はてなはうまれる

おはよう はてのはてな
黒い羽の眼鏡が
タクトを宇宙に投げる

バトンガールの腕の中
くるくるう
地球が回った

 ....
昨日は小石を拾って歩き
そのいくつかを空き缶にしまい
いくつかで池の平和を乱し
残りにズボンのポケットをやぶられた

今朝は花を摘みとって歩き
少しを家の花瓶にさして
多くは風邪のあの子 ....
つき立てたスプーンは
さながら銀嶺

氷寒は、あまい
あまくて
ぬくい


だれかの失くした王冠と
つとめてしずかな
舌鼓


ありふれた脱ぎ捨て方で
癒しのすべが
 ....
              111016



経営陣は一連の不祥事の責任を取って速やかに総辞任いたします
朝になるといつもの顔ぶれが胸を張って正面玄関にやって来る
あれは単なる夢だっ ....
昨日は、朝、銀座で、
「ベニスに死す」を見た。
むかし、見たときは、よくわからなかったけれど、
(そりゃ20才くらいのときだから、当たり前だ)
まだまだ、十分にわかるには、
あと最低20年は ....
  鮮やかな桃の色をした
  あなたの大切な鞄が
  線路の上にある
  今は秋の朝
  未だ人のまばらな
  プラットホームから眺めるとそれは
  轢かれるのを待っているように見 ....
浄まってゆく

それに身を任せている

この十年となえていた名前が

さいきん出てこないんだ


きょうさ

なん時ごろ元気だったんだろう

だれとも喋らずに天井を見ているよ ....
{画像=111016151903.jpg}



迷ってばかりではないんだよ
ゆっくり歩いて来たんだ

途中に声を掛けてくる者もいたけど
脇目も振らず歩いて来たよ

 ....
{引用=祝婚歌}
旅は美しい
金のウンコを過ぎた辺りで助走に入り
爆発的加速でトップスピードに乗れば
船尾のエンジン焼けのひどい匂いも後方へ置き去られ
大川の生ぐさも顔打つ風に堤へ跳ね返され ....
膨らむ想い 奪われた心(ハート)
こんな気持ち初めてさ
恋愛(こい)は遊び 束縛は嫌い
そんなオレを夢中(マジ)にさせた

紅蓮よりも熱い瞳で オレを虜にしたね
覚悟はいいかい? 君を溺れ ....
あやうげな尖塔

さびしさの鼓舞

きらびやかなのは、包囲の目

負よ、閉じなさい

無が緩やかに解かれてゆくまで
宇宙に開かれた水の滴
表面張力によって浮かぶ
塵芥の島嶼の一部の
寄生する細菌細菌
細菌が人生


泥の堆積/火の木端/夢に沈む
雲の破片の沈殿物
屋敷の塀の高さに隠された
思い出 ....
何一つ確かなモノなど無く
何一つ信じる事も出来ず
何一つやり遂げる事の出来ない私は
人にいったい何を言えるというの

着飾るだけの
腐食した心を
直視する勇気もなく

また落ちて
 ....
  あなたを
  埋めてしまわなくては
  なりません、突然の雨に
  暴風に、雷に
  あなたが苛まれないために
  土深く埋めてしまわなくてはなりません
  スコップに土をすくい、 ....
競いあう蓮の花が萎む頃
二匹の蛇はそっと沼地から這い出すだろう
からだの一部は岩となりやがて鉄の塊となる
粘液を吐き出しながらくり返す脱皮は脆く
樹木に巻きついた内襞のその白い蔓
毒液は ....
写真集の中の写真をうつした写真家は

もう死んでおり

この世界にはおらず

いまも死につづけていて

モノクロームに象られた

すべすべとした紙のなかに籠って

かたくなに孤 ....
A
枯れ葉が 裏も表も見せながら落ちて
そのうち葉脈だけになり 
葉脈の下では 貴族のようなおももちで
うずくまっている それは わたし

B 
独りきりの夜 ちいさく もりの ....
むらさき色に
宇宙がのびていくのを
見た

小さな
わたしの夕暮れ


家々の窓には
サーモンピンクが
反射して

遡上の川を
わたしは想う


街灯がともるには
 ....
渡辺満里奈だけが、
永遠だった夏が、
確かにあった

書泉ブックマートのB1Fで、
よいこの歌謡曲の
バックナンバーを買い求めていたころ

けっしてやってこなかった夏休みが
いま、た ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お互い様なふたり- 三奈自由詩1311-10-17
日と夜のあいだに- シホ.N自由詩311-10-17
知らないふとい道- 吉岡ペペ ...自由詩411-10-17
陳腐- nonya自由詩24*11-10-17
枯葉- 千波 一 ...自由詩3*11-10-17
孤独なサンドイッチ- 藤鈴呼自由詩7+*11-10-17
頑張れ- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-17
白髪- みふみ自由詩411-10-17
花を連れて- 草野春心自由詩611-10-17
立方体- 渡 ひろ ...自由詩29+*11-10-17
育てるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-17
は_てるな- 砂木自由詩9*11-10-17
届けもの- つむ自由詩5*11-10-17
モンブラン- 千波 一 ...自由詩7*11-10-16
空を飛ぶより楽しいこと- あおば自由詩5*11-10-16
4月20日- はだいろ自由詩211-10-16
桃色の鞄- 草野春心自由詩7*11-10-16
こんなものを失った- 吉岡ペペ ...自由詩511-10-16
迷子_/_寄り添ってきた想いへ- beebee自由詩20*11-10-16
シオンのあばずれと地獄の犬- salco自由詩9*11-10-15
紅蓮のキスと罪- 洞野いち ...自由詩411-10-15
孔雀- 千波 一 ...自由詩4*11-10-15
水のしずく/宇宙- ……とあ ...自由詩11*11-10-15
行き止まりの道で- 菜穂自由詩4*11-10-15
埋める- 草野春心自由詩9*11-10-15
変身- アラガイ ...自由詩2*11-10-15
モノクローム- 「Y」自由詩10*11-10-15
エコーズ- るるりら自由詩20*11-10-15
わたしの夕暮れ- 千波 一 ...自由詩8*11-10-14
渡辺満里奈- はだいろ自由詩411-10-14

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