すべてのおすすめ
青く開いた空の深みから
一つ また一つ
無言の頷きのように
頬に
建物に
大地に寄せられる
ふわりと白い口づけ

それは
氷柱のように尖らせて行く
生ぬるい毎日の中で肥大した妄想を ....
マダム・スミダを貴方に
   (原題:Serve The Last Pie For Me) 
     {引用=作詞:Doc Pomus・Mort Shuman・岩谷時子
補作詞:因縁崎渡世子
 ....
Agains 

今年はじめての 雪でした
足の下に さくさく 
冬の音がする

雪のつめたさに
舌打ちしたり
みなが冬をきらうから
少しばかり 冬は意固地になっていたりするのです
 ....
供述によるとお前は
うつくしい女と出会った
彼女は駅の階段でうずくまっていた
いくら声をかけても反応がなく
そっと肩を叩いたとき
顔をあげた女と目があった
お前はこれがほんとうの恋なのかと ....
本当の自由を求めて空を見る

名も知らぬ黒い鳥が
隊列を組んで空を渡っていった

翼があるから自由でいいねと
そんなふうにつぶやくのは
自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと
あ ....
何を
為すべきか

訊いても
効かない

玉の涙も
給わる標べ

  *

名もなき
何か

帰すべく
来ている

たまたま生まれて
弾ははじけた

  ....
私には何かが足りない

満ちた月が少しずつ欠けていくように

足りない何かが

少しずつ時間をかけて暗闇が私を包んでいく

すっぽりと暗闇が私を包んだとき

私はどこかに向かって
 ....
見上げる星よ、きみであれ

痛ましいほどに
疑いようもなく
きみであれ



忘れてくれるな、
燃え盛る目を

忘れてくれるな、
恥じ入る肩を



かろうじて ....
正しさってなんだろう

正方形の角が 誰かの頬に食い込むとき
その痛みが 真四角の正しさを証しするのだろうか

正しさってなんだろう

まっすぐな線をまっすぐに歩くことが
そんなに尊い ....
ほほ笑みのリズムに逆らわない 浴室で
血は
思うより
少しだけ赤い

一枚ずつ意識を剥いでゆくと
なつかしさの手前で
熊たちが手をふっている

わたしは
もう
あなたがしてくれたようには
わたしを愛せな ....
グラスのふち いちばん
ぎりぎりのところに
つかまって
あなたが落ちれば
わたしも落ちる
わたしが落ちれば
あなたも

でもべつべつの
ところに

こぼれおちたさきで
明日 ....
ひとの哀しみを

知りたい

深く…より深く




青いビーズの散らばる

大広間に

君と寝そべっていた



手を…手を繋ぎたい…

 ....
アリアドネは悟った

彼はもうこの迷宮から
二度と帰ってこない



「きっと、君のところに戻ってくるよ」


そう言った貴方の瞳の
絶望の色

私は気付きまし ....
  ジャック・ダニエルを呑んで  
  やってられないとつぶやく
  おぞましい闇を
  月明りが潰す
  猫のようなきみの手も時に  
  すばしこいジャブを繰り出す
  痣模様 ....
{引用= (stones)

  喜びは
  あなたの膝に
  置かれた石
   


 (eyes)

  漆黒の髪と
  睦み合う指の
  眩暈をもよおす
  数 ....
月が隠れているこんな夜は不穏
雲間から微かに漏れる月光が狂わせる
人も獣も機械も大地すらも
何が起こっても不思議じゃない

当たり前のことだと君は言う
四十五億年の時を刻んだ地球からすれば ....
座礁した船に乗っている
船は岩に乗り上げて
じわじわと水も浸食してきている

私は生と死を同時に思う

におい
においが違う
磯のにおいと共に
「喰われ ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
どこにも代わりのない
私だけの詩を描いてみたい
心のなかのもやもやがそう言う

私という存在が唯一無二のものならば
出てくる言葉もそうであるべきなのではないか
そうではないということは
 ....
てのひらひらひら

紅葉ひらりひら

ほぅらほら

どこかでだれかが呼んでいるよ

重なり合った呼吸が

色を濃くしはぜる音

夕焼けが沈んでいくように

どこかに吸い込ま ....
{引用=
 男士たちが 
屏風をもってきた
眠る女の 枕元にさかさのそれは、
薄の天に 雁が地を飛び去っていく


 踏み絵さながら 鏡のおもてに裸足をのせる
足元をみつめれば むこう ....
 
 
ことばは
しょうじきなのだ

できないときは
できないと
わたしにいわせる

むりなことは
むりだと
わたしにいわせる

わたしよりさきに
いきものなのだ
ことば ....
クリスマス会が行われた
みんなまだ小学生だった
りんごすくいをして プレゼント交換をして ケーキを食べた
だけど一番覚えているのは会場の窓だ
吹雪で窓の外は真っ暗で何も見えなかったけど
その ....
月曜日が休みになった
連休などありえない流通業で日曜の休日も
夕方は次の日の積み込みに時間を割かれる

小学校と中学校の転入手続きが残っているのだが
嫁さんとの勤務シフトがあわない

ま ....
ふくらみの去ったあとに
なぜつめたさが残るのだろう
もともと無いものばかりもとめる

いつも見つめるたびにこぼれる
気持ちになまえをつけるのはやめて

指をあらって
木を植える
 ....
祭りのあとに目を覚ます ぼくはこれまでに一度も、
ほんものを所有したことがなかった
ことに気がついた。
かつて幾度も、ほんものらしいにせものや
にせものらしからぬにせものを、
ばかみたいにつかまされてきた。
つか ....
             121128


番号で呼ばれるのになれておりますから
わさわざ氏名を読み上げないで欲しいなと
声の好い看護師を睨み付けるように無言で立ち上がり
ドアを横柄に開け ....
わたしには、
嫌いなものがある
それは自動ドアに映るわたしの姿だ
内股歩きの巨体が
いくら進んでも前に行かない
こ ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬に見つけられてしまうと- ただのみ ...自由詩18*12-12-1
マダム・スミダを貴方に- salco自由詩4*12-12-1
FinAgains- 月乃助自由詩7*12-12-1
供述によるとお前は……- 木屋 亞 ...自由詩5*12-12-1
胡蝶の夢- そらの珊 ...自由詩2112-12-1
名無き魂- シホ.N自由詩212-12-1
欠ける月- 灰泥軽茶自由詩5*12-12-1
約束の歌- 千波 一 ...自由詩7*12-12-1
正しさってなんだろう- まーつん自由詩12*12-11-30
ほほ笑みのリズムに逆らわない- 北大路京 ...自由詩312-11-30
熊たち- はるな自由詩412-11-30
ふち- はるな自由詩512-11-30
青いビーズ- 多紀自由詩10*12-11-30
アリアドネ- 多紀自由詩6*12-11-30
ジャンプ- 草野春心自由詩7*12-11-30
無へのコラージュ- 草野春心自由詩512-11-30
月が隠れている夜は- kauz ...自由詩7*12-11-29
こわい- 田園自由詩6*12-11-29
北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
アルビノ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-29
さようなら- 灰泥軽茶自由詩10*12-11-29
褥焼き- 月乃助自由詩7*12-11-29
ことばはいきもの- 小川 葉自由詩1112-11-29
祈り- 加藤自由詩3*12-11-29
休日- 梅昆布茶自由詩2012-11-28
木のなまえ- はるな自由詩312-11-28
祭りのあとに目を覚ます- 北大路京 ...自由詩4+12-11-28
ほんものを見つけるために- 綾野蒼希自由詩2*12-11-28
わたしは- あおば自由詩8*12-11-28
『すがたみ』- あおい満 ...自由詩7*12-11-28

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