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  手を振って離れた
  あの夏の暮れどき
  街の声にまぎれた
  当たりまえの毎日



  息をのむほどに
  あなたの黒い髪は
  ただ静かだったから
  赤、
 ....
うなじに貼りつく蝉の声を
拭ったハンカチの上に


炎天下の用水路に浸した
素足のこそばゆさを重ねて


最後の線香花火が消えた後の
かすれた火薬の匂いの上に


水着の跡 ....
あかぐろい肌をして
山盛りの雲をあおぐ
雨を待つわずかの間に
なんども恋におちる

季節はぎしぎし言う
発情のおわらない猫が
前足で引き留めている
濃緑が
少女を溶かしてしまった ....
おひさまに干されたふとんは
懐かしい匂いがする

平屋建ての木造家屋
屋根より高く育ったヒマワリ
リュウノヒゲにふちどられた細い通路
赤いバラのアーチでは
テントウムシがアブラムシを食べ ....
ふたりなくて

ひとりなくて

ことりなくて


〈こ〉と、なく



のなく方へ



〈ことりっこ〉





しあげましょう
場末の神話から時間と空間を引っ張り出して

自分の居場所を作ってはみたたものの
他に追随するものはなく、いつも独りぽっちで、

もちろん光りは射さない

自分のフィールド ....
遠くで歓声や笑い声が聴こえる
輪に加われない
何時だって 私は唯の傍観者

影のように
ひっそり誰かの後ろについて歩く
存在自体消えてしまえばいいのに

眩しすぎて目を開けていられなか ....
細かく斑にして 千切れ千切れに

ひとつ ひとつ 思い出しては 消してゆく

それでも (分かっているのだけれども!) 忘れられない

枯れても なお

愛されて 愛している


 ....
ウェルテルの背中が小さくなっていく
愛せなくなることに怯えて
幾度と無く人は追い求めて

人は空を捨てきれず
荒れ野の空を
靴も履かずに
裸足で駆け抜けて

心の空が
家族の溜息を ....
夕食前に
好きなウィンナーでもいい
好きそうで好きではないチョコバナナでもいい
夏だからアイスがいいのか
まず最初に7本 さらに2本食べることになっている

ぜんぶでいくつ?

夕食前 ....
僕の冷蔵庫ではつぎつぎとものが腐ってゆく
賞味期限は半月前は当たり前野菜は黴としなびで
使い切れないぞ独身奇族

そこで整理もかねて古い野菜をかたっぱしから検閲し
余命少ないあるいはアンチエ ....
よく行く空き地の向かい
おさむとかなめの家はくぼ地にあって
ペンキの剥げた木造平屋だった
変な名前!とからかっていた
一学年上のかなめは面白くて
運動神経抜群だった
兄のおさむは頑丈な体つ ....
  その石には
  一房の夜が埋め込まれていて
  羽をひろげた名もない鳥が
  宙返りをして遊んでいる
  ならば
  僕は
  手のひら一杯の嘘をあげる
  その重みで
  ....
電話を待っている

便利になったものだ
子機を取りにいかなくても

いつも電話はかたわらにある

包み込むような
文学的文章を書く人は
どんな声をしているのだろう

そう思いなが ....
奈良の大仏 ふさの国
ならは 国の意
奈良の都は遠い過去
盧舎那仏にはほど遠い
寂(すた)れた山里の如来立像

並木の参道 山桜
古木巨木のスダジイ、銀杏
木肌と瘤の古色な造形
その ....
               120802



走り過ぎ症候群に陥る砂丘郡を彷徨いながら
草の繁ったところを探す
丘の上にはいつも上向きの風が吹いていて
ハンググライダーで空か ....
気持ちのいい風に吹かれて
汽車は南を目指して行く
広がる青い穂波に心はときめいて
懐かしい君の声が僕を呼んでいるような気がするよ

君と作ったあの秘密基地はまだ残っているかな
蝉時雨の中駆 ....
もちろん
お金や地位や金メダルや銅メダルで
人は幸せになるだろう
私は

もちろん私は世界にたった一人なのだからそういった意味で存在自体が金メダルみたいなものなんだろうとは思う思うけど理論で ....

たとえば
装填されていない銃ほど
うつくしいものがあるか

街、
羽を抜かれた鳩が飛ぶ

仰向けで泳ぐ魚
黒鍵のないピアノ


引き金を引くときは
かわくほど目 ....
空蝉の羽化

濡れた真白の色無き翅 

薄く育つ 渇き 鋭く澄めば

「もう総ては 君のものさ」


誰が為に生まれ 誰が為に渡す輪廻か

背後で延々と燃えている 日輪に

 ....
亜寒帯のオフィスを出て
果てしない温水プールを
東から西へ

亜寒帯の百貨店を目指し
思考停止のままの潜水で
東から西へ

最後の力を振り絞って
エレベーターのRボタンに
タッ ....
およそ七十億の人間が
仮に敵になったとしても
たった一人の君が居れば

強烈な眼光も
手に握らされた刃先も
何も痛くない

およそ七十億の人間が
仮に煽てに来たとしても
七十億の中 ....
雨上がりの
苔の上で眠る
あの幸せを
私はどうして手放してしまったのか

雨上がりの
苔の上で眠る
それをするには
私は大きくなりすぎてしまった

雨上がりの
苔の上で眠る
極 ....
また、夏が
また、あの光景が見えて来る
田圃の畦道を
母と一緒に歩いている
手を繋いで歩いていく

畦道の陽射しは強く
麦わら帽子の隙間から
頭髪の汗をさす
揺らめく道端
青い稲
 ....
                    120801

根抵当権を掘り出しては日に曝し乾かして燃料とするのだとよく分からないことをおっしゃるあなたはのの字を掌に書き飲むふりをする
同じことをしま ....
昨日夕方、あの人に偶然会いました。

表情も分からないくらい遠い距離だったけれど

大きく手を振ると

大きく手を振り返してくれました。

あの人は急いでいる風で

わたしは足 ....
こわれたラジオの部品とか
いろんなガラクタくっ付けて
こさえたぼくの宇宙船
飛ばないことは百も承知さ
けれども心は飛んで行く
誰も知らない惑星へ

わたしたちは飽きもせず
あちらこちら ....
青天の霹靂のような

電光石火のマイガール




妄言多謝
空は


晴天なり


晴天なり



恋は


その向こう


その向こう


いつか


この胸に


輝いて


この胸に

 ....
爪先に何かを察知する
 見上げれば
 呼ばれては
 また 満ち足りる月

夏の夜空の国の太陽
 いつも 満ち足りている月
 見下ろせば
 呼びかけては
 静けさに 照らす 夏の夜空の ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ざわめき- 草野春心自由詩612-8-4
盛夏- nonya自由詩18*12-8-4
丘の魚- はるな自由詩912-8-4
黄昏待ち- そらの珊 ...自由詩2312-8-4
ことりっこ- 阿ト理恵自由詩3*12-8-3
詩を書く人- ……とあ ...自由詩7*12-8-3
とるにたらない人間の戯言- れもん自由詩312-8-3
ウテルスから- 黒ヱ自由詩112-8-3
それでも人は空を飛びたいか- subaru★自由詩18*12-8-3
足し算---a_hidden_curriculum_befo ...- N.K.自由詩6*12-8-3
怪しい料理教室- 梅昆布茶自由詩2012-8-3
おさむとかなめ- salco自由詩3*12-8-2
石の夜- 草野春心自由詩712-8-2
着信- 森の猫自由詩17*12-8-2
ふさの国の大仏- ……とあ ...自由詩6*12-8-2
伯楽確認済み- あおば自由詩4*12-8-2
僕の夏休み- 未有花自由詩15*12-8-2
夏草/地球を半周するくらいの確かな意思で- umineko自由詩8*12-8-2
撃鉄- はるな自由詩512-8-2
万物抽象詩- 黒ヱ自由詩112-8-2
ビアガーデン- nonya自由詩16*12-8-1
七十億分の君- subaru★自由詩10*12-8-1
ラ_シルフィード- そらの珊 ...自由詩1312-8-1
夏休み- ……とあ ...自由詩17*12-8-1
- あおば自由詩7*12-8-1
昨日夕方、- 永乃ゆち自由詩8*12-8-1
ガラクタ宇宙船- ただのみ ...自由詩23+*12-7-31
ポエム- 自由詩4*12-7-31
晴天なり- 永乃ゆち自由詩4*12-7-31
その国の太陽- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-7-31

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