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あの日、渡り廊下で
君が教えてくれた蝶々むすび

不器用にからまった
よれよれの僕をほどいて
結び目にちいさく
幼い指で
魔法をかけた

片方だけ小さくて
いびつなハネ
それでも ....
アナタという
嵐が過ぎ去り

アナタという
業火に焼かれ

あたしは
あたしに
もどった

いや
なった

もう変えられない

あたしの本性
・・・魔性

白よりグ ....
/平面を見つめる直線は遠く山道を滑り墜ち \
苔石に刻まれた文字の溝は歪に晒された銘「」無常が
背負う焦点の・遠近の先にある骨壺┌┐ 勾陵の史実に
祓い浄めし御霊の禊より【】刹那にあなた ....
朝は怖くて歩けなくって
昼はため息堪えるばかり
夜はひとり明日に脅える

そんな毎日が続いていっても

春はほろ酔い桜を見上げ
夏は木陰でひと息ついて
秋は紅葉の手のひら繋ぎ
冬は柔 ....
零時近くに 帰宅

気づくと ゴゥゴゥといびきをかいて
眠っている

手をのばせば ふれあう
距離にいる N

Nは ってくれない

あたしの感じやすい
ほこっとしたおやまの先端 ....
淀んだ排水溝の蓋を閉めるように
職員室のドアを閉めたら
薄暗い廊下をすり抜けて
警備員のおじさんとさよならをする

すとんと腰をおろして
バッシュの紐を結んでいる
少し前に出た君が
無 ....
空が青くても海が青いとは限らない夜が深くても悲しみが深いとは限らないぞんざいに出した左手をあの娘がぎゅう!っと包み込 .... ひとはあんな道あるいただけで

聖人にもなれるみたいだけれど

そこに僕はじぶん重ねられない


ハピネス!


きみも僕もあいつもあいつらも

あたらしいリズムと湿やかさで
 ....
十二月の今宵、それは生まれる
光りを放つ発光体さながら
何かの対価としてではなく
忘れていたすべてを思い出させる核のようなものとして


すでに街は、待ちわびる螺旋の中心を軸に動き始め
 ....
* 立山に 積もる氷河か 哀しみか

日々癒されている景色 立山連峰に
日本発の氷河か
そんな 色めき立つニュース

氷河と認定されるには 名の通り
重力により移動する必要が有るらしい
 ....
僕の住む街の近くに
緑の草におおわれた丘があって
その頂には飛行船のなる樹が立っている

枝々に
最初は小さな小さな 飛行船がぶらさがって
そして日に日に 少しずつ大きくなってゆく
その ....
埼玉から都内の西に越して
一部屋減った

3LDKの都民住宅

なにも家具が入ってない
下見のときは
とても とても
広く見えた

が!!!

おとな5人と成猫2匹には
狭い ....
なにもしないで 頷き
馬鹿は ただ眠る
見つめる 空虚
あなたの世界
わたしの 夢
もてあまし
すり減ったいのち
尖らずに
曲がらずに
瞳のなかで 笑 ....
そっと窓を開ければ、冬の夜空を仰ぎみる
透んだ月夜はひとつ、またひとつと星が増えていた

無臭な氷の風が、すぐに鼻先を冷たく縮ませるから
(ふぅ〜と片手で覆い息を吹きかけるとき  ....
久しぶりに母に電話した

聞くと 家で転倒したいう
もう1ヶ月だと
結局 インドメタシン入りの
塗り薬と痛み止めでしのいで
整形外科には行かなかったと

あぁ 医者嫌いの母らしいな
 ....
愛しているのは

ひとりきり

ともだちのはなしを

みつめている

そのおめめがいとしくて

だれにもまけないよ

さくらんぼがないている


なきんぼさくらんぼの
 ....
何かを求める
何かを探す
何かを目指す
何かに恋する
何かを愛する

目的語が明瞭な文章がタイトで力強いように
力強く輝き他人を惹きつける人間は
必ず「何か」を内に込めている

私 ....
新世紀。
 とは言いながら
殺戮の大義に明け暮れの
墓穴堀りは相も変わらず
{ルビ典籍=てんせき}{ルビ天窓=てんそう}に{ルビ堆=うずたか}く、
歴史は繰り返すと錯覚させるが
掘り返せる ....
優しい眼をしている。街角で行き交う
人たちはみな忘れている。周りにある
危険を。ふいに背後から、あるいは前
から、加えられる危害を。そうでなけ
れば互いの距離を取らないで、どうし
て正気でい ....
まあるい墓石に水をかけ清めると
{ルビ空=くう}の字の彫刻から 遅れ水が流れてくる
丁寧に拭きあげるのだが
涙の跡のように、うっすらと水垢が残ってしまう
墓石用クリーナーとウサギの形の大小のス ....
あなたが待っていると
思っていた
あの路地の入り口で

殺そうとする全てを欺いて
あなたに会いに行くには
どうしたらいいのかと
             
線路を渡った
       ....


欲望はイライザ
めしべは開くよ金鳳花
吹きつける風は誰にも仕えない
神様の下僕だから
星は脈々と地に引き継がれ
枝に分かれ自問する小さないのちたち
進化した欲望のかけらが ....
友よ

つらいだろう
さみしかろう

ひとりの夜は
さむかろう

けっして 無理だけは
しないでほしい

キミのことを
たいせつにおもって
いるひとは
たくさん
いるのだ ....
霧のなか/片足の折れた犬を知らないか
空腹にさまよう/満月の夜
気が付くと外灯の赤い肌は暗く
置き去りにされた毛布の染みを洗い流す
裏切りの斜雨ト
/
千切れた鎖を引き摺り/畜生と ....
   あなたが望むことを言えない

   あなたが喜ぶことをできない

   「こういうの、平行線だね」

   適当でもいいかげんでもなく

   真摯にまじめにじっくり考え

 ....
しとしと雨降る夕暮れ刻
道の片隅で、小さな猫が凍えていた

抱き上げようか迷ったが
そのまま歩いていった

しばらく歩いていると
雨が更に強くなって
洪水が起こり
雷が鳴り出し
そ ....
いつか死ぬ
ってことと同じくらい当たり前に
恋は終る
今座っている
椅子も無くなるし
すべてが
変更になる
もちろん
地面も無くなるし
きっと時間も
無くなる

ね、無
ね、 ....
蟻さん
お仕事の途中で
そら見上げてる



いつまでたっても
そら見上げてる



日が暮れても
そら見上げてる



お腹すくのも忘れて
そら見上げてる


 ....
僕はいまだによく悩む
そんな時頭の中では家なき子だ
じっと我慢
ハリーポッターの魔法の棒でもあればね
石ころが美女に変身するような
ひらめきと
それまでのくよくよを一気に粉 ....
 リアルには実態がない
 わけではない、勿論
 ただそれが波及する場所に
 なにかしらの不具合が
 生じてしまうのだ、きっと

 リアルはとても
 いたずらっ子だから

 リアルは
 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
むすびめ- アズアミ自由詩5*10-12-6
アナタという- 森の猫自由詩4*10-12-6
_御意〃愚行- アラガイ ...自由詩2*10-12-6
現在と不確定未来の物語- さつき自由詩310-12-5
って_くれない- 森の猫自由詩7*10-12-4
並んで帰る道- 西日 茜自由詩610-12-4
『明日成ろう』で『あすなろ』- TAT自由詩4*10-12-3
ハピネス!- 吉岡ペペ ...自由詩210-12-2
season's_greeting- 月乃助自由詩16*10-12-2
氷河- 藤鈴呼自由詩2*10-12-2
飛行船のなる樹- 塔野夏子自由詩9*10-12-1
リビング- 森の猫自由詩20*10-11-30
天才はバカボン- アラガイ ...自由詩3*10-11-29
_One_by_One_(冬の星)- アラガイ ...自由詩3*10-11-29
今年の冬はあったかいね- 森の猫自由詩7*10-11-29
なきんぼさくらんぼ- 吉岡ペペ ...自由詩310-11-27
生きるということ- yumekyo自由詩9*10-11-27
日常茶飯- salco自由詩5*10-11-27
優しい目をしている- 北野つづ ...自由詩7+10-11-27
ウサギの親子スポンジ- 鵜飼千代 ...自由詩8+*10-11-27
あの路地で- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-11-27
トウモロコシから白い蛇でたよ- アラガイ ...自由詩2*10-11-27
親愛なる友へ- 森の猫自由詩8+*10-11-27
畜生ト吠え- アラガイ ...自由詩5*10-11-27
創書日和「拒」_よりそえない- 逢坂桜自由詩2*10-11-26
雨の日の仔猫- 一 二自由詩310-11-26
- チアーヌ自由詩510-11-26
蟻の夢- 小原あき自由詩5*10-11-26
悩み- 乱太郎自由詩1210-11-26
リアルのすべて- 豊島ケイ ...自由詩14*10-11-26

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