すべてのおすすめ
空をゆく鳥が止まっているのじゃないかって
思う時
あるよね

そんな言葉で恋が始まることもある
わたしたちが本当に見ていたのは
鳥でも
雲でも
小刀のような銀の波濤でも
ウインドサー ....
梅雨雲のような光が降っていた

無菌室で少年が手を振っていた

映画監督が映画で役を演じていた

刑事がこどもに名前を聞いていた

PLUTOのゲジヒトは船越英一郎だ


神が行 ....
街の血をすって雲がひかっていた

電話をしても

電車にのっても

まるいものを意味もわからず探していた


からだのちからを抜け

悔しくても

みじめでも

焼け石に ....
海底に網を下ろして
引っ張りあげながら
己の魂をコントロールする。
海が顔を変える。
荒くなる水面。



あなたのなかで
裸になりたい。
リズムになって
 ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
生きていれば
心配の種の、一つや二つ
指折り数えりゃ、きりがない

もくもく…不安の煙は募り
揺れ動く心を
丸ごと!
天に投げ入れよう

まことの生の劇場は
ゆっくりと、幕を開き
 ....
雪が吹く

真っ白だ

雪が吹く

光は白ではないのだ

雪が吹く

真っ白だ

雪が吹く


この傘も弁当も

家族も職場も

協力者も

皆善きことを
 ....
戸棚の奥からでてきた何のものだかわからない古いリモコン
我が家ではときどきあるのだこういうことが
ためしにあちこち押してみる

わずかな振動が空気を震わせて
とつぜん世界が半壊
するわ ....
こころに海が在る
潮騒もときどききこえてくるし

いつかのくちづけも
深いうみの香りだった

瞳にうつる雲をとらえようとしても
いつのまにかかぜに溶けてしまうから

つねに移ろうもの ....
今日も雨 灰色に染まった湿気に
沈んでいく ヒザを抱えた狭い宇宙が
傘を広げて 縮んでいく 心地よい闇に向かって
落ちていく 余計な雑音の聞こえない場所へ


窓の外 紫陽花の下に 捨 ....
股関節に
くるまれた
つや消しのまるい漆黒
( 恥ずかしげ、に詠う

五円玉八個
さきに行った大地、の
一面の花
( そよぐ静寂、楽しげ

追いかける煙は、
青を突き破り
おお ....
へーいべいべーちょーしはどーだい?って
スピーカーからだるそうな声がする土曜日
の夜の想い本当は月曜日の夜からわたわた
し書いてるけどまとまらないまあ止まらな
い咳の数はかぞえないか添えない寝 ....
損をうまい棒で換算する癖 はやくおうちに帰りましょう
と合図の童謡が鳴って
その日はじめて空は気がついてもらえる
六歳のまなざしは
あおい空には向かわなかった
夕空が少女に語るのは いつでも
あきらめる時に踏む手順 ....
とうに手放したものを
いつでも
たぐりよせられると
隠し持っていた
古びた
麻紐

年月に擦り切れては
いない

乱れる思いに
捩れてもいない

さっぱりと乾いた紐の先には
 ....
生きたいとつぶやいて
誰も聞いてはいない
つらいと叫んでみても
塞がれてしまう善者と呼ばれる耳

もう話す気力もベットから起き上がれず
吐く息だけが孤独を慰める
君の願いは
死の恐 ....
あなたが健やかでいるだけでと書きかけて、
そうではないことに気づく。だからこう書き
直したんだ、あなたがほがらかでいるだけで
と。そこから一歩も動けなくなって私は白旗
をあげていた。降参、降参 ....
ぐおんと
いしきの
たきつぼ
おちれば

あぶくに
つつまれ
呼吸の
できない
じぶんが
いた

『 尾鰭よ!』
と、つよく
念じる

「 ねぇ、きみ ナイーブ とりか ....
            150616

省略して説明されたから
根本原理は皆目わからず
ただ、製法が分かっただけ
説明どおりにすれば
それなりのものが出来た
競争相手も同じものを作り
 ....
ここは都会の海の底
コーヒーを待ちながら眺める窓の外

都会の空から夜が消えても
海の底には闇が淀んで

淀んだ淵の岩間から覗けば
摩天楼のような海藻が
ゆらゆら揺らぎ

海の底に ....
そんな気持ちになったので
センベロしてみた
千円でベロベロになるほど飲ませてくれる店が下町にあるらしい

「たきおかとカドクラ、ハシゴするけど来る?」
とツレに聞いたら
空腹を我慢でき ....
また遅刻だ

鏡のうえに粉をのせて

その白い塊を太いストローで吸った

用心棒が入って来た

カウボーイハットの用心棒だ

あたしはふたりの会話に挟まれてラリっていた

ジッ ....
 

象が並んで
観覧車の順番待ちをしていた

みんな休日だった

近くに
錆びたエスカレーターが落ちていた

午後になると
誰も海の話の続きなど
気にしていない様子だった
 ....
上司といういきものは
おそらく有袋類らしく
どこか体の内側に
たくさんものを隠せるようだ
頭の先から爪先までの
ながいながい煙草とか
ちょっと一本、と出掛けていって
ずっと帰ってこないよ ....
ぶちのめしていい権利は ATMでおろせると
近くの女が言いました
働けないなら罵声に耐えろと
女に頭の上がらない男が母子に言いました
お金が稼げないやつに
意見を言う資格はないのだ ....
ヤクルトを飲んだあと
必ず底に残るものが
輪となり現れる

どういうわけか
そんなつまらぬものが目につき
飲み干してやろうと
舌の上で
容器をさかさまにして
振ってみたりする
ほん ....
パンジー
ビオラを上手く咲かせるコツは
なんといっても
花がら摘みを
怠らないこと

種を作ると
花は終わる

種に養分をとられるから

咲き終わり
萎んだ花を
直ちに摘んで ....
熱帯夜に
惑わされて腐乱した睡眠から
止め処なく垂れ流れるゲルは
黒い卵を内包していた

寝息が言葉に染まって
過去の幻像を描くとき

醗酵したゲルは悪臭を放って
野を枯らし 街 ....
 
 
知り合いに似た形の雲が
空に浮かんでいて
その人の名前は
とうに忘れてしまった

ミシン目で切り取られた海が
安売りされている商店街を抜けると
賑やかな駅前に出る

駅前 ....
きのうとあすが
なわとびをする
たった一つの錠剤が
スプーンでかきまぜた珈琲になって
前頭葉を支配する
誰も気づかない
この脳が砂を掴んで
やわらかなくにを潰そうと
黄 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14758)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
由比ガ浜叙景- そらの珊 ...自由詩1915-6-18
無菌室- 吉岡ペペ ...自由詩415-6-18
この街の説話- 吉岡ペペ ...自由詩415-6-17
ハイヒール- あおい満 ...自由詩315-6-17
『聖母ジェンマ』__卵から始まるはな詩②- ただのみ ...自由詩22*15-6-17
日々の劇場- 服部 剛自由詩515-6-17
雪中歌- 吉岡ペペ ...自由詩215-6-17
リモートコントロール- 梅昆布茶自由詩2015-6-17
- 梅昆布茶自由詩815-6-17
雨の日の情景- 藤原絵理 ...自由詩715-6-16
火葬場- 草野大悟 ...自由詩215-6-16
How_you_doing!?/即興ゴルコンダ(仮)投稿.4 ...- こうだた ...自由詩5*15-6-16
損をうまい棒で換算する癖- 北大路京 ...自由詩315-6-16
茜音- もっぷ自由詩515-6-16
紐を手繰る- Lucy自由詩20*15-6-16
弱者は死ぬしかないのか- 乱太郎自由詩10*15-6-16
それだけでうれしい- こうだた ...自由詩3*15-6-16
黒曜日- るるりら自由詩12*15-6-16
How_you_doing!?_- あおば自由詩6*15-6-16
コーヒーを待ちながら- イナエ自由詩8*15-6-16
センベロ- 鵜飼千代 ...自由詩22+*15-6-15
また遅刻だ- 吉岡ペペ ...自由詩315-6-15
休日- たもつ自由詩415-6-15
上司といういきもの- フユナ自由詩6+*15-6-15
たたき売り- 為平 澪自由詩715-6-15
- そらの珊 ...自由詩15*15-6-15
花がら摘み- Lucy自由詩10*15-6-14
夜空を夢が流れて- イナエ自由詩12*15-6-14
駅前- たもつ自由詩615-6-14
テトラミド- あおい満 ...自由詩415-6-14

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