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「愛」

空気のよう
つかめない
だけど大切
生きる為に

まるでとくとくと
鼓動が脈打つように
生まれ生きる その身に
宿したの

貴方を感じて
貴方を聞いて
貴方を見て ....
海を渡ってやってきた鹿子さんは

真理さんのいとこだ

鹿子さんの瞳は太陽にぬれてて

それは曇りの日でさえそうだった


祈りだけそこに残った

未来はとおくむこう

扇型 ....
天井もゆかもない ゆったりと耳へちかづけて
つむる 彼女はなにを伝えたいんだろう
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
一人でいるには この家は

あまりに 広すぎて…

何をしようもなく

何をすることもなく

ただ 僕のまわりの空気が異様に冷たくて

ただ ぽつりと懐かしき日々を描 ....
最期の最期の一本道は



おかぁちゃんもカノジョもルールも道徳もワンピースの最新巻も



 ....
埃の舞い上がる歩調に
嗅覚は痛みを放出する。
ここに枯れた曜日を
交わして
私の呼吸はゆっくりと
化石する。
もう、映えないで
と弾けた西日に
夜のさりげない会釈を
歪ませて
朗ら ....
そこは双子みたいな景色です。ふたつの目は重なりません。 は、しかし孕んだり孕ませたりして遊びました。性別なんてありません。丸くて四本の腕があり、細くて立てない足が四つあり、包めない髪がいくつか存在 .... 空の頂に月のない夜
まなざしは
同じようにはやってこない
待ちぼうけの子どもたちが
眠ったふりをして
息をこらすように
取り巻いて包んで
進行する世界に
オクターブごとに反響する
数 ....
シンプルライフを実現したい
あまりものをもたないくらし
美しいですね
それより
きみはなんで
女の子っぽいのかな
「ちょうだい」って首をかしげたら
何だってもらえるんだね
テレビつける ....
ぼくはいまいきてます

いま?
いま、なんてものはぜんぶ過去だ
いま?
ぼくはみらいのいちばん尖んがったところにいる

ぼくはいまいきてます

きのうきみに写メを送ろうとしてぼくをと ....
カラの待ち雪 棘のソリ
押し花テープ 濁す香り
えんぴつトンネル 炭のスス

あいら ぶゆう

べきっ

猫も寝ず
ネジも 

春 じゃがいも種の 底
芽 トタンですべって コ ....
裏切りは疑いを産み、
疑いは憎しみを産み
憎しみは痛みを産み、
痛みは悲しみを産み、

悲しみは空の色を変え、
悲しみは街の音を変え、
悲しみは地球の重力を変え、
悲しみは心に残り、
 ....
{引用=



 まもるもののない空から
 かれの顔や肩に雨がおちてきて
 夕ぐれが
 せまっていた

 きょう
 という日は
 くぐりぬけねばならない試練のような
 分厚い曇 ....
信じるひとの上にも
信じないひとの上にも
雪はつもっているのです

きらきらと
反射しているのはこの雪が
またかえろうとするからです
せかいへ

わたしのまわりで
せかいは生きるめ ....
濁った窓から
冬の垂直な日が部屋の壁まで届く
真空管のなか
あの日のこころの蠢きを泳がす
それはあまりに遠い日なので
曲げた腕の面積では
足りない計算式のように
触れることのできない感情 ....
俺が爪を切っていたら、彼女が目薬をさしていた。眼球が赤く熟れて、化粧をしていない汚い肌との比較がとても映えてみえた。それの自慢は眼球や爪や腰や内臓が極端に綺麗で、他の部位は血色の悪い醜い姿 .... 海の森は林道からはじまっている

その入り口にはフクロウがいて

たまに人間に預言めいた案内をする

うえからひかりが射し込んでいる

月のひかりがちぎれ雲みたいになって

道には ....
嗚呼 私は
あなたの腕の中で
途方に暮れてしまいたい。
がば!がば!
がばがばのがばちゃん
おさんぽしよぅる
う手々をうしろに組んで
がば!がば!
がばがばのがばちゃん
おとうふ屋さんのおみせ
おとうふっておもしろいねぇ!
雲よりもふにゃふ ....
京(みやこ)の雪は
帰省の翌日
天気予報にあったとはいえ
数年来の大雪で
暮れの街が大混乱
テレビのニュースでのみ見る
京の冬らしい姿に
立ち会えなかった

呑んでは ....
{引用=


肥大化する奥歯をなだめすかしていると
父と母を三人称にしていた


名付けられないものが多すぎるので
みんな言葉を捨てる
胎内の空洞にはまるものはどうしてか
その必然 ....
吹きすさぶ風に
みがかれて
凍てつく水に
すすがれて
透き通ってしまった
哀しみは真冬の
背骨に宿った

遠ざかる空に
みはなされて
優しすぎる光は
とどかなくて
行先すら ....
しぜんを
かんさつしたいけど
このしろいたてもののなかで
はたらいてばかりいるから
しぜんをかんさつすることは
できないとおもっていた

なのに
このしろいたてものの
な ....
夜はどうやって夜になるのだろう

ひかりはなぜひかりなんだろう

ひとはなぜひとを好きになるのだろう

どうしてそれを愛などと呼ぶのだろう


こんなこともわからなくなっている

 ....
あなたにはさみをいれて
いかれて
飛びでて
じゃじゃじゃじゃーん
「恋は目から入るもの」
さしも見事にゆきちがい
なじりぶって遁走かたじけなく
音楽室に飾ってある巻毛男にぽあん
石にキスするようにお ....
道端に人が横たわっている
居眠り運転の自動車がやってきて
定刻通りに轢き逃げしようとしている
その間にも私には守るべき家族がある
見なければ見ないことに出来たその人にも
同じくら ....
無線紙の上
這い伸びる
黒インクの静脈は
冬ざれの様相で
ひたひたと
忍び寄る

絡み付く
{ルビ荊棘=けいきょく}の枝を
程良く剪定し
暖炉に放るのだが
パチパチと
節は爆ぜ ....
夜にさまようノマド
夢に似た旅路
くらやみの中へ
伸びていく根毛

黒髪の思い出は
満月の丸み
汲み上げられて
つきあげるよろこび

歌うことばすべてに
ひとしく炎、やどれ
こ ....
90分の時間をつくるために奔走し、
モノレールから駆け出したぼくは、
落語会へ行く前にカップラーメンをスープまで飲み込んだ上で、
会いたかった女の子と再会した。
本指名3万円で。


志 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チョコレート同盟連詩_「愛」_ペポパンプ&愛心- 愛心自由詩2+11-1-11
時をゆく- 吉岡ペペ ...自由詩311-1-11
ふたつ。- 十二支蝶自由詩111-1-11
残火の迷夢- 久石ソナ自由詩2311-1-11
広すぎて_あまりに広すぎて- ポー自由詩3*11-1-11
カンガルーの糞タスマニアデビル- TAT自由詩1*11-1-10
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幽婉で華奢な迷子- ayano自由詩5+11-1-9
夜をなぞる歌- 橘あまね自由詩1611-1-9
休日- ふるる自由詩411-1-9
いまいきてます- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-9
コン_コン- 砂木自由詩6*11-1-9
ウラギリ遊び- 邦秋自由詩1*11-1-9
天の鏡に映った暗鬱な旅人- 石川敬大自由詩18*11-1-9
白銀- 朧月自由詩411-1-9
ブリティッシュグリーン- はだいろ自由詩411-1-9
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海の森- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-9
途方に暮れる- れもん自由詩111-1-9
がばちゃん- salco自由詩3*11-1-9
綾(あや)- yumekyo自由詩11*11-1-8
わたしは水ではないので- あぐり自由詩311-1-8
- nonya自由詩19*11-1-8
あったそこにあった- 小川 葉自由詩511-1-8
夜は- 吉岡ペペ ...自由詩511-1-7
きれいな眠り- 阿ト理恵自由詩5*11-1-7
友達- 小川 葉自由詩411-1-7
シロフォン・クーゲルバーン- 鵜飼千代 ...自由詩18*11-1-6
冬の夜の即興- 橘あまね自由詩1311-1-6
姫はじめの女- はだいろ自由詩311-1-6

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