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 *与ひょう(仮)

あなたのいのちの陰影を
はきだめから拾い集めた
{ルビ文字=もんじ}の墨と二枚の舌で
なぞりたいのです

顏の砕けたおつうさん
どうか一編の愚行と
淡雪のよう ....
【閂は開かれる】

閉ざされた記憶の門のかんぬきが
思いがけない方法で開かれることを 私は知った
たとえば 少女の髪にあったリボンが
ほどかれた瞬間に急に大人び
何かを失ったかのような遠い ....
人には全裸になっても
見えない部分があります
隠しているわけではありません

母は江戸と背中を見て死にたい
と言っていました
  その頃 
  江戸はもうありませんでしたけれど
  背 ....
あちらこちらから出ている
無色透明の湧き水

遠くから汲にくる人々
料理に使ったり風呂に入れたり
使い方は色々あるらしい

土日は行列が出来ている
人気が高い湧き水
肌が綺麗な人が多 ....
君だけ流星を見て大人になってしまった 夢追い人よ
与えられた今日の日を
踏み台にして
空に向かって、翔べばいい  
細々と清らかな
自我を削ぎ落したような声の集合

僕らはみんな生きている
生きているから歌うんだ・・

なにかもっと
違う歌を歌えばいいのに
コミュニティセンターの廊下に
西日はさし ....
古ぼけたルノー
牛久のロングブラック
夢乗せたバンの500%の駆動は
5年経ち
とうとう銀河鉄道の軌道に乗った

遠く手を振る私に
ホゼさんはピンクの宇宙ステーションで
星屑を煎ってい ....
傾いた地軸
偏った陸地
青い皮膜の
かなしい星

辿りついた{ルビ宇宙=そら}の墓場で
焦げ付いた岩山
焼け落ちたジャングル
壊れた玩具のような都市の欠片
積み荷を降ろし
今はすっ ....
夜な夜な隣の家から
変な呪文と甘ったるい匂い

お化け屋敷に住むのは
お婆ちゃんに化けた女の子

大鍋に入れるのは
吸血鬼の冷蔵庫から盗んだ
ラズベリージュースと
人魚と取り ....
目立たぬようにまとわりついてきたあなたたち
こんばんは
眠れないので話そうか

寝返りを打つたびに首の汗を拭う
空腹
泳ぎくたびれた金魚
月の無い窓際
控えめな秋の羽
消えゆく蝉 ....
寒くて蒼く光る冷たい夜に
ちらほらちらほら
白い雪が舞う
冷たい風なのに
浮いたり泳いだり
跳ねて回ったり楽しい気分

消えるのは一瞬だけれど
溶けてなくなる白い幻は
きっと叶うだろ ....
かなしいことでも かなしいとわかることが うれしいことであったり
かなしい と かなしい が じつはちがうことが わかってしまったりする

かなしい映画をみて かなしい家路
かなしい道には か ....
気持ちを、大きく放つ。

砲台を唇に

爆弾代わりの言葉をセットして。

(囁いて・問いかけて・叫んで・・・・。)

零れ落ちる感情を

受け止め切ることが出来ない。

あなた ....
 数え切れない
 手に負えないくらいの
 幾千枚の白いはなびらが
 ほとんどいっせいに
 枝という枝を離れて
 舞い踊る
 まるで蝶のように
 儚げであるのだけれど
 或る意志を持って ....
息ができるはずもないのに
水に飛び込み 泡を纏って
そのまま底に沈んでしまった

かえりみられない寂しさよ
裏付けのない悲しさよ
私の身体よ

波の少ない底の 底の色
そんなにも ....
     
       あの日の空は青かった
       夏が終わろうとするほんの手前
       夕暮れ迫る束の間の時刻
       受話器の声が世界の音を奪い去る
      ....
錆びた赤空 夜に向かう悲しみ
あたしの通る道は ブリキの硬い道
薄桃のリボンをつけた猫が先導する

「どこまで行けば 巡り会える?」 

訪ねた声もかき消して 人の波の濁流
もう ここに ....
  あおい瓶が 枯葉の水を噛んで
  斜めにさしていく光が さがしている
  あなたの瞳は 樅木の陰にいて
  微笑っている 葡萄のように
  ああ もっと遠くへいきたかった わたした ....
冷蔵庫にジャムや
ピーナッツクリーム
スライスチーズがあるとき
知らぬ間になくなってしまう

誰だ食べた奴は
と言ってみたところで
夜起きて
半睡状態で何かを食べたのは
私に違いない ....
大王の庭の千年実のカカオを使って、美ら海の風薫るサトウキビの黒糖を溶かして、天使の涙を一雫。ペンギンが滑り台した氷山から作ったパウダーシュガーをかけたマウント・ショコラ

(大口を開けて
 歯を ....
 都心に雪がふると
 もう あともどりができない
 地方都市は
 いよいよ寡黙になる
 川を
 はさんで
 魚たちは遡及する
 ときおり鋭利な水性植物になって川底でひかる


 風 ....
小野道風は 
柳に何度も飛びつく蛙を見て
一念発起したという
  そのとき 蛙が 
  あの虫はまだ不味い
  と負け惜しみ言って諦めたら
道風はただの人になって
歴史に埋もれていっただ ....
【そいつのまえでは おんなのこ】



あの子にあったのは 友達三人で小旅行をしていたときだった。私には 遠距離恋愛中の彼が居て、そうそう彼には会えないので 大抵の週末は友達夫婦と過ごしてい ....
どんなふうにしてか
わからないがそれほど悪くない朝
カーテンがわずかにめくれている
白線をたどるように一日を思い描く
そして、
あなたのことをもうそれほど好きではない
それは意外なほど ....
自分に背を向けて歩く 小学生になって集団登校
その中に喋らない女の子
うちでは喋るらしいから
帽子を引っぱたり
ランドセルを押したり
ちょっかいをだすと
すごく眉をへの字にして
嫌な顔するけれど何も喋らない
 ....
出先の喫茶店で「童心」がお題の
コラムを書いてから、自宅のママに電話した。

――じゃあ、読むよ。
――今、周に聞かせるからちょっと待って。

ママが携帯電話の音量をあげてから
できたて ....
わたくしという ひとつの石のなかを
いくつもの 星や雲が
とおりすぎていきますので
それを毎朝 ながめているだけで
胸がいっぱいになってしまうんです





ラピスラズリを砕いて ....
壊れてしまった南京錠と
僕は向き合っていました
狭い煉瓦造りのアトリエで

それは遠くにあったもので
時が近づけました

掌には
トンカチとドライバと

これはこれは大 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕鶴奇譚- ただのみ ...自由詩26*15-2-14
閂は開かれる- るるりら自由詩17*15-2-14
裸になっても- イナエ自由詩8*15-2-14
湧き水- 夏川ゆう自由詩215-2-14
君だけ流星を見て大人になってしまった- 北大路京 ...自由詩515-2-14
無題- 服部 剛自由詩315-2-13
コーラスサークル- Lucy自由詩11*15-2-13
流星5光年- とよよん自由詩5*15-2-13
- Lucy自由詩7*15-2-13
セイント- 瑞海自由詩5*15-2-13
残暑- たちばな ...自由詩615-2-13
白い幻ちらりほら- 灰泥軽茶自由詩515-2-13
かなしいこと- 佐藤伊織自由詩115-2-13
○○。- 梓ゆい自由詩215-2-13
墓所にて- そらの珊 ...自由詩2315-2-13
溺れの海- 日々野い ...自由詩415-2-13
青い夕暮れ- 石田とわ自由詩12*15-2-13
暮々空- クロヱ自由詩2*15-2-13
葡萄- 草野春心自由詩515-2-12
犯人は私だ- 灰泥軽茶自由詩915-2-12
バレンタインpoem- とよよん自由詩7*15-2-12
都心に雪がふると- 石川敬大自由詩515-2-12
なんだか…- イナエ自由詩6*15-2-12
そいつのまえでは_おんなのこ- るるりら自由詩7*15-2-12
白線- はるな自由詩515-2-12
自分に背を向けて歩く- 北大路京 ...自由詩315-2-12
風変わりな女の子- 灰泥軽茶自由詩615-2-11
息子の教育- 服部 剛自由詩14*15-2-11
ラピスラズリを砕いてみたい- ユッカ自由詩415-2-11
三角- 瑞海自由詩3*15-2-11

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