すべてのおすすめ
この血であなたの心臓を突き刺したい
ナイフを手にその背中を追いかける
あなたは急に立ち止まり振り返って云う

刺せるものなら
刺してみろ

わたしはナイフを突き
刺し殴る
 ....
苦しみは注射以外いらぬ

父の死も母の死も
何もいらぬ

けれど苦しみは
私を愛しているのだ

飼い殺しの愛を押し付ける

いらぬものが
年と共にふえるのだ
風には名前がない
そんな重たいものを 引きずってはいない

風には身体もない
そんな窮屈な箱に 押し込められてもいない

捕まえることも 飼いならすこともできない
たとえ押し留めようとし ....
「ねぇ、貴方。」
そう呼ぶ 私

「うん?何?」
そう答える 貴方

その歩幅が
いちばん幸せ
教習車で好きな子の家の前を通る  ずいぶん長いことご無沙汰しておりました
その後お変わりございませんか

昨年は大量のクスリを飲んでしまい
あなたや他たくさんの方々に大変なご迷惑をお掛けしてしまいました

なかなかうまくこ ....
前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
今日も歩いていると

いつの日かの私が

朴訥と佇んでいる

でもなんだか薄皮で安ごしらえ

色もくすんで生気がないが

手を広げて空に向かって伸ばし

かかとを上げて

 ....
全自動

機械化された巨大な工場から

生み出されていくコンビーフの缶

ねじをくるくる回すように

側面の皮を剥ぎとっていけば

感覚がむきだしにされていく

フォークで突き ....
己が一番美しい時に
化粧を覚えた少女は
素の顔を誰にも見せぬまま
女となり
老女となり
やがて
横たわる冷たい屍となる

その顔に
再び恭しく施される
化の粧

唇に置かれた紅 ....
先を歩いていたあなたの
姿が見えなくなって
やがて足あとも消えた
砂漠の何もない町で私は
水だけを買って店を出た

かすかな電波を拾い
疲れた馬を励ましながら歩く

私が疲れても立ち ....
ほら、風だよ
君のやわらかなほっぺをなでていったのは
みえないものは優しい友達

ほら、風だよ
みえないものは みえなくていい
みえないものは みえないからいい

ほら、風だよ
いつ ....
蛇がとぐろを解き始める まっすぐ進む為に

山々は賢者の年月を重ね 黒髪の若さを絶つ

純白の息を積もらせる この冬

 爪垢の取れない曇り空 目に入る雪の棘

 名残の竜は最後まで  ....
だれかの帰りを待ちながら
とんとんとんと野菜をきざむ
だれかの帰りを待ちながら
からからからとグラスを鳴らす
だれかの帰りを待ちわびて
ぽろぽろぽろと頬ぬらす
今度生まれてきた ....
宙の風に
吹かれていこう
きっと見つかる
きっと助かる

かるい身ひとつ
どこまでも
開かれてゆく



宙の風の
声を聞こう
きっと理解る
きっと返せる

通 ....
 目には目を
 歯には歯を
タカ派のネタニヤフを選んだ時から
この基本方針の底上げは決まっていたことだ
 目ん玉1ケにつき10ケが100ケに
 歯1本につき建物1棟が1街区ごと吹っ飛ばすに
 ....
まどのこちらで膨らむレース
とぎれなく ひたながく
ひかりでいっぱいにささくれた
哲い うすみどりの風がおしいるのは
それは祝福ですわと
すずめたちがけたたましく喉をまっすぐにする
色とり ....
丸くなったら猫 繋がりなんて無いと思っていた
見えないものは信じないと
決め込んでいた

飛び交うのは
想像したくないものだと
決め込んでいた

見えないものは
ふれあえないものだと
勝手に案じて ....
・23:18


入れましたか、と聞こうとして
いつも手を伸ばしてしまう
爪の先から痛くなる
ひとから施された病だ

留められている
でかけたままの姿かたちで
感受性を ....
隠すところが見えていたからといって

見せていたのだとしたら

それは NU→DE ではない

たとえ全裸になっていたとしても



言葉によって精神を露わにするのと

同じ程 ....
カップがソラだとしたら
コーヒーが注がれて
夜が来る

苦い夜がニガテであれば
ひとすじのミルクが注がれる
銀の匙は使わない
やがて白い雲は 時間に溶けてゆく 

どこかに月が隠れて ....
嵐が来る

嵐が来るわ
そんな予感が胸に犇めいて
まるで悪寒が背を這い上がるように
喉を突き破って飛び出そうとする
噛み締めた唇を割って
解き放たれようとしているのがわかる

抑えつ ....
一人で踏ん張っていても
何もわからない愛のルール

傷ついて倒れる
そんな時ダーリン
助けに来てよ

愛の値段はいくら
高くつくのは間違いないが
青天井の賭けをするのさ

時には ....
友よ 教えてくれ
いったい何処へ行くのだろう

君とは長い付き合いだ
離れてはいても仲間たちと繋がり合っていた
私は決して孤独ではなかったが
すぐ側にいた君と親しくなるのに時間はかからなか ....
 
 
樹木のセミヌードに歓喜する
セミヌードの樹木たち
きっと葉っぱが衣服なのだろう
じゃんけんで負けた方から
一枚一枚脱いでいく
かつて人だった頃
そんな大人の遊びがあった
フル ....
頭がボーっとする
鼻かぜらしい

長椅子に背をそらして
胸の奥から息を吐くと
白い蒸気がもくもくと
汽船のように立ち昇る

僕は突然
大洋の中にいる自分に気付く
月夜の海を航行する ....
             121205

今こそライフステージ保険はいかが
今朝もテレビが声かけて
草色の
セミヌードの笑顔を振りまいて
パン粉の小父さんの一日を惑わして
目が冴えて眠れ ....
君は少年のような頬と
薄い胸をしていた

感情が高まった時に
鋭く視線をさまよわせては
まるで炎を吐くように絶叫するんだ

震える肩からは
幾筋かの血が流れ
世界を汚していった

 ....
○月○日
日記を書いている。

*月*日
日記として、刻まれなかったあの時間、あの日について。
三食きちんと食べ、寝る時間、起きる時間も申し分なし。規則正しい健康的な日々。こんな毎日について ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『目指すもの』- あおい満 ...自由詩712-12-8
苦しみ- 田園自由詩3*12-12-8
風の名前- まーつん自由詩312-12-8
距離感- 柊 蒼衣自由詩312-12-8
教習車で好きな子の家の前を通る_- 北大路京 ...自由詩1112-12-8
かさぶた- 涙(ルイ ...自由詩512-12-8
稼働域フェチ- るるりら自由詩19*12-12-8
風船- 灰泥軽茶自由詩6*12-12-8
コンビーフコンビナート- 灰泥軽茶自由詩5*12-12-8
化の粧- 夏美かを ...自由詩22*12-12-8
ひとり- mizunomadoka自由詩412-12-8
遠い丘から- そらの珊 ...自由詩1012-12-7
蛇年へ- 朝焼彩茜 ...自由詩512-12-7
音のある部屋で- 石田とわ自由詩10*12-12-7
そら- シホ.N自由詩412-12-7
遺産- salco自由詩3*12-12-6
まなざしにも自由の刑の宣告_(幻肢の砦たち)- 乾 加津 ...自由詩15*12-12-6
丸くなったら猫- 北大路京 ...自由詩412-12-6
無線- subaru★自由詩17*12-12-6
最後から二番目の雪- 平井容子自由詩10*12-12-6
NU→DE- 深水遊脚自由詩10*12-12-6
朔_或いは静かな底で- そらの珊 ...自由詩2612-12-6
嵐が来る- Mélodie自由詩212-12-6
愛の姿- 黒髪自由詩112-12-6
存在と錯誤- ただのみ ...自由詩28*12-12-5
樹木のセミヌード- 小川 葉自由詩7*12-12-5
海の誘惑- まーつん自由詩6*12-12-5
樹木のセミヌード- あおば自由詩4*12-12-5
パティ・スミスのように- 梅昆布茶自由詩1212-12-5
日記- 空丸ゆら ...自由詩812-12-5

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