すべてのおすすめ
咳すれば砂の味 無い物ねだりのあのこは一人
いつだってカフェオレを飲んでいる
カップの内側についた泡は
小さなおうちが並んだみたいな形
その隣には尻尾の短い犬
また隣ではキリンが首を伸ばしてる

時計の ....
女は二人目の子どもを男の手に渡すと
彼岸に渡った子を追ってすーっと消えた
こちらに残した子は 
父も祖父母も伯母もいて
大勢の大人に囲まれて
春も夏も秋もあって
冬も暖かい部屋
十分な食 ....
うぐいすが
空の窓をひらいていく

小さな口で
ホーっと息を吸って
ホケキョっと息を吐いて
春はため息ばかり
風を明るくする
てんてんと影のあいだを
ちるひかりたち
わたしの視線はいまちょうど
角の眼鏡屋を抜けて
温泉街のまっすぐを下りてくる
あたたかく笑っている
あなたがいるのがわかるけれど
この足をどう ....
あんまりとやかく言わないでください
わたしはこの女というもののなかで
ぼこぼこと時間がたって行くのが恐ろしいのです
いつまでしても不自由で
片目を貝で塞いだように暗い
砂糖菓子の脆い沈黙 ....
世の中とうまくやれなかったあの頃のほうが

純粋で気高くてずっとまっすぐだった

神様でもないのにもう大人なのに

信じることや

信じてもらうことぐらいしかぼくは出来ていない

 ....
朝おきたら
すべて
なかったことになってますようにって
いのりながら
ねむるんです
なかったことになんか
なったことないんですけど

書き置きにしては長いメモ
一度くしゃくしゃにして ....
つばきの花が
ぽとりぽとりと落ちている
鮮やかな色
まわりの空気がしんとしている
ひとつ大事に掌に乗せ
匂いを吸い込むと
ふと綺麗なうなじが
日傘をさして横切ったような
滲む掌から消え ....
君の笑顔の反射率
   と
僕の視線の屈折率


君のあどけない未知数
    と
僕のくたびれた無理数


君の心への直線距離
    と
僕の言葉の射程距離


 ....
 闇夜の狂騒が頭の中で渦巻いている。
 この音楽は私の思考を天空へと飛翔させる。
 青も赤も黄色でさえも全ては黒に変容される。
 黒く塗れ、私の目に見える物全てを。

 ため息すらつけな ....
 私を旅へと誘う郷愁が運河沿いの私の星空へ舞い戻ってきた。
 存在価値などをぶら下げているそいつは
 ひどく私を非難した。
 旅に出ろよ、こうもりが私の頭上を飛んでいる。

 マイルスの ....
  柄杓の水は
  揺れていた 一つの言葉のように
  だが青い空の深みに俯き
  だが石たちの慎ましい薫りに愕き
  私たちは 黙っていた 私たちは
一羽の鷺が 
  ふわり 弧を描き 
    降り立った 見えない川辺 

出来事との距離は
程良く 霞となり
コンマ何秒か遅れ
波紋は伝う
  記憶の水面を

現実よりも
純白 ....
乾いた声をしぼりだした
がらんどうな私だから
笑い声が響いて痛くて
お願いテレビを消してと頼んだのに
光る画面はついたまま
抱きしめられて身動きができない

楽しそうに笑い楽しそうにみん ....
日常が欧米化しても
生き続けている
大切な和の心

心静かに自分を見つめる
古代から流れ来る愛に気づく

日本人に生まれて良かった
日本の町並みが心を癒やす

和の心を表す昔ながら ....
にくしみ(要冷蔵)

うつくしい女たちの化粧が
ポリゴンに近づいていく
服はムダがはぶかれ
生地は豪華になる

腹の中のにくしみが腐っているのが
外側から見ていても分かる
にくしみは ....
かすかな
秒針の音を聴く

いくつかのうち
狂った時計が
ひとつある

狂った時計は
トリックスター

存在価値の
有無をはなれて
いかにここに
現わるか

時を ....
林に入り、風に呼ばれ
目の前に立つ
木の中に渦巻く、年輪と
私の中に渦巻く、運命は
{ルビ縁=えにし}の糸で結ばれ

――遠い記憶は甦る

渦巻く宇宙を身籠っている
木の心と
人の ....
おだやかな光のふりそそぐ
菜の花の河原で
また、見つけたらしい。

散らばっているものたちの中から
きまって、
青いガラスを咥え取るのは
心のなかに住みついている
あの鴉だ。

あ ....
咲かぬ花ばかり酒まいてやる あなたに抱きついて

匂いを嗅ぎました。

いい匂いだと判ったので

一人占めしたくなりました。

声も/その手も/優しく奏でる詩も

横に居て一人占めしたいと

ますます強く ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
硬質なおんなと軟弱なおとこ
大切なものと捨てなければ進めない足枷

サボテンのようにわずかな水分で生きて行く
だれもじぶんを交換できないので
大好きなシャツの袖に腕を通す

生きる意欲は ....
ことばのすみかに
ぼく といった


こうして 坂の上で出くわした
風景のように ぼくはいった


古ぼけた7階建てのマンション
のエレベータ

屋上にはあがれないから
階段で ....
私は十年ほど前に
リサイクルショップのビラ配りをしていた
すぐやめてしまったけれど
一軒のポストで
お爺さんに呼びとめられて
昔学生時代に何十万もしたというイタリア製の
壊れたアコーディオ ....
送別会と反省会と忘年会


自分の名前を忘れてしまったと桜がつぶやく夜
街灯のしたを風が低く吹き抜けていく
落とし物のように。
花を忘れてしまったとつぶやいている女が
そこにた ....
私の脳みそは
思い出をすぐ灰にしてしまう

灰色の味のないフォトスクリーンは
過去を形にするけど
そこには色彩も
感情も
何もないものになっている

眺めるにふさわしい鑑賞物へ
美 ....
柱の中のあなたが
振動する

生まれ変わらないように
焚かれ続ける炎

こんな水晶で固めて
留めておかなければならぬほど
恐れられた
私の妹

薄闇に線を引けば開き
素足で踏む ....
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる

この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
咳すれば砂の味- 北大路京 ...自由詩415-3-23
無季/即興ゴルコンダ(仮)投稿.22- こうだた ...自由詩4*15-3-23
賽の河原- イナエ自由詩6*15-3-23
そらの窓から- yo-yo自由詩4*15-3-23
- はるな自由詩315-3-23
あわ立つ- はるな自由詩415-3-23
花散ります- 吉岡ペペ ...自由詩215-3-23
ほんとのはなし- Seia自由詩315-3-23
つばき- 灰泥軽茶自由詩615-3-22
わからないこと- nonya自由詩15*15-3-22
無題- ヒヤシン ...自由詩6*15-3-22
放蕩息子- ヒヤシン ...自由詩7*15-3-22
柄杓- 草野春心自由詩515-3-21
鷺と鴨- ただのみ ...自由詩14*15-3-21
空虚の虜- 日々野い ...自由詩3*15-3-21
和の心- 夏川ゆう自由詩315-3-21
にくしみ(要冷蔵)- 木屋 亞 ...自由詩7*15-3-21
狂った時計- シホ.N自由詩415-3-20
木の記憶- 服部 剛自由詩5*15-3-20
鴉の明日- 草野大悟 ...自由詩715-3-20
咲かぬ花ばかり酒まいてやる- 北大路京 ...自由詩415-3-20
好きな人。- 梓ゆい自由詩415-3-20
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩32*15-3-20
サボテン- 梅昆布茶自由詩1015-3-20
- 佐藤伊織自由詩3*15-3-19
アコーディオンの旅- 灰泥軽茶自由詩715-3-19
詩__二篇- 月形半分 ...自由詩615-3-19
その情景の切り取り線- 日々野い ...自由詩215-3-19
水と血- mizunomadoka自由詩315-3-19
春の土- そらの珊 ...自由詩14*15-3-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492