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  その夏は、
  白い壁に囲まれていた
  ただ、陽射しだけがまぶしく笑い
  ただ、樹々だけが言葉を歌にして
  いつの日も きいていた その壁は
  あなたの声のようにきこえる ....
私で満ちた法廷に後回しにされた主文 わたしがまだ、
母のお腹の中にいたときの記憶。

狭いアパートの四畳半。
低い天井。
薄暗い曇りガラス。
脚が四本ついた白黒のテレビ。
テレビの横に置かれた背の低い茶箪笥。
まあるいち ....
年老いた椅子
かわいそうに
傾いで
奇妙な靴を履かされて

わたしたちがした
キスのようなもの
抱擁のようなもの
こみあげ続けた
愛情のようなもの

でも
最後まで溢れは ....
繁華街を歩けば匂いがする
ラーメン屋はすぐに見つけられる

好みの店を見つけて
自分に合った味を楽しむ
飽きが来ないあっさり味が好き

雑誌を見て人気店に行くより
食べ歩きして見つける ....
鳥のくせに空が飛べないなんて
と言われても

空を飛ぶのは結構大変なんだ
 体重減とか
 筋力増強とか
だから大型肉食獣の居ないところ
餌のたっぷりあるところにいた鳥
たとえばダチ ....
ああ
そうです
そのとおりです
私の思う世界では
なかったのです
世界はわがままで残酷
チャンスはあったはずなのに
だから
もっと強い気持ちで
がむしゃらに向かうのです
みんな笑い ....
しずくの国にも
ささやかながら法はある

しずくの可憐を守るに十分な
慎ましい法がある

しずくの法は
しずくに在らねばわからない
それゆえに
しずくの法は
しずくによって綻び ....
理由がある

なんて生き方や考え方は

好きじゃない

いちいちゴールをつくりたがる

そんなのまるで嫌だ

ゴールなんてない

原因なんてない理由なんてない


だって ....
緑の葉先から一滴の雫が零れた
一滴の雫は私の腕に落ち壊れた
壊れないままの雫は葉先で揺れ
ぶら下がり地面に落ちて壊れた


私は頭上に雫になって落ちよう
雫のまま壊れず頭上に留まろう
 ....
梅雨を仰ぐひととき 燦をご褒美に置いておく
今は灰色が銀色と柔らかな同盟を結ぶ 梅雨が前髪に透明な雫を創る
弾き出す紫陽花の衣に 新鮮な時代を吸い込むように 前を向く

天然に無意識に私の魂は ....
愛はない
は言わないで

今日からは健やかに生きるの

脱いだ服は洗濯機へ
傘は傘立てへ

心が揺れるから
本は全て捨てましょう


愛はない
のに
溢れる

 ....
黒い制服で埋葬していたのは
美しくない未来だったのかもしれない
風になびくカーテン
気取った口調
秒針のない時計を
助けを求めるように見あげると
いつも針が動くところだった

あの美し ....
強過ぎる日ざしが
真上から
直接脳に突き刺さる
そよ風が
熱風に変わり
日傘を裏返しにしようと
襲ってくる

バッグからハンカチを取り出して
涙をぬぐう
何度立ち止まって
ハンカ ....
間接照明なんて
そんなお洒落な物うちには無いから
玄関だけ明かりをつけ
リビングでコーヒーを啜りながら
パソコンと
線がきれいな漫画を読む

柔い音が夜に響く
窓を全部開け
私を垂れ ....
広い空を駆けめぐって 笛の音が鳴る
温度も 音も風が吹いて やっと分かる
迷いの全て飛んでいく こすれてはひりひり泣く
夜の木の葉もこすれては鳴く
これから先 深くなる
親切な 夜の合図だ
 ....
小さな丘の小さな家で

おじいさんと小さな猫は暮らしてる


小さな家の小さな窓から

小さな小川が小さな絵みたいに

顔を出す


小さな小川の冷たい水は

小さな猫の喉 ....
かりんとうにもうってつけですと
テレビがしゃべる
なにがうってつけなのか聞き漏らしたので
気になってテレビから離れられなくなり
学校にも行けなくなり
落第した
この責任を誰が取ってくれるの ....
愛してると言いたくなる女と夕方まで寝ている 黄昏の土手道の 足に触れる草の香り
手を引かれて ゆっくりと帰り道
新月の宵 目をこらして 気がつくと
お地蔵さまの前掛けに 灯り始める


祖母の乾いた 日なたの匂いが
「淋しかあ ....
滞ることなく継続していく時間
の中に縒り込まれ生命
いつかは剥がされ
抜け落ちるとしても 
まだ先のはずであった

だが 
左足小指の
先に出来た米粒ほどの腫瘍は
細胞を溶かして ....
幼児虐待(育児放棄)のニュースを見て7歳の息子が怒った
「なんでご飯食わせねえんだよっ!」と言ってテーブルをダンッと叩いた
顔は少し震えていて下を向いていた
俺はびびった
わお、そういう感性も ....
買い物袋の中身も溶解をはじめ、
、辛味の効いた食べ物は食欲をそそるけど、
漬物なんて欲しいと思ったことはなかったね。

美味しいピクルスを口にした甘酸っぱさは、
吐き捨てた女の遠い記 ....
夏至が過ぎた、と思うと
こころが細る

なにも
急激に夜が押し寄せるわけではないし
夏本番を迎えてさえいないのに
こころは焦る

やりたいことと
やらねばならぬことと
両方 ....
句にならぬ言葉抱えて起きている みたらし団子を食う
団子を食うとき
食えよ、食えと
淡白な魚がギュウギュウ吠えているのに
櫛に噛り付いたまま横も向かない
海辺を睨むように正面を向き
もぐもぐ口を動かしている
ピーマンだった朝
ごぼうと言われた昨日の昼
もやしっ子と中学時代揶揄され
これまで
土の匂いが抜けたことは一度もない
ハウスに移り住んだのは妹と義理の弟
僕は小さな畑の端っこで
売り ....
「なるべくものを持たないようにしているんだ」
彼は何気なくそう言った

いたた!

周囲を見渡すと 物 物 物
帽子だって
ヤマタノオロチどころの騒ぎじゃない
頭の数がいくつあっても足 ....
訪れようとする今日の始まりに
カーテンレールの音で線をひく


薄明るい空はやがて明るい朝となる
ベランダ越しに徐に空を眺める毎日
朝方ろくじにカーテンを開けたとき
今日もいつもの一日が ....
血管を流れる血のように
岩を滑る垂水が
ぼくの中に流れていたころ
ときどき 桃が流れ着く岸辺で
老女が野菜を洗い米をとぎ
男の子が笹船に乗って
都の方へ出かけて行った

川の畔の小さな ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたの歌- 草野春心自由詩314-6-28
私で満ちた法廷に後回しにされた主文- 北大路京 ...自由詩314-6-28
胎児の記憶- chiharu自由詩5*14-6-28
- はるな自由詩414-6-28
ラーメン- 夏川ゆう自由詩214-6-28
ペンギンー旭山動物園ー- イナエ自由詩6*14-6-28
自分たちのサッカーができなかった- umineko自由詩7+*14-6-28
しずくの国- 千波 一 ...自由詩514-6-27
だって宇宙でさえ- 吉岡ペペ ...自由詩414-6-27
雫の夢・・・- tamami自由詩1014-6-27
灰色と銀色の梅雨- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-6-27
今日からは健やかに生きるの- いるみ自由詩214-6-27
お友達でいましょう- ユッカ自由詩3*14-6-27
熱風の街- Lucy自由詩21*14-6-27
shiver- モリー自由詩414-6-27
私信- 加藤自由詩414-6-26
小さな丘の小さな家で- しんおん ...自由詩2*14-6-26
化題- あおば自由詩7+*14-6-26
愛してると言いたくなる女と夕方まで寝ている- 北大路京 ...自由詩114-6-26
蛍の歌- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-26
喪失ー友へー- イナエ自由詩15*14-6-26
プラスチックやガラスの破片- 馬野ミキ自由詩714-6-26
ピクルス- アラガイ ...自由詩3*14-6-26
あまりにも夏- 千波 一 ...自由詩514-6-25
句にならぬ言葉抱えて起きている- 北大路京 ...自由詩514-6-25
現題- あおば自由詩5*14-6-25
野菜生活- 乱太郎自由詩23*14-6-25
無人島- 小川麻由 ...自由詩2*14-6-25
午前ろくじと午後ろくじ・・・- tamami自由詩414-6-25
ボクの中を谷川が流れていた頃- イナエ自由詩15*14-6-24

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