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               140414

かわら家に立ち寄ると
ちょうど練りあがったばかりで
これから紐にするのだと
みんな気合が入ってきていた
まるで
離れ離れの兄妹がやっと一緒に ....
【まじか】

気が付くと
赤を塗りたくっていた
白い画用紙に クレオンの油の瘤が
浮き出てくるほどに
太陽よりも大きな赤が
あることを まじかに

もっとまじかに赤を ひきよせて ....
今日はマスカラを買った
化粧に疎い私のささやかな武器
紫の容器がギラついている

「自分らしさ」という言葉を
あなたは毛嫌いしていたけれど
それ無しの恋など、成りようがない

額をさら ....
女装趣味高じて生贄にされる 愛の迸る行為の後、裸のお前に女を見る時、
俺はいつも大きな母性を感じる。
自分が男でいる事の頼り無さを感じる。
これは悪しき習慣だ。

ベッドの中で体を摺り寄せる女のお前に
俺は対等な ....
銀河系のその果てに散っていった星々よ。
再生の時を待ち、いざ解放の雄叫びを上げ、玲瓏と生まれ出でよ。
絶望の闇を抜け、苦悩を苦悩と知りながら、
輪廻の法則に則って、高らかな歓喜の出生を奪え。 ....
昨晩のメキシコ映画を熱く反芻して屋台の列に並んだものの
ずいぶんと待たされた でも手作りだから仕方ない
5月は近い
風は雲を掃いて頂には太陽
匂いに高揚


じり り



り ....
苔生した岩が目覚めの胸を押し潰す
浅瀬では精霊の呼び声がまだ響いているので
安らかに泉に潜り込む
カーテンの隙間から立ち昇る朝が角度を傾け
夢の泡を貫いてくる
惜しみながら深部を反転したのち ....
離ればなれになり
どれくらい月日が流れたのか
わからないくらい遠い

再会は突然来る手紙のように
予想もつかないプレゼント

一つの鮮やかな想い出から
紐解かれていく想いが
塗り絵の ....
タクシーを止められなかった手で背中をかく いちばんたいせつなもの

財布だろうか

いのちだろうか

ものとかだろうか

いちばんたいせつなもの

いちばんなんてあるのだろうか

いちばんってなんだ

なに決めつけ ....
走って行って渡った
点滅を始めていた
青信号
お昼休みに
買ってきた弁当が
手の中で跳ねている
サラダがいくらか多いのにした
空は晴れ渡っているのに
風は冷たい
私の胸の中にも
 ....
弁当を作りながら
異能する君は謎の生命体
昨日までの怒りと不満が
女のカタチに脱皮して行く
鉤爪は残したままで

朝は不躾に明るい破魔矢
夜明けの夢を葬り去って
吉凶を告げるかのように ....
たてものを
すこしずつ
くみたてている
おとうさん

風雨にさらされて

おんだんな
気候の
平和な
雨と雪と風とひとに
さらされながら

ちいさなおうちをつくる
かくじつ ....
遠くの街の錆びた街路樹に
薄紅色の吐息が咲く
秘密めいた儀式は終わりがない悪夢によく似て
通りすがりの足音を数える孤独な作業みたい


蛇口からほそく水を落とす
鉄くさい地 ....
人間とは不思議な生き物だ
月までだって跳べる時代に
自分の足で跳んでみたいのだ
高く 世界一高く 
春の海の
波の色は真珠のようだね
水平線が桜色に燃えて
誰かが捨てた氷結の缶すら
宝石みたいに光るんだから

花見に行きたいと言ったら
危ないからと止められた
不審者が出るのは
経験 ....
  古い蝉が、この部屋の
  窓に貼付いて乾いている
  色々なものが置かれていたが
  結局ひとつもとどまらなかった



  きょうの月は、頼み方しだいでは
  ベランダに ....
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う

宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える

世界中で一番明るい列島

誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ....
「意志の物理的力」よりも、やっぱり、
「心細くなった猫」の方を読みたいかなぁ。
「再生」は、
「蘇り」よりも積極的だ。 と、思いつつ、
「捨てたものは拾うな」を手にはとったが、買うほでもない。 ....
あたしは舟を漕ぐ
薄紅色にぼんやり光る水
空には忘れ物をしてきた月


待ち続けていると
ガラス窓に張り付いた
ヤモリの手までかわいく見える


むかしの歌は
遠ざかり行く駅 ....
目を瞑って鍵盤にそっと乗せるだけで
軽やかに舞い始める私の十本の指
やがて目の前にお洒落なショパンが現れて
揺れる私の肩をそっと抱いてくれる





「お母さん、私ピアノを習ってみ ....
夢の中で交わした約束
星空とだったか きつねとだったか
彼は言った

「記憶だけは大切にね」
「思い出だけは忘れないで」





朝を迎えたら
憶えていたいたのは
記 ....
               140409

嘘があるから真実もあるだろう
楽観論者の筆者は軽く聞き流す
哲学青年は厳密に考察を開始する
100パーセントの真実なんてあるものか
必ず嘘とい ....
何もない真っ白な夢が舟を作る
霧が行く手を塞ぐ

遠くに歌声?
叫び?
笛の音にも聞こえる。
朝靄に船を出す

雨はしたたかに心を濡らす
メチャクチャなピアノ

不安定に舟は揺れ ....
愛を またどこか遠くで呟く人がいる
たった一人ぼっちで

空が黒む 色は無き様に吸い込まれていく
細れに浮かぶ 光の点々が 見下ろす木々を照らしはしないように
影の増すは やがて見境もない闇 ....
フォークで
ひとくちずつ
崩されていく
ホールの
切り分けられないまるまるとしたケーキ



夢中にむさぼった夢の後味が
満たそうとしたもののおおきさを物語る



コトキレ ....
人生は短い寝る 枯れ葉色の服を着た
不思議な顔の人が
あたしの家の前で
ばたりとたおれる

空気を切り裂く
やかましい音
不思議な言葉の叫び声
うちの犬が走りまわって吠える

町で見かけるおじさん ....
春になるとあらわれる
円い緑の丘がある

その丘はいつも
すこし遠くにあらわれる
だからそのてっぺんに吹く風を
わたしは知らない

その丘の上の空は
昔に書いた詩たちが
掠れて消え ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
土器- あおば自由詩8*14-4-14
湧出鬼没__(三篇のオムニバス)- るるりら自由詩15*14-4-14
どうであれ、春は- モリー自由詩2*14-4-13
女装趣味高じて生贄にされる- 北大路京 ...自由詩514-4-13
男の小さな見栄- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-13
願い- ヒヤシン ...自由詩7*14-4-13
ten_times_or_more- 凛々椿自由詩914-4-12
◎ある日- 由木名緒 ...自由詩13+*14-4-12
再会- 夏川ゆう自由詩314-4-12
タクシーを止められなかった手で背中をかく- 北大路京 ...自由詩1114-4-12
いちばんたいせつなもの- 吉岡ペペ ...自由詩514-4-11
シグナル- Lucy自由詩15*14-4-11
ハッピーマニュアル- ただのみ ...自由詩17*14-4-11
たてもの- うんち自由詩4*14-4-11
白い花の抜け落ちる憂鬱- 橘あまね自由詩714-4-11
the_high_jump- イナエ自由詩8*14-4-11
G線上のアリア- ユッカ自由詩614-4-10
古い蝉- 草野春心自由詩1014-4-10
アストロノウツ- 梅昆布茶自由詩21*14-4-10
「ああ、私は・・・_と思う時」を読んで- 空丸ゆら ...自由詩1214-4-10
ふね- 藤原絵理 ...自由詩3*14-4-9
頼りないショパン_不器用なベートーベン- 夏美かを ...自由詩31*14-4-9
約束を失くした- にかほ  ...自由詩214-4-9
真実- あおば自由詩12*14-4-9
処女航海- うみこ自由詩8*14-4-9
それぞれの果て- 黒ヱ自由詩2*14-4-8
かりそめのまるまる- はなもと ...自由詩414-4-8
人生は短い寝る- 北大路京 ...自由詩714-4-8
不思議な顔- 藤原絵理 ...自由詩3*14-4-7
春の丘- 塔野夏子自由詩6*14-4-7

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