すべてのおすすめ
  陰気な病院が
  頭の方から
  青空をゆっくりと降りてくる



  逆さまになったまま
  患者のひとりは今、
  あざやかなレタスを食んでいる
  桃色の看護婦がそ ....
大吉さん 二年続けて やって来た

北向けば 洗濯途中の 枕有り

相談を ヘラで返して 見上げた空の 夕暮れは
藍色の帯 海は亡きかな

ピリ辛の ゆず胡椒を ふりかけて 炒めました
 ....
読んだふりして投げ出した恨みも捨てにブックオフ

いまさら人生の意味なんてと言いながら尾崎豊を聴いている

じゃんけんに勝ったら寝るよと言った娘のおそだしのズルを言えなかった夜

恋人にな ....
{引用=



海のむこうは
まだ 昨日という夜のやすらぎのなか
夏の 陽をすった赤い顔の子が眠る


男の顔をしはじめた お前の
ベッドのはしに座れば 薄暗がりのそこは、
青い ....
死は
手のひらから
始まっている

広げて見る
手のひらは
侵されつつある

ただ
ひたすら
手のひらを見る




苦を
手のひらで
かみしめる

握るもの ....
ゆりうごかす

ちいさなころのぶらんこ

きもちがふわりと

あざやかな

こころのいろ

やわらかなまるみ

ふうせんになって

ふわりふわりと

うくうくよ

 ....
月曜日はハローワークに行ったふりをした帰りに
キムの家に行きまたオナホールを作った
器となるペットボトルをカッターナイフで切り
片栗粉とぬるま湯を入れ
ダマにならないようにスプーンで混ぜ、レン ....
 美しい体操

ロンドンオリンピック男子体操
団体決勝
日本のエースのワキ毛が濃かった
しらたきみたいな顔なのに
まっくろで一分の隙間もない
濃いにも程がある
男のワキ毛は嫌いじゃない ....
 人文

定期的に
何故なのかは知らないが
四年ごとに人体の精鋭が集い
ポテンシャルの極限を競う
資質に研鑽を重ねてのしあがって来た
いわば英才だが
鍛えるだけ能力が伸び
最も努力し ....
『われなんじの行為(おこない)を知る、なんじは冷(ひややか)にもあらず、
 熱きにもあらず、われはむしろなんじが冷(ひややか)かならんか、
 熱からんかを願う。』《黙示録》
           ....
まるでぱっとしない南のそらの彫刻室座
でもそれは深宇宙への小窓でもあるらしい

かつてない鮮明さの神の領域が
彫刻家の仄暗い室内に展開されてゆく

ひかりと闇の融合が
可視光の色調の変化 ....
あたしに咲く

ムラサキノハナ

いいかげんなやさしさと

今だけのしあわせと

信じることはいいことです

だけど

不安だらけの穴ポコだらけの

ほんとのあたしのこころ ....
おのれの為のすべは皆
正義に反するか
いつわりか


他人を一切欺かないなら
おのれを騙すことは
正解か


おのれの為に溢れる涙は
憚るべきか
醜態か


他人 ....
熱射を吐き出してしまった夏は
老いて死んでいく
鎮魂歌を捧げられながら

あれは一時のめまい

傾斜する意識が
さらに勢いを増して
海の底に沈もうとしている

戦場に散った無名戦士 ....
焼けた砂浜を
飛び跳ねるようにして
海へとかけてゆくこども
裸足の裏がじりじりと焦げる

ポップコーンが無鉄砲にはじけて白い入道雲になる
どこまでいってもたどりつけない水平線
追えばどこ ....
脂喰い猿

彼らに鉱物性の脂を喰わせた

OPECのスペックは
その金でボール遊びに大金をつぎ込む
あの黒い大地という偏見に人攫いを雇い

人攫いにオファーされた子は
契約というリバ ....
この、朝からくそ暑い共通世界において
社会化された集団的生命過程の私は
繁殖と
ささやかな財の蓄積のためにペダルをこいでいる
見上げれば空虚な青空
反発的な日差しが剥き出しの肌を焦がす
今 ....
「見えているかい 聞こえているかい」
「月が 満ち 欠けてゆく」
「駆け足で 本当に 駆け足で」
「君は それは不幸であるとしている」
「だが それらは僕らが望んでのことである」
「今はもう ....
  夜が、
  たえまなく改行を続けているあいだ
  いくつかのケーキがゴミ箱に捨てられ
  何匹もの犬が鳴きながら焼き殺され
  きみの体に秘められた、すべての
  愛らしい軟骨は ....
眠い、 と 呟いた
起き掛けた肢体を ゆっくりと
置きかけた

でも 平気
ちゃんと 静かに 留まって いるから

ゆるやかに
できるだけ
はみださないで

呪文のように 唱えて ....
土の匂いがした
草の匂いがした
木の匂いがした
日陰ばかり歩いていたら
人間も虫になった


鳴くこともできず
飛ぶこともできず
交尾の仕方もわからず
それでも人間は
虫になれた ....
{画像=120820013040.jpg}


風の音がとまった
日の光が強く押え付けてくる
ガラス窓のこちら側は醒めた水の中だ
連れ立った女学生が口をパクパク動かしている
子供を連れた ....
夜よ ご機嫌麗しゅう
少し話していきません
ぬるい時間をちびりちびり
ロッキングチェアで揺られるような
取りとめのない浮世のことを

露出狂の政治家たちが
脂っこいことばを吐き出してはそ ....
声を大きくして泣く頃はもう過ぎて

しとしとと降る雨のように涙はいつしか零すようになり

とめどなく響く雷鳴に

心はどんどん堕とされていき

私の笑みは消えゆく



その頃 ....
橋を渡る自転車の少女
汗が光り、髪がへばりつく
夏の盛り、川のきらめき
誰を、憎み、誰に、傷つき、誰を、愛する
あなたのいる世界を愛せよ、そこにいる僕も愛せよ──僕は待っている
写真の中のあ ....
押しだされる
水はつめたい

書物は
ため息のようにぶ厚い
きみのまぶたは
蝶の羽のようなかすかな運動をつづけている

空気は遠くなりすぎた
青はためらい
黄色は純情
うす紫 ....
山へ帰りながらふといつものうたが
歌えないことに気づいた

村の畑で菜をついばんでは涼しい枝でやすみ
仲間たちとじょうだんを言い合ったり
洟垂れ小僧たちを少々おどかしてきをはらしたり

 ....
僕にだけ見えない非常口 僕らは暑い夏の夜
安い酒をあおっては
語らいつづけたものだった

僕はといえば
汗をかき
粘液質の肉体感覚に
いらだったりもしたものだ

君はといえば
汗もかかず
すっきり笑 ....
K美ちゃんちの固定資産は
市の自然保護区域にかかっていて
売り飛ばせないし耕作もできない
いきおいほったらかしの奥地には
雑草と野生T麻が生え
Tリカブトが生え
K生労働省承認の薬草園状態 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
病院が墜ちる- 草野春心自由詩712-8-22
表面張力- 藤鈴呼自由詩6*12-8-22
ちょっとだけ哀しい人生- 梅昆布茶自由詩1112-8-22
Birthday_Card- 月乃助自由詩12*12-8-22
- シホ.N自由詩4*12-8-22
ぶらんこ- 灰泥軽茶自由詩4*12-8-22
オナホール・ブラザーフット- 馬野ミキ自由詩612-8-22
オリンピック考_2- salco自由詩1+*12-8-21
オリンピック考_1- salco自由詩3*12-8-21
火傷- HAL自由詩4*12-8-21
彫刻室座のよる- 梅昆布茶自由詩1412-8-21
ムラサキノハナ- じじ自由詩18*12-8-21
正直者- 千波 一 ...自由詩2*12-8-21
不可逆- 乱太郎自由詩25*12-8-21
あの夏- そらの珊 ...自由詩10*12-8-21
脂喰いザルの正義- ……とあ ...自由詩8*12-8-21
人間の条件- メチター ...自由詩2*12-8-21
Four-Leaf- 黒ヱ自由詩1*12-8-21
たえまなく改行を続けているあいだ- 草野春心自由詩812-8-20
嘘だけは_吐かないで- 藤鈴呼自由詩4*12-8-20
虫の季節- yo-yo自由詩712-8-20
マクドナルドから見える夏- beebee自由詩25*12-8-20
夜よ_ご機嫌麗しゅう- ただのみ ...自由詩13*12-8-19
しとしとと泣く- 桜 歩美自由詩4*12-8-19
自転車- 黒髪自由詩2*12-8-19
するどい時計- はるな自由詩912-8-18
うたをわすれたカラス- 梅昆布茶自由詩612-8-18
僕にだけ見えない非常口- 北大路京 ...自由詩9*12-8-18
夏の夜- シホ.N自由詩3*12-8-18
山びこ- salco自由詩2*12-8-18

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