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外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
散歩で夜の砂浜に行く
夜の海に誘われるがまま

あなたは足が早くて
私との距離が少し広がる
だから手を繋ぐ

ひんやりした海風
夏が終わりかけている
何故か互いに言葉数が少ない

 ....
それは今川焼や大判焼と呼ばれるもの

その店というか屋台のような小屋
初老のおじさんとおばさんが
たこ焼きとたいこまんじゅうを売っている

一個八〇円するけれど
いつも五〇円になったり
 ....
家の敷居を踏み越えた利き足はもう家に帰りたがっている
何か忘れものをしたと思おうと試みてみる
両手に 鞄に 不足はない
大切な書類も
筆記用具も
定期の入ったカードケースもそつなく準備されて ....
故郷のようなひとがいる。そのひとを思い出すだけで、シチューを食べたような心地がする。ホタテやコーンなどといった、気のきいた具材の一切入っていないシチューだ。わたしはお椀から立ちのぼる湯気のようなものを .... 今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
ねこ はしる
港の魚をかっさらい
いちもくさんに
かけぬける
ねこ はしる

ねこ はしる
あの娘のおしりを追いかけて
わきめもふらず
かけていく
ねこ はしる

ねこ はしる ....
画面上に寝そべったきみはぼくの
趣味どストライプだったのだけど
いま目の前で三次元になった途端
ボーダーラインに立ったとさ

横糸と縦糸が交差してチェックに
なるギンガムはかつてストライプ ....
ナガレ テイル の か
トマッ テイル の か
アナタ ガ トメタ の か

這い回る青い蜥蜴の尻尾
口から零れ落ちる時間は

ナガレ テイル の か
トマッ テイル の か
ト メ ....
つつきまわされた表皮を
頭悩ませて修復していく

言い分は虚状の幻想
黙っていられない性分だったのに

ハズレのないはずの当たりくじから
ハズレを引いたような
その意識前に押し殺す残念 ....
過去への扉を閉めて 歩み去った
思い出を 燃やしている その日までの
カレンダアに 印を付けるように
胸をつつく 夢の欠片を夜の河原に捨てる


葉を落とした 桜の小枝が 空に描く
 ....
ちょっと贅沢な

暖かい家が待っているから

買えるんだよ

身体を温かくして

ひんやり喉元を通るアイスは

夏のアイスとはまた違って

軽やかなひととき

豊かな感触を ....
七つの罪が色を得てこの世に現れたのが始まりだった
虹色の炎は燃え盛り
我々はただひたすらに――

あがき続けている
さざ波のような四年間が
女の心をくすぐり始める
いかにも、春の風の様に
泣いてもいい
涙さえあれば存分に泣け
抱かずにいた証が欲しい
あなたから、あなたから

さようならは言わない、な ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
私はちょっと出られないな
きっと
出られない

今さら
とってつけたように
気づく今までは
出られるって信じてたのか
出ようとしつづけることに
意義がある
なんて思っていたか

 ....
曲芸師は球形の虚無で玉乗りをする

奇術師はハットから鳩形の虚無を取りだす
もうこんな季節だねと
誰かが言っているうちに
時は絶えまなく流れているから

いつも気づく頃には
紅葉は枯れ
雪は解け
桜は散り
蝉は死んでいる

この瞬間は
すぐ枯れて解け散り ....
廃牛処理の男が日本を飛び越えていくよ

障子の影をゆっくり伸ばして
海峡を横断するほどに細く伸びた 白 黒 の 往来
平和3

手も足も頭も
引きちぎられた人々を
クロゼットや押し入れの壁に
塗り込めてつくられた平和
もはや 人間のうめきは
くぐもって外に漏れ出ない

人は闘争に美を見つける
   ....
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る

淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて

指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見

うめ 咲くな
さ ....
緑色の雨が降りしきる
世界が寝静まる夜更け

聞こえない雨音の
ひどく透明な反響

苔はひたひたと眠る
緑色の雨に抱かれて
眠れない誰かさんの代わりに

私はハーブティーを淹れ
 ....
はじまりのまりを蹴りました。誰も傷つかないよう、わたしがきみをよびよせるたび、わたしは嘘つきになって、きみがきみのいるところだけが透明になってゆく。テトラポッドは波しぶきをくい止めて。非常口のひか .... ふるさとの町から井戸水をくむ音がなくなって久しい
町にはじめから祭りなどなかったのだ
特に冬には。駅前の小路にも?

ふるさとの町から冬支度がなくなって久しい
町にはは ....
わたしは確実に積み重ねていく一歩一歩よりも
どこからジャンプしたのかわからなくなるくらい
高く飛べる魔法がほしい
自分の生き方に不安になっても
大丈夫さ君は何も間違っちゃいない
明日を見たって何もわからない
昨日を見ても何も変わらない
だから今を生きよう
大丈夫さ,きっと大丈夫
         真夜中
に何度も目が覚めた浅い眠
りと眠りの合間に呼び鈴が
かすかに聞こえたんだこん
な時間に宅配便ですのお届
けものは封を切ったら一斉
に飛び立った羽ばたいた部
屋中 ....
灯りを浮かべ
さざ波を光らせて
夜の底を流れていく
川の色は
本当は血の色かもしれない
あるいはヒトの
暮らしと汚れを溶かし
泥色に濁っているかもしれない
晴れた朝には
青空を映 ....
いつもの帰り道
自転車で
がたんごとん
振動が
おなかにひびく

おかしいな
からだも
だるくって
微熱もあるよ
おかしいな

まるで
おなかのなかが
空洞みたい

い ....
ひとひとりずつ風に消えてゆく

ひとひとりずつ風にかき消されてゆく

縁も運命も永遠も

風のまえでは軽い砂みたいなもんだ

韓流スターブームみたいなもんだ


ぼくらを繋ぎとめ ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩20+15-1-31
夜は切ない- 夏川ゆう自由詩115-1-31
たいこまんじゅう- 灰泥軽茶自由詩915-1-30
帰省- マチネ自由詩115-1-30
あなた、それは湯気。- ユッカ自由詩515-1-30
影踏み- 梅昆布茶自由詩2115-1-30
ねこ_はしる- とよよん自由詩3*15-1-30
よこしまなきみとさかしまなぼく/即興ゴルコンダ(仮)投票対象 ...- こうだた ...自由詩3*15-1-30
グエル公園でデート- とよよん自由詩2*15-1-30
修繕工場- 日々野い ...自由詩115-1-30
サ高住- 藤原絵理 ...自由詩615-1-29
冬のアイス- 灰泥軽茶自由詩715-1-29
地球が色鮮やかさな理由についての個人的見解- Neutral自由詩215-1-29
赤い壁- 岸かの子 ...自由詩3*15-1-29
がうでぃな_さざなみ- るるりら自由詩17*15-1-29
私は出られない- Lucy自由詩15*15-1-29
とある祭の片隅のテントで- 塔野夏子自由詩3*15-1-29
きまぐれのみぞれ- 灰泥軽茶自由詩915-1-28
廃牛処理の男- 佐藤伊織自由詩115-1-28
平和_その三- イナエ自由詩12*15-1-28
憑き身月見て- ただのみ ...自由詩19*15-1-28
緑雨- とよよん自由詩6*15-1-28
A_DOG_DAY - 阿ト理恵自由詩12*15-1-28
闘鶏- 月形半分 ...自由詩515-1-28
uchu-sen- mizunomadoka自由詩215-1-27
大丈夫- リィ自由詩1*15-1-27
夜明けに蝶のとどく/即興ゴルコンダ(仮)投稿.8- こうだた ...自由詩6*15-1-27
夜の底を流れる黒い川- Lucy自由詩10*15-1-27
心のはんぶん/帰り道- 川瀬杏香自由詩315-1-27
雪だるまの唄- 吉岡ペペ ...自由詩315-1-27

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