すべてのおすすめ
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた

それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ....
とぼとぼと夕暮れの道をゆく

寄る辺ないこころの音をきく


いずれにしても無事に

かき集める不安

かき集める希望

かき集める落胆

かき集める安堵

気分はどう? ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ....
普く再び出会えることを 光栄に想う 空を見上げ
陽だまりの隅に主人公だらけの透明の雪の空気の生き物の気配

季語を埋め尽くし 散りばめ 
躊躇いのない誉 四季うとうと静かに弾んで 胸を掴む
 ....
馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう 【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。


こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く

夜の闇に
 ....
奏でることを
忘れているだけのあさの時間に
点滅する信号機のしたで
歩道を飛び越えてゆくの

行き詰まることを
全く知らない幼子のように
楽譜のうえを歩いては
並んだ音符を ....
隅田川より低い千住の街を
駆けていく幼い日のぼくの
こころの隙間に
川風がはいりこむ

湿気を含んだ重い風は
低い街並みをよぎり
川辺から離れた神社に
ぼくを連れていく

友だちは ....
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある

お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
{引用=その日ぼくは一人称を失うために身投げした。自我を持たな
い想いだけが純粋であり得るから「得た経験はみな繋がれて
いる、輝けるという常套の科白を盲信し、原石だったぼくは
自らを気前よく ....
その密告を
取りこむ受容体が

自己のうちに
見あたらなくて

知らぬふりして
やりすごす

  ☆

井の中の
かわずよろしく

生きる
恥じ

意味も抒情も
 ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
作られたかたちの、匂いがするので
手にすることをやめてしまう

しぜんを求めているわけでもない
人工物をあいしているから。

伝えるものを含まないと、ながれてしまう
ことばは本来 ....
あたまの中からっぽにして
ラジオ聞いてる朝
ストッキングはく私
うすい膜にまもられてく私
からっぽな体が
つつまれてく私
さいていな毎日がつづいてく朝
さなかの私
 ....

からくて わたれない
いつだったかな
甘い水をくれたひとが
笑って
わたしはいちど干上がって
それから
きちんと塩からく満たされた
海は
あれから
ますます青いよ
静謐だった森が ざわめき始める
築いている壁の 空だけで繋がった向こうで
錬金術師が 花火を打ち上げる
賑わいが 壁を越えて 壁を通り抜けてくる


あたしの心を鎮めてください
立ち ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
あしもとで

春の風が巻く

潰れた缶が

音立てて去る


猫背になって

それを無視する

鼻さきを冷やして

会社までの道を

猫背は急いだ


あしもと ....
かきけされたものを
かきけしていく
はぎとられた爪が
残した影は
えぐりとられた
月の皮膚
窓にうつるその
 ....
ひとたび彼が其の場所にあらわれたなら
ひとことも言葉を発さずとも
彼の身体が その動きが生きた詩と化す
時に抒情であり 時に抒事であり
時にそれらを超えた何かである

彼の背後の書き割りは ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる

しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
 ....
友人が子猫を二匹拾ってきた
寂しそうにしている僕を見兼ねたのかどっちか一匹もらってくれと言う
…どっちにしても雑種の野良猫だから美しくはないが、と前置きをして…

訪ねてみれば、確かに顔は ....
 夢は常に遥か遠くに横たわっている。
 僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
 幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
 空には気さくな雲が流れている。
 ....
あなたが深いところに落ちないように
手を差し伸べて 支えていきますから

私が寂しくならないように
どうか お隣にいてください

でも笑ってばかりだと変だし
二人で泣いたりすると ....
  秋の町は、
  くれないのさざなみ
  思い出はずっと乾いていた
  ポケットのなかの木の葉



  あのひとからはもらい損ねた
  微笑みの匂いがする
  きみと帰る ....
なにか
あたらしい生命を宿したように
ある種の覚悟を
はらんだようにもみえる
鮮やかな紅の群れ

陽をあびて
風にながれて
堅くも軟らかな血脈として
秋を運んでいる


そ ....
朝目が覚めてもまだ眠たいと思うのは
昨日が終わって欲しくないから

おはようと言って昨日の終わりに
さよならしよう

夜寝ている時に夢を見るのは
今日が終わって欲しくないから

おや ....
その靴は私の足にあわないので
履くたびに痛みが増しました

1日その靴を履かなかったら
少し痛みがやわらぎました

どうしても
その靴をはきたかったので
翌日は我慢して履きました

 ....
むしられた羽根が
散らばる四畳半は
着古した洋服の匂いが漂う
何週間も閉じられたままの
ノートパソコンは
化石になって  ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ナマズ- salco自由詩1714-10-15
たぶん分かってる- 吉岡ペペ ...自由詩414-10-15
顏もないのに笑ってやがる- ただのみ ...自由詩21+*14-10-15
霜降- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-10-15
馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう- 北大路京 ...自由詩114-10-15
とりつくしまという名前の島での物語_オムニバス三篇- るるりら自由詩8*14-10-15
聴こえるまでの音- かんな自由詩10*14-10-15
風の問いかけ__- 殿岡秀秋自由詩714-10-15
ネズミ- 為平 澪自由詩13*14-10-14
おもいのおと- nonya自由詩21*14-10-14
七年目のグノシエンヌ- もっぷ自由詩414-10-14
密告- シホ.N自由詩2*14-10-14
瞑想曲- 乱太郎自由詩20*14-10-14
きみへの伝言- かんな自由詩7*14-10-14
朝と私- かの自由詩2*14-10-13
青い- はるな自由詩414-10-13
鎮魂の歌- 藤原絵理 ...自由詩6*14-10-13
走る青空- 砂木自由詩18*14-10-13
春の風- 吉岡ペペ ...自由詩114-10-13
蜘蛛_- あおい満 ...自由詩814-10-13
故に其の場所で彼は踊る- 塔野夏子自由詩2*14-10-13
台風を待つ朝に- そらの珊 ...自由詩16*14-10-13
この美しくない猫たち- アラガイ ...自由詩10*14-10-13
夢語り- ヒヤシン ...自由詩10*14-10-13
二人- 瑞海自由詩14*14-10-12
さざなみ- 草野春心自由詩414-10-12
紅葉群- 千波 一 ...自由詩614-10-12
終わりに- リィ自由詩2*14-10-12
新しい靴- Lucy自由詩17*14-10-12
カナリヤの羽根- あおい満 ...自由詩614-10-12

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