すべてのおすすめ
風に抗えず泣いてたたんだ傘   テーブルの隅に重ねた手紙も
  椅子の背に掛けたタオルも
  乱されてはいなかったけれど
  さっきまでここに猿がいたことはわかった
  茶と金の間のような色合いの体毛は
  一 ....
初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた

と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
 ....
花にはなんの罪もない

それは
その身が
花ではないから放れる言葉

わたしが
花であったなら
だれの命に咲き誇りましょう
シは救いになるか
射出されるパイロットのように
肉体を捨てて魂を脱出させうるか

人生が進み
環境が移ろえば
シを求めることはなくなると
もはやシは
あやしい輝きを
一切持たなくなる ....
365色の色鉛筆を手に握って
じぶんのこころを見つめていくと
どんどんこころの内部まで歩いていって
種にぶつかるまで歩いていって
そのたねを
まっしろな紙にのせてみると
たねからとてもいろ ....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
裏側 裏側
なんの裏側
本の裏側 さしすせそ

咲いた咲かない あたしの才能
尻拭いばかりさせられる
水族館に住んでいた
セイウチみたいになりたいな あら
外はすっかり雨もよい

 ....
                 140608


なんとかなると思っていたのでここまで来られた
重い外套を脱いで肩の荷を降ろす快感を覚える
急に台所から魚を焼くにおいがした
妻の居る生活 ....
雨の日だけ訪れるひとがいる
水を滴らせながら、入れてもらっていいかな、と
私は玄関を大きく開け
タオルとホットミルクを渡す

他愛無い話をぽつりぽつり
このひとは愚痴や怒りを表さない
た ....
「おはよう」

いないのに 何故 ここまで続けているのだろう

廃れるもの 廃れきれないもの
捨てたもの 持ち続けているもの
それらは何か あなたとわたしにとても似ていた

どこに ....
「血の起因というものは自らの意思では切り離せない。
それを人類は延々と見届けてきた 」。

くり返されることによって生じる不幸とは、それらが臆病な性質に起因しているとは誰も思わない 。
 ....
言葉に頼りすぎよとあなたはいう
私はくびをふる

相容れないなにか

みえたものを言葉にして
言葉でしらないふりをする
 鮮やかな夕映えの中に立つと もう
 私は死を思い出すことが出来ない。
 いま目の前で繰り広げられている現象が強すぎて
 私の中に在る記憶という記憶は閉ざされる。

 沈黙の中で人が己の ....
悪事千里を走る
4千キロメートルもの距離をどうやって走っていくのかしらね
まさか自分の足でってことはないわよね
駅伝みたいに人から人へと襷リレーしながら走っていくのかしら
あるいは車でってこと ....
大事だから
というと
壊そうね
とかえってきた
ちいさい呪文
足首のシール
大事だから
壊そうね
というと
それもそうね
とかえってきた
そもそものはじめから
すべて諦めた ....
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている 静寂のクレーターの縁に座って
古いモノクロの写真を見ていた

塚山は緑に覆われて
そよ風は 海の方向から
茶色い戦いの記憶は 靄の彼方に
透けるシルクに描いた 絵物語

善悪の彼の ....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
月の涙を避け傘の中のふたり 遠い夢のあとのような水色が

さびしくて

よわって

しんだ

しんだしんだしんだ

遠い夢のあとのような水色が


あの鐘をいつも鳴らしていた

ぼくはここだよ

 ....
{画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ふたりあやとりがしたくて
赤い毛糸をひろげてみたけど
まわりに
ひろってくれるひとはいなかった

ひとは
ひとりで生まれて
ひとりで死ぬんだというのに
ところどころで
どうし ....
このまま永久に眠り続けたいと願う朝

喉元は炭水化物がすり抜けるほど空気がうまい

そんなときに限って、向かいの庭先には腹立たしさが待ち構えているんだよね 。

( あれ  ....
後ろめたいことを
ひとつ
打ち明けるとするならば
あなたに気に入られたいと思っている


とおい
まぶしい
記憶の中
あなたの隣りでわたしはいつも笑っている


あなた以外の
 ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
ぼんやりものを見て
不十分にしか読み取れない
だからそれでいいと
思ってはいけない

この手も 腕も あるのはなんのため
この足も 目も 動くのはどう使うため
知らないけれど
知ってい ....
枯れ井戸の底に蹲って
見上げている 星空
赤い色の流れ星が 切り裂く

家路を急ぐ 羊飼いの少年
今朝通った道は,塞がれている
黒々とした金属光沢の壁
青ざめた月の光ほど孤独

 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14694)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風に抗えず泣いてたたんだ傘- 北大路京 ...自由詩10*14-6-9
猿のいた部屋- 草野春心自由詩614-6-9
イノシシ- イナエ自由詩9*14-6-8
謳歌- 千波 一 ...自由詩514-6-8
- 木屋 亞 ...自由詩4*14-6-8
じぶんのなか- がぱ自由詩4*14-6-8
旧友- ただのみ ...自由詩29*14-6-8
欲しいと言えなかったもの- こうだた ...自由詩8*14-6-8
課題- あおば自由詩8*14-6-8
「雨ごい」- 桐ヶ谷忍自由詩19*14-6-8
BRAMBLES- 黒ヱ自由詩114-6-8
「起因_」__散文詩- アラガイ ...自由詩4*14-6-7
銀河の二人- mizunomadoka自由詩414-6-7
核心- ヒヤシン ...自由詩8*14-6-7
石が流れて木の葉が沈む- 涙(ルイ ...自由詩214-6-7
箱のなかで- はるな自由詩214-6-7
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている- 北大路京 ...自由詩7*14-6-7
月世界- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-6
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6
虹よ- るるりら自由詩25*14-6-6
月の涙を避け傘の中のふたり- 北大路京 ...自由詩914-6-6
遠い夢- 吉岡ペペ ...自由詩314-6-5
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
ふたりあやとり- フユナ自由詩614-6-5
_、ネバネバ- アラガイ ...自由詩3*14-6-5
洞窟- ユッカ自由詩714-6-5
から- そらの珊 ...自由詩25*14-6-5
未熟なアンテナ- 加藤自由詩414-6-5
流れ星の夜- 藤原絵理 ...自由詩6*14-6-4

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