ぎざぎざ
はるな

よるに
向かいあって
ぎざぎざした

あさが来てもまだ
ぎざぎざした

こころが
溶けあわないので
せめて
からだだけでも

寄りそってみても
ぎざぎざした

月が
真白にひかっている
めすの甲虫が
網戸に足をとられていた

しかし
ある日からは
ぎざぎざを
ちょうど
積み木のように
かさねることを覚え
ふたり
ぎざぎざしたままで
かさなっている



自由詩 ぎざぎざ Copyright はるな 2012-07-25 11:44:26
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