わたしのとぶ日
唐草フウ

あなたのことを
見えないドアごしに
心配している
ひとり べんちで

そんなときにも
わたしのことなんて
考えてくれてないなんて
すねながら
ばかだよね
(ばかじゃないよってもうひとりのわたし)

どんなに拭いても拭いても
ぬぐえない涙
くるしみを
たんたんと見つめるだけ
にぎるこぶし

どんなに願っても祈っても
なり代わることができないと
知った日に
届かないことがあるって
理由がわからなくても
飲みこまなくちゃ

とぶ練習も
やめちゃった

あるくことは
きついから
とびたかったのにね

あなたはずっと先を
走っているから
おいつけず
手はまだ温かいのになあ
たぎる頬
燃えてる

あなたのことを
あきらめて
生きてはゆけない
たぶん
これからも











自由詩 わたしのとぶ日 Copyright 唐草フウ 2012-07-22 19:56:30
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