空の青があまりにもひどかったので
わたしは死んだ

飛んでいったのは
たぶん長すぎたシャーペンの芯だ
下心があまりにもすけすけで
あけすけなわたしの刺胞が飛ぶ

チクリ、と ....
貴方は美しい

貴方は太陽を胸いっぱい受け取る素直さが美しい

貴方は美しい

貴方の優しさは苦しみを溶かしたもので沁みる 美しい

貴方は美しい

貴方は生まれ持った能を活かし巧 ....
あの蘭の背骨 老婆の屈み 顔は幾何学じみていて
あの蘭のようなエッセンスを持たない 好み転じて白か黒か
あいまいな境界線を踏む必要もない 好きか嫌いか 好きになれない
              ....
【恋するシーラカンス】


次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ

るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あ ....
白鳥はこの世を去るとき
美しい歌のように啼くという

その歌しか聴こえない国がいまある
2001年にはジャスミン革命の影響を受け
少し前には“春”とも呼ばれたふたつの国だ

ひとつの国は ....
よく異性との友情は有りかという質問がなされる 僕は有りだとおもう

僕の女友達はみんな魅力的で大好きな人達だ

いつもカラオケ仲間の昭子姉さんは体格は力士性格もそのまま豪放磊落だ

夏絵嬢 ....
しばらく秩父高原牧場は 訪れていないが 僕の星の故郷である

若かりし頃同好会の仲間と泊りがけで星見に行ったものだ 標高はさして高くない高原であるが

まわりが暗いこともあって かなりの星が見 ....
喉元を過ぎた熱さは
記憶の端に刻まれることもなく
ボトル半分の濁り水とともに
朝焼けの彼方に消えていく

問題と解答を丸暗記するだけの
退屈な学習にも飽きて
何度も同じ過ちを繰り返し ....
ねえ お味噌汁の具って なにがいいと思う 君が尋ねる

そうだなあ なめこや納豆汁 かぶなんかもいいね

僕は味噌汁の中に青汁をいれて飲んでいる 青臭さが消えてのみやすいから


そんな ....
    おとこに捨てられた、
    だからノラ猫になった
    夜空をみあげにゃあと啼いては
    まんまるお目目に三日月うつし
    うろついた夜の街には
    千鳥足の奴らがい ....
仰向けに憩い柔らかな漂う空気が降りる

爪を研ぎながら清水の滝から醸し出す口づけを貰う


小癪な煩いを植えさせない 穏やかなる囁きを歩く


間接照明の声さえ聴こえてくる 遥かなる温 ....
藍色の夜空は存外に明るい
満月に掛かる雲の存在感
けれど写真には写せない

人の目の能力に
追いつけない機械
進歩とは何だろうと思う

思えば人は
生物が作った細胞という種がないと
 ....
きみのゆかた姿が見たくって 誘った夏の金魚花火 まつりの雑踏の中に 大好きなきみのうなじ

手と手をつないでぶらぶら歩く でも知ってるんだ きみが想いをよせてるひとは俺じゃないって

いとしの ....
憂いでも
蔑むな

笑っても
嘲るな

怒っても
憎悪を飼うな

泣いても
己ばかりを憐れむな

楽しめ存分に
できることなら誰かと一緒に

叫べ
耳は塞がずに
 ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
コーヒーショップで冷コ中
窓の外ではトウモロコシが
半被を着てイカ下足を焼く夏祭り
駅前広場に設営された
野外ステージではカラオケ大会
たまにはこういうのもいいな
近くの信用金庫のOLが
 ....
あなたの瞳から涙がこぼれた
道化師気取りが人に戻った

なぜだろう
あなたを見つける人はこの世界に 多くはないのに
あなたが見つめる人はこの世界の 総ての人々だ

 うずくまる子供
  ....
レヴィナスのイリヤ


戦争がなにもかも無くし
あらゆる意味を剥奪し
無意味に残った
世界が〈ある〉

ある
ある
目を背けたくなる
醜さ、ばかりが、ある

喪失が
残され ....
もしも花形新次と言う詩人が「上を向いて歩こう」の替え歌で「下を向いて歩こう」を書いたなら 。
ただ「お金を拾う」というような内容の歌詩だけは書かないでほしい。
一度読めば人々の気持ちは薄暗い ....
          090401


この日に大事件が起きたら、困るな。
地震よ起こるな!

朝起きたら、眠くなった
美少年が
借金に困ったので
お米を誤魔化したと
ニュースは伝え ....
今宵の半月は満月並な威力をしている

魂の座に脳天から入り込み 喉仏を通り
みぞおちと肋骨に絡み 股の下から足元に刺さる

シニスターが作動し始める
油じみたヒステリーなんてない

彼 ....
伝言はない 
ただそこに ティファニーのシャーベットグリーン

メッセージはない
ただそこに 蒼のレンズを外した 自分史の空の色

云わない
ただそこに オーラの触覚を挿したオパールの花 ....
1から10まで説明しない
3や7は自由に泳がせてみる
2や5はもう好き勝手に
現代詩だから、
夏休みの中学校から響く
ブラスバンド部の練習が
足を止めさせるのです
胸がはりさけて
現代 ....
上野発の夜行列車に乗り遅れた時から 不忍池のベンチで夜を明かした ホームレスの気分
元カノから会いたいという連絡あり やけ棒杭はいまさら火がつくのだろうか

かつては大好きだったのに冷めてしまう ....
海の幸 鯛や平目を つまみ食い 貝は殻ごと いただきました 焼き餅がふくらむ朝や深呼吸 夕暮れても
大地の熱は
冷めやらず

もうすでに
花も穂も枯れ
ただの茎となったすすきは
すとろうとなり
土に埋まる子らは
それを吸って
生き返る

一本であったら
孤独に揺 ....
         130715


詩集の挿絵とは
絵画にどんな照明を与えるか
ということに似ていると思いますと
若い作者が言う
そんなものかなと初老の男は半ば狼狽えながらも
うなず ....
『戦争のことは歩兵に聞け』という言葉がある
それは赤紙によって招集された
民間人が殆どであるがために

戦場に於いて敵を撃つ怖さ 
敵から撃たれる銃弾の恐怖
そう戦場に流れ弾など一発もない ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- かの自由詩513-8-1
貴方は美しい- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-1
爛漫蘭- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-7-30
恋するシーラカンス- るるりら自由詩20*13-7-30
白鳥の歌しか聴こえない- HAL自由詩2*13-7-30
女友達- 梅昆布茶自由詩8*13-7-30
星の牧場_パート2- 梅昆布茶自由詩413-7-30
回転木馬- nonya自由詩20*13-7-27
味噌汁- 梅昆布茶自由詩1813-7-27
ノラ猫の歌- 石田とわ自由詩20*13-7-27
仰向けの白檀- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-7-25
進歩とは- kauz ...自由詩4*13-7-25
金魚花火- 梅昆布茶自由詩1213-7-25
政治家にはなりたくない- ただのみ ...自由詩18*13-7-23
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21
夏祭り- 壮佑自由詩16*13-7-17
道化師が涙する時- 創輝自由詩313-7-17
レヴィナスのイリヤ- はなもと ...自由詩413-7-17
こんな替え歌は在りなのか- アラガイ ...自由詩2*13-7-17
萬愚節- あおば自由詩5*13-7-17
魂の座- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-7-16
感覚折込- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-7-16
123456789_____________________ ...- 左屋百色自由詩9*13-7-16
涙の連絡通路- 梅昆布茶自由詩1213-7-16
海の幸_鯛や平目を_つまみ食い_貝は殻ごと_いただきました- 北大路京 ...短歌1*13-7-16
焼き餅がふくらむ朝や深呼吸- 北大路京 ...俳句3*13-7-16
すとろう- そらの珊 ...自由詩20*13-7-16
挿し絵- あおば自由詩8*13-7-15
歩兵- HAL自由詩3*13-7-15

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