言の音の流星群、
押し寄せて来る押し寄せて来る
それぞれの重力圏から脱却し
自由に宇宙に自由に煌めき

アメーバ状に広がる歪な触手、
力溢れる造形立ち上げては
離散する透明雨滴と流れ
 ....
世界でいちばん大好きな君に
上海美人の君と
玉川温泉に行こうとおもう

蘇州は水の世界
上海のなんとか空港は海のそば

テレサテンの空港を
しっとり歌うきみは

僕の恋の予感を
 ....
本を読む。(ほんとはいつも数頁でアウトなのだが)

たぶん脳のどこかの
マッサージぐらいには
なるのだろうな

「ヴェニスの商人」
「こころ」
「愛と死」

「二十歳の原点」
「 ....
憎しみが始まる
気づかぬうちに

理由も動機もないまま
操られ

私の敵は
君じゃない
君が憎むのも
私ではない

互いに見えないのだから
気にすることはない
なのに
君の ....
ぽろぽろあまだれ
跳ね蛙スローモーション
滲む文様から浮かんだ島
鳥に紛れ白髪女ひとり
永い束ねを千切る声震わせて
ふたつみつの影を漉く
ひと筆の青さもない
そら背負ってうみは来る
  ....
新緑の濃密な匂い、
開けた病室の窓から鼻孔から
身体中に流れ込み浸透し
消えていく消えていく、
鬼火の思念や感情が

そうして、束の間
囚われの身から開放され
新たに感じる振動スル思考 ....
死は全てを呑み込んでいく、
奈落の底の虚無だ
魂は耐えなければならない
その恐怖を 独り乗り越え

名という名を剥奪された物質という物質が
肉という肉が己の魂を埋め尽くすだろう
正真正銘 ....
魔法なんて信じてなかったのに

苦しくてお呪いに頼ってしまった

始めはルーティンの様なものだったが

でもいつしかそれに依存するようになり 

呪文が身についてしまった

その魔 ....
もみの木のてっぺんで何してやがる
季節外れの煤けたお星様って訳じゃあるまいし
カラスのくせに風見の真似か なに
風は見るものじゃない 乗るものだって?
違いない 世のなか乗ったもん勝ちよ
だ ....
工夫できない者ほど

他者に強要する
天使の影をみたくて
窓べりに腰かけて朝をまつ

鳥の囀りと 衣擦れが
うるさくて天使は来られない

震えるからだをかためても
鳥は鳴く

こらえきれず風も漏れはじめた



 ....
ふらりと月が立ち昇る

しっとり濡れたベンチに
横たわり
息をひそめる

今 遠くで
かたちを成しはじめた月
もっと高くへ昇れよ

つめたい窪みに
春の海を注ぐように
骨の隙間 ....
呑み込まれていく織り込まれていく
巨大な力と熱のうねりに
圧倒的で繊細な愛の織物に

わたしの中で蠢き思考し活動する力の流動体が
人生の不条理こそ条理と響く木霊の透明未知が
受肉の快と苦に ....
道はつづいてゆく
途切れながらも果てしなく

途次の三叉路で
焼きそばの匂いにさそわれて
この街道に至る

次の五叉路では
上海の娘が待っていて

サイレンのように
髪を偏西風に ....
我が身にはこれからも
あまりゆかりのない言葉

新学期

なぜだかわからないが
断固として幼稚園にも行かず
日々放浪していた僕にあたえられた

小学校という世界の箱庭で
やっと社会 ....
ボディブローのように
じわじわ効いてくるのは
僕の中にも君が居るから

君の中にも居るらしい僕の片鱗を
君がこよなく憎むように

その嘲りは抗い難い誘惑

拒むにしても
逃げるにし ....
花の咲くほうへほうへと初デート 花の中いいですかって訊いちゃダメ この夜陰の一時に
鈴の音、微かに反復され
揺れて奥まり鮮明に響き渡る

追い掛け複数の打楽器が
ビートのズレ、作り出しながら
複雑に錯綜し絡まり合い循環する

(開放された意識の庭に鳴 ....
この骨格を焼いてくれるな

使い慣れた体なのだから
大体の様子はわかっている

柔らかな肉に閉じ込められた結晶を埋めないで欲しい

おれの血管とホクロを知り尽くしたおまえだけが知っている ....
「私のことどれくらい好き?」と聞かれたから

両手を一杯に広げて「これくらい」

と言いながらそのまま君を抱きしめた
見えなかったものが見える
ふくらんで
ふくらんでほどけ
ふわり ひらく
ゐろかおりかたちあまく
風に光にとけて
そらを渡るもの
ほそい弦で触れながら
匂やかな{ルビ詩=うた}の足跡をた ....
君だってわかる長髪花明り 事業管理者としてデスクを構える姿はぼくの影

朝のチャイムが鳴るとスーパーの袋に詰め込んだふりかけをぶら下げ
脳汁を垂らしながら
亡者たちと列をなし
鈍色の光に照らされた回廊に並んで
プラ ....
大きな水槽を買った
その中に飼う魚が問題で
タナゴを飼うのか
金魚を飼うかが問題で

タナゴを飼ったら静かな虹色を楽しめるし
金魚を飼ったならゆっくりとした時を過ごせるだろう

タナゴ ....
夕食を採り
ぼくは二時間ほど浅い眠りに沈んだ
眼が覚めるとすでに妻は眠りに就いていた

割れた中指の爪先が気になって
パチリ パチリと
爪切りを使う
独りの時間

消えかけた夢を少し ....
陰惨な声刻む泥舟、
あっという間に競り上がる青白い氷山に乗り上げ
怜悧なナイフで自らの喉笛をかっ切る。
これを潮時と終わりにしたかったのだ始まりにしたかったのだ、
深紅の血潮はもはや抑えよ ....
花開いていく花開いていく
春の陽射しに我は溶けて
赤、白、黄と紫に、
己が霊性に燃え盛る花。

愛され愛し裏切り裏切られ、
魂叫ぶ、花咲き乱れるこの界に
〈ああ俺は、遂にお前自身を体験し ....
土塊を捏ねる
指先に気を集め
煮え立つ熱流し込み
ゆっくりしっかり力入れ
未定形の粘る分厚い土塊を
思い思いのまま捏ねくり回す

捏ねくるうちに不思議なこと
土塊と指先は拮抗しながら
 ....
若い頃は良かった
なんて言わない
思わない
今が一番
いつだって
これからだって

とかなんとか言ってみても

こんな春のいい陽気に
年頃の娘たちが
きれいな足を惜しげもなくさら ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
現像- ひだかた ...自由詩4*16-4-28
私は何者でもない。- 梅昆布茶自由詩5*16-4-28
それではまた。。。(上海蟹のうた)- 梅昆布茶自由詩2*16-4-27
所属- Lucy自由詩14*16-4-27
あめふらし- ただのみ ...自由詩9*16-4-27
いのち- ひだかた ...自由詩4*16-4-25
魂の強度- ひだかた ...自由詩6*16-4-24
福音- 星丘涙自由詩4*16-4-24
風談義- ただのみ ...自由詩13*16-4-23
工夫と強要- しょだま ...自由詩216-4-22
神聖- 印あかり自由詩8*16-4-21
煙草と月- 印あかり自由詩9*16-4-21
魂の核- ひだかた ...自由詩7*16-4-19
空へかえるマニュアル1- 梅昆布茶自由詩716-4-19
新学期- 梅昆布茶自由詩816-4-18
君が小さな悪意なら- Lucy自由詩12+*16-4-17
花の咲くほうへほうへと初デート- 北大路京 ...俳句216-4-17
花の中いいですかって訊いちゃダメ- 北大路京 ...俳句316-4-17
楽音宇宙- ひだかた ...自由詩4*16-4-17
ナルシス- レタス自由詩316-4-17
三行ラブレター_:_両手を広げて- しょだま ...自由詩216-4-16
春小景- ただのみ ...自由詩12*16-4-16
君だってわかる長髪花明り- 北大路京 ...俳句116-4-16
B1病棟- レタス自由詩216-4-16
面倒なこと- レタス自由詩216-4-16
浅い眠り- レタス自由詩216-4-15
VISION.05- ひだかた ...自由詩4*16-4-15
運命〇花の人- ひだかた ...自由詩4*16-4-15
人-生の刻印- ひだかた ...自由詩7*16-4-14
青春時代- ただのみ ...自由詩17*16-4-13

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