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光りのない浜辺を一人で歩いていた
打ち寄せる波は果てしなく
足下は脆くも流れて行く砂の水際だった

遠くの町の灯りが水面に
煌めきを残し ....
今日はどのお部屋をお使いになりますか?
さぁ お好きな鍵をお持ちください

氷山のお部屋で    心を鎮めてください
木漏れ日のお部屋で  心から微笑んでください
情熱のお部屋で    夢を ....
れ、れ、れれれみふぁ、れみふぁ、
狂った夜のオルゴールが叫んでる
あちらこちらで、もろもろ台無しにした挙句
狭い部屋の中で煮られてるおれの内臓の
ひと房ひと房までに嘘がしみこんでる

おれ ....
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ

お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
引っ掻き傷のような雨に
ふやけていく街の輪郭を
見ているようで見ていない
雨のまにまに
彼女の打算

蒸留水のような嘘が
グラスのふちを伝うのを
見ていないようで見てしまう
雨の ....
ZEROになってしまった
プラスじゃないけれど
マイナスでもない
また始めるための 目盛りZERO

雑音を無にして 始点を裸足で立つ
他人の物差しは要らない
1目盛り1目盛り 心を打つ ....
良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉

都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に

あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....


小糠雨の止む
午前十時の
霧起つ街路では
弱い日光を
全身に溜めた
雨粒が
エレジーとともに
消える

無色透明の中の
一筋の色ガラス
たちの群れ

粒子のように渡 ....
雨が濡らす新緑の並木道
歩道を楽しげに歩く老婆と中年の女性
一つ傘の下まるで恋人のように腕を組み
女性は老婆の顔をのぞき
満面の笑みを浮かべて話しかけ
老婆は斜め上、女性の顔を見つめ
ニコ ....
蟻んこだって生きてるもん








わいだって生きてるもん








人肌があったかい

寂しくもなります







外 ....
一生に一度 誰もが てっぺんに登りたいと思う
私もその一人だった
そう信じてた

だが てっぺんに長期滞在するほど体力は無く
高山病になってしまうかもしれない
私は柔である

居座る欲 ....
3000年ぶりに
蓮の華が開いた
泥の池の中で
世界は変わる
天恵は再び
人類の上に
取り戻され
魂の交信が
すべての地の上で
復活する
神が降臨する
金色の光を伴って
長い黄 ....
空から数億の擬餌針が滑り落ち
傘が無いから 針に濡れて風邪をひく
鱗のポケットからポロポロ
小魚たちの夢が零れる

海に落ちた流星は涙色
しょっぱい涙が海に混ざる
夢破れた星屑 水底にあ ....
食堂で上司と鍋を食べる
一つのテーブルに向かい合って
売場の食材を鍋に入れて
直箸でそれを口に放り込む

笑いながら上司が語るのは
どれも部下の陰口ばかり
気付いていないのか ....
『おや 気がつかれましたか。』

「はぁ。」

『まだ眠っててもかまいませんよ。』

「はぁ ん〜 とても長いエスカレーターですね。 」

『そうですね。』

「先が見えない。 ....
ただ 紺 としか言いようのない色の
ベニヤのようなうすっぺらい壁面の上に
サビだらけのトタン屋根がふわりと乗っけられている
建物そのものが 甘く針金で結わえられて
地球の上に ふわりと ....
何処の世界へ行きたいですか?
花がたくさん咲いてる世界ですか?
笑みが溢れる世界ですか?
愛される世界ですか?

本当に行ってみたい世界は?

行ってみたいのは 差別のない世界
行って ....
昼下がり、一人の子供が道端で待っている。
何を、というのではない。ただ当てもなく待っているのだ。
小さな眉をかすかにひそめ、人通りの絶えた路地を眺めている。
年に似合わぬ気配が、傷ひとつない ....
長い睫毛の目をくりくりと
人見知りも見せずお話してくれました
独学で成るレゴのヘリコプターと
黒マジックで見事に塗装し直したセダンと
救急車の工程中も見せてくれました
東京ばなながヒットして ....
ひらいた身体をどう使おうと
それはわたしの勝手でしょう?

「ひとりじゃないよ」

それが何の足しになるの
おなじ身体でいられるわけでなし
姿見に映すわたしの姿
ぷくっと気になる「部位」がある




肩甲骨を意識して
立ち姿に気をつけてみた

たとえばモデルさんみたいに片足を気持ち後ろにずらす

それなのに元カレ ....
わたしたちより古株で
わたしたちより広い範囲に
(未知種)として一括りされる
名もない虫がいまもずいぶんと生き抜いている
らしい



Gという
まことに理論的な空間で
アドレス武 ....
改札で「じゃあね」の後に一度だけ振り向く君に「惚れてまうやろ」 風がつよいので
この期に及んで期待している
会えないのはもしかして
風がつよいからでしょう?
いつものブラックでは淋しげだったから
表情のない顔に何か落としてみたかった
今日は気まぐれで角砂糖一個

  ポツン

    呟く音が聞こえてくる

ちっちゃな輪っか 中くらいの輪っ ....
体の
もうひとつの機能を知って
不安で
怖く
子供に
戻る

こころから、
こころから、

言いながら
愛情は結局
体から出ている

気がつく

強 ....
ほんとうに

いろいろなものが
はなれていってしまいました

なにもかわらぬわたしをのこして


そしてそれは
あなたも
たくさんのひとたちも

これからいきるあしたにとっても ....
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あなたは送られて来たE-mailをクリック !

あなたは掴まりました。
もう逃げられません。
もし解放されたいというなら、
(←写真クリックで ....
なんでもない休日の
中間点からおよそ50歩ほど
家に近づいたあたりで
やっぱり雨は降り出した

ありきたりの舗道を
無邪気に塗り潰していく雨粒
いつだって間が悪い僕は
もちろん傘な ....
湯船で脱力している
浮力を感じながら沈んでいる

湯をすくう
そばから両手から零れ
落ちる

形など止めずに
自由に流れるモノを
掴むことなど出来やしなくて

それでもすくいたい ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
5月の夜の浜辺で- beebee自由詩1511-6-5
予約の要らないホテル- subaru★自由詩8*11-6-5
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まにまに- nonya自由詩16*11-6-4
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なみだ- 塩崎みあ ...自由詩6*11-6-2
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おんなのこ- サワメ自由詩311-6-2
てっぺん- subaru★自由詩8*11-6-2
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諦めを知らない小魚たち- subaru★自由詩4*11-6-1
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天国へのエスカレーター- 北大路京 ...自由詩18+*11-5-31
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本当に行ってみたい世界- subaru★自由詩13*11-5-31
小田原- 小林 柳自由詩211-5-31
SiD- salco自由詩6*11-5-30
- はるな携帯写真+ ...311-5-30
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、(むし)- 乾 加津 ...自由詩15*11-5-30
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play- 自由詩611-5-30
あいしていると- 寿自由詩3*11-5-29
(←写真クリックで拡大)/_無防備なあなたへ- beebee散文(批評 ...11*11-5-29
雨_雨_フレフレ- nonya自由詩13*11-5-29
湯船と湯気- kauz ...自由詩4*11-5-28

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