幼いころ、友達と一緒に
崖の上から見下ろす港に向かい
よく小石を投げて遊んでいた
何度も何度も石ころを投げた
そんなことを繰り返していたら
いつの間にか投げることが得意になった
父親がわた ....
山間の、とある峠の一角に巨大な岩が奉られている
近くに湧き水が流れ、森の陰影のくぼみにそっと佇んでいる
神が宿るといわれてきた、大岩
峠道を歴史の人々が歩き、腰を下ろした
見つめた大岩に合掌し ....
もっと もっと恋をしたい
男なんてもう懲り懲りだなんて言っていないで
もっと もっと恋をする
私は夫に恋したい
憎しみばかりの人生じゃ
あまりにもじぶんが可哀想

もっと もっと恋をした ....
何十年も生きてきて
大抵のことは経験してきた
良きにしろ
悪しきにしろ
これからも色々とあると思うが
なんとか乗り越えられる
大丈夫さ
ここまで生きてこれたのだから
だから心配はしてな ....
静かだ
途方もなく
静かだ
一度脱出してしまったからには
後戻りはきかない
ただ僕は境界に立ち
純白の静けさに包まれている

全てが純白に沈んでいく
肉の痛みも魂の痛みも
全て、全 ....
足元に邪悪が纏わりついて
歩き出すことができない
気分は悪くないのに
悪魔が囁くんだ
「お前の魂は何色だ?」

罪ばかり犯して
魂もさぞや汚れているだろうと思っていたけど
それは杞憂に ....
詩を紡ぐということは
裸にならなくてはいけない
恥ずかしがっていては
心の襞は描けない

素っ裸にはなれない
野暮な言葉を並べたくはない

ええかっこしいが邪魔をする
綺麗な言葉を並 ....
うたた寝をして
おかしな時間に目覚めた時は

再び眠りにつくのが難しい

布団の中で
いろんな事を思い出し

深い記憶か

浅い夢か

よくわからないところを彷徨う

眠り ....
優しい人を
守ってあげたい

こっそり傷つき
誰のためにも笑う人を

この疲れた世の中で
悪意の欠片も無い心に出会い

友人として
年を重ねるごとに

それは奇跡に思える

 ....
年に二度バラを買う
六月と十月 ほんの数本ずつ
ずっと深紅のバラだったが
ここ何度かピンクだったような気がする

バラほど美しい花はない
見つめているとそう思う
自分のためには決して選ば ....
ああ この静寂
私のための静けさ
何者にも邪魔されることのない
私だけの時間よ
聞こえるのは風のそよぐ音
木々の葉がざわめく音

芳しい香りは金木犀の匂い
鼻孔をくすぐる安らぎの香りよ ....
暗い水底から白装束の女、
ひっそり浮かび現れて
水面で溺れかけている狂った魚に
オイデオイデと手招きする

狂った魚は慌てふためき
一気呵成 水底に向かい沈み込む

白装束の女、そのす ....
縁側に転がってみれば
満天の星空
その輝きの一つ一つが
何十年も何百年も前のものだと分かってはいても
今、この星々は
消えてしまっているのかもしれないと分かってはいても
その美しさから目が ....
草原を見つめる目に
私の姿は写らない
海原を見つめる目に
私の姿は写らない
要は私はあなたの興味の対象外で
都合よく使われているだけ
分かっていながら
私はあなたに尽くしてしまう

 ....
木枯らしが吹いて
私が知らないうちに冬が来る
私が知らないうちに季節は巡る
冬は嫌いだ
寒いから
冬は嫌いだ
雪が降るから

木枯らしが吹いて
枯葉が舞って
冬が来る
冬が来る
肌寒い朝
暖房をつけるか悩んでみる
寒々しい部屋の中は
私の心と一緒
火の気のない部屋に1人
冷めたコーヒーは美味しくない

1人ぼっちの孤独より
誰かと一緒に入る時に感じる孤独感の方 ....
ジョン・ケージのような一陣の風が
時折吹き抜ける早朝に
雨は既に止んでいた
誤算を重ねて扉が鳴る
別にゴジラがいるわけでもなかった
父と母が降りて来る
バナナを食べる父
私はバナナを決し ....
緑の大地に花咲き乱れ
風はどこまでも穏やかで
光溢れる世界
何者もの侵略を許さず
平和な日々が続く
豊かな水と
大いなる文明
相反する二つが静かに共存する

人々は恵みに感謝し
自 ....
眠りの底で持続する
調和に充ちた音楽の木霊
命を賦活する脈動のグルーヴが
垂直ノイズの魂を
呼んで揺らして歓喜で貫く

流れ込んでは諧調に生き
魂もまた旋律を奏で
雨あがりの空は忙しい
低い雲は西へ
少し高い雲は東へと交差する
その上を小さな戦闘機が通過してゆく
雲はちぎれてまた大きな塊になる
風がゆるやかに動けばぼくも動きだす
家の中から外へ飛 ....
雨ばかり降るね
まるでお日様がいなくなってしまったみたい
天岩戸伝説みたいに宴でも開いたら
お日様 姿を見せてくれるかしら
{ルビ天照大御神=あまてらすおおみかみ}は太陽の神様で
隠れてしま ....
投票の後に
プロジェクトAばかりを
見て居た
でも私は
プロジェクトAの見栄や
プロジェクトAのワイルドな間を
厭うので
プロジェクトAそのものを厭う
空と海を見つめると
雨が落ちて ....
刀の{ルビ柄=つか}になりたかった
      かつて

 いまは
極小ビキニでありたい

真面目な話です
    詩についての




      《ちょっとだけ:2017年 ....
胸の芯がゆるゆる融けて
濁った冷たさと澄んだ熱いものが
混じり合えず争っていた
揺れる 琴線の 綱渡り
まばたきばかりが早足で
なみなみと杯は晴天を仰ぐ
降らぬ雨を数えてか
真昼の螢を追 ....
薪ストーブが煌々と燃えている
その上に遥かな時を巡った鋳物の鍋
穀物と野の草と獣の骨肉を煮込んだもの
それが飴色に溶け込んで
ぷすりとぷすりと
ヤジのような泡を吹かせている
端の欠けた椀を ....
息子が初めて発した言葉は
ママでも、パパでもなく
はっぱ
    🍂

それでも伝わる
ことのはの世界へようこそ
ようこその
 
  🍂

   🍂
  
     🍂
  ....
同僚は羊
羊のくせに出席を取り
羊のくせに宿題を出す
羊なりにはものを考え
羊なりには会議で発言
羊なのに給料をもらい
羊なのにネクタイをしている
あるとき
夕暮れの屋上で呟いた
羊 ....
夢の奥でチカチカ瞬いているもの
柔軟で可塑的な生き物の浮遊する
その余韻に浸ったまま目が覚めた

    ◇ ◇

夢の奥、
瞬きを
チカチカする瞬きを
感触として察知した
それは ....
男爵はいつも眠そうな顔でポーカーフェイス
纏っているのはラビットファー
銀色に光るふわふわの毛皮

男爵はふらりとこの街へやってきた
強固な鍵付きの家に住み
滅多に外に出てこない
何故か ....
 秋の夕暮れ、お寺の境内でようやく歩き始めた小さな君が笑っている。
 空の彼方に雁の群れが飛んでゆく。
 秋の夕空は私の感情に似ている。
 どうしようもなく弱いくせに明日に希望を託している。
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海に向かい小石を投げて遊んでいた- 星丘涙自由詩3*17-11-3
- 山人自由詩5*17-11-3
恋をしたい- 無限上昇 ...自由詩317-11-3
ここまで生きてきた- 星丘涙自由詩9*17-11-3
純白の発信- ひだかた ...自由詩417-11-2
心境の変化- 無限上昇 ...自由詩417-11-2
裸になれない- 星丘涙自由詩11*17-11-2
やわらかい迷路- ガト自由詩3*17-11-2
絶滅危惧種- ガト自由詩2*17-11-2
十月の薔薇- ただのみ ...自由詩10*17-11-1
孤独- 無限上昇 ...自由詩317-11-1
狂った魚と水底の女- ひだかた ...自由詩417-10-31
星を眺めて- 無限上昇 ...自由詩417-10-31
片思い- 無限上昇 ...自由詩117-10-31
冬が来る- 無限上昇 ...自由詩217-10-30
- 無限上昇 ...自由詩417-10-30
早朝- 間村長自由詩1017-10-30
平和な世界- 無限上昇 ...自由詩217-10-29
天体音楽- ひだかた ...自由詩517-10-29
台風小僧- ツノル自由詩317-10-29
雨の日に思うこと- 無限上昇 ...自由詩417-10-29
溺死(居る、入る)- 間村長自由詩6*17-10-29
ちょっとだけ- ただのみ ...自由詩12*17-10-28
耐え切れず- ただのみ ...自由詩6*17-10-28
- 山人自由詩7*17-10-28
うれしい悲鳴- AB(な ...自由詩817-10-28
羊の同僚- やまうち ...自由詩5*17-10-28
感触としての像- ひだかた ...自由詩5*17-10-28
ポーカーフェイス- 無限上昇 ...自由詩217-10-28
逃避- ヒヤシン ...自由詩4*17-10-28

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