淡い 
藍色の
球形の
液状の
暗い
深海の
二枚貝の
目蓋は

まるで

眠りについた 幼子を
見守る 
母が
御伽噺の 厚い 表紙を そっと 閉じる かのように
 ....
気づきませんでした
知らぬ間に
時を なくしていたのです
one hour ahead

そんなときはきまって
静かに 自分を抱きしめる
そうあることが、あたりまえなら
失うことな ....
目を伏せたりしないで
じっと見つめて
声をかけたりしないで
ただ耳を済ませて

水底にきっとそれは
クレオソートのように孤独に
濁ったり輝いたり結晶して
誰の目にも触れることがない
 ....
春を待つ誰もの浮かれた気温の中
鉛のような重さを持って鎮座していた
深い霧の奥から一点だけを見詰める眼差し
臆病な羊たちのそれとは違う
狼の口元に漂う吐息を纏った鋭利な眼光
まるでそこだ ....
さあ でかけようぜ 狩りに
黒鉛のナイフを左手に
舌先の罠を仕掛けに
いつもの通い路は未だ暗いが
彼方で獲物の
かなしい誘惑の声が響く

さあ でかけようぜ 狩りに
えさは厳冬の風に晒 ....
蒼白き 三日月の夜に 息絶えて 苔むす岩に ツバキ落花する ちゃぷ ちゃぷ ちゃっぷん   
水まくら

昭和ロマンの{ルビ色形=いろかたち}
今に伝える
水まくら

ベンガラ色の胴体に
銀色ネクタイ首に締め
お腹の水を堰き止めて
口をへの ....
君を
拒むことも
許し切ることも
ない
狭いような広いような
こんな
足の間に
託された私たちの
みらい

密やかに
繰り返される
わずかな
暴力で
からだより
こころが ....
芽吹いた草がやんわりと
新生をみせるように
わたしもまたやんわりと
あたらしい時を見出そう
わたしがわたしに微笑むことを
忘れることなく歩くとき
祝福はいつも共にある
樹々のさざめき
 ....
ピエロの仮面を被っていた理由を
楽しくなかったからと言ってみたのなら
つまらない嘘をついたことになる
どうせかっこつけるんだとしたら
不器用な人間だから、と漫画の受け売りをしていたい

そ ....
ディストーションな衝動
フィードバックな憤怒
ハーモニクスな咆哮

魂の掠り傷が
増幅して
増幅して
増幅して
真っ赤な熱を迸らせる

魂の独り言が
歪曲されて
歪曲されて ....
どうして自分は

を突き詰めて疲れて
実りもなく眠りに落ちて

どうして自分ばかりが

ため息の花を咲かせて
この部屋はもう息苦しい

どうして自分だけ

世界の不公平を是正す ....
つい今しがたTVニュースを観始めるまえまで
いくぶん柔らかめなカールのブリーチトブロンドの女は
薄切りのハニートーストと生ハムと桃を食べていた
その唇は鮮やかに紅く、甘い蜜に濡れている

花 ....
あなたはカラスは可哀想だと言う
黄色い色が見えないから
菜の花畑の心地よさがわからないと
黄色に指定されたゴミ袋を見て言うんだ

はじめから見えないモノ
知らないモノ
それがわからなくて ....
くらやみのひかれた丘の上で
私は黙想している
近くに大きな河がある
冷たい風の向こうがわ
乳のように深くて豊かな河が
夜に寄り添うように
よこたわっている

河は今、水かさを増している ....
 仲 仲治さんに「鵜飼千代子さんのコメントを読んで」でご指名いただき、恐縮至極ではございますが、こちらに書かせていただく運びとなりました。文書リストのタイトルに自分のフルネームが出ているのを見た時は吹 .... 150多面体の黒い水晶体の内部で鋭角的に飛び跳ねている
鼓動の輝きの虹色を錯乱とは呼びたくない
電気仕掛けの精巧な弓と電子制御の精密な槍を携えて
現代の現在 
再発掘された土着的神経伝達組織の ....
ああこれはピスタチオの匂い
君が僕の唇に触れた指先
僕はたゆたう 海月のようにたゆたう
窓越しの月もまどろんでゆれる

悲しいことはすべてなかったことにして
手拍子に合わせてわらったりおど ....
菜の畑 蜂の羽音も 気に留めず 蜜の時間を 君と味わう


      想い出のマザー牧場
声 その声を聞きたくて
今教わったばかりの番号をダイヤルする

そして 櫛を入れた洗い髪のように
柔らかな声がぼくの元に届いた

話すべき言葉なんて
用意していなかったので

ぼくは ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
落ちていた金を拾うのは、幸運とは違うだろう
ネコババしたそれで食いつなぐのが幸せとは違うように
寒い戸外から帰って熱いコーヒーにありつける幸運な人の
想い及ばぬ状況が世の中にはあるにせよ、幸せと ....
視界の端っこでうたたねをしていたナナは
気付いたときにはもうそこにいない


寝る前にはいつも少しだけ読書をする
きりのいいところでしおりを挟んで本を閉じると
ナナはとってつけたようにそっ ....
そんなに
尖ったヤツで
横腹を突っつかれたら
陽気な中身が漏れちゃうじゃないか

暖色の粒子を頭から浴びて
みっともない笑顔になっても
知らないよ
偶然に弾き飛ばされて
偶然に引き寄せられて
偶然に蹴り落とされて
偶然に抱き締められて

僕はここにいる

何気なく左を選んで
怖くて右に逃げ込んで
勇ましく左に踏み出して
泣 ....
悲劇の色は何色だろう
色など在りはしない
それは叫喚と慟哭だけだから。
しかし悲しみは声をさえ持ち得るのだろうか
肉の塊は自己解説をしない
生きながらコンクリートに塗り込められて
息の根す ....
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ 木蓮が モンキーバナナの 皮のよな 熟れたアロマの 花を咲かせた 口寂し いとしい君の 奥歯抜き 種割るように ガチガチ噛んだ
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪盲_/_****'02- 小野 一 ...自由詩4*10-3-20
【夏】時間- 月乃助自由詩11*10-3-20
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きみは行ってしまった- 高梁サト ...自由詩8*10-3-19
さあ_でかけようぜ_狩りに- オイタル自由詩4*10-3-19
FALL- ハイドパ ...短歌5*10-3-19
昭和ロマンの宝もの- みずまく ...自由詩710-3-19
不具合- 佐藤真夏自由詩4*10-3-19
いづくにか- La Mancha自由詩210-3-19
ドライ- 中原 那 ...自由詩7*10-3-18
ギター- nonya携帯写真+ ...5*10-3-18
どうしても_君でなければ- 瀬崎 虎 ...自由詩410-3-18
ロスティスラフの猫- atsuchan69自由詩8*10-3-18
スクランブル交差点- ルナ自由詩710-3-18
メソポタミアの遺丘- 楽恵自由詩15*10-3-17
「かなしさはかなしみのなかにあるのではなくよろこびのなかにあ ...- 鵜飼千代 ...散文(批評 ...4+*10-3-17
ゲットー_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...6*10-3-17
窓越しに見えた月も- 瀬崎 虎 ...自由詩510-3-17
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電話口- メチター ...自由詩4*10-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
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表現手段について;覚え書き- salco自由詩5*10-3-16
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木蓮2- ハイドパ ...短歌4*10-3-16
SEED- ハイドパ ...短歌4*10-3-15

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