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その一本の桜の木は
古い民家の門扉の横にあって
左右に大きな枝を広げていた

ごつごつとして人を寄せ付けず
大地の力を漲らせ
雨風にそ ....
壊れてしまったレコード
もしくは
石のように固いバームクーヘン化した父
その口からは
絶えず呪詛がこぼれる
隣に住まう
父の兄上との確執が
幼い頃から
絵巻物のようにまた綴られる
も ....
「お世辞」


お世辞を言うのは
下手ではない
お世辞を言われるのが
下手なのだ

流れ落ちるほど
ユルユルに頬を緩ませて
頭の上に八分音符を
乗せてりゃいいものを

野 ....
今日一日を 糧に 爽やかに

人生刹那と カウントしようと

人生長きと カウントしようと

その刹那の赴くままに ポピーがそよぐ風に 爽やかに

選択する余地に 感謝の阿吽の呼吸を  ....
死にたての顔は
愛する人にだけ
見せたいと思う
それは最後の贈り物

だから
病院ではなく
家がいい

生まれたての顔だって
昔は
家で見られたのに

ほかほかの湯気をたてた ....
長いこと
なにかを探しながら
生きてきたけれど
とりたてて
見つけたものは
何もないような
気がする

わたしは
よくばりだったのだろう

長かった夜が明ける
昏い空に
ひと ....
     四月  灰色の午後
    
     湿った雪が舞っている


    人生で何度目のことだろう
   
     心は鉛の錨となり

    失望の海に深く下ろされてい ....
とうとうきみは声を出してくれなくなったね
ぼくが死ぬまで一緒に声を聴かせてくれるかと
想っていたけれどやはり来る日は来るんだね

きみはきみの生んだ会社の
50周年を記念して誕生したものだっ ....
鎖に繋いでくださいと
言わされている紺色の群れ

縛ってください
何も考えられないくらい
と言わされている
紺色の群れ

殴ってください
おしっこ飲ませてくださいと
言わされて
 ....
空の真ん中に立ってみる
真っ青に晴れた
空の真ん中に立ってみる

なるほど空は晴れてはいるが
どうせ遠いし関係ないし
なるほど空は晴れてはいるが
地上じゃ風が暴れているし

森は
 ....
冷たく尖った風とか
蛍光灯みたいにぎらついて凍る日差しとかが
自分をいじめているみたいに感じるのは

あたしもうぢき駄目になる
あたしどんどん老いてゆく
あたしどんどん朽ちてゆく、と思い込 ....
桜が降ってくる
雪が降ってくるように

その時
人は
空を見上げずには
いられない
人は
命の終わりに
気づかないふりなど
出来はしないから

空から降ってくる
ひらひらと
 ....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った

きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した

子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
 ....
天才とは神に選ばれしもの

そう神はきみの近くにいた

しかし余りに神に近いため

その手と握手してしまった

そして天空へ消えて逝った

そしてきみの名だけが残る

神はいつ ....
穏やかなる心臓

心という名札を付ければ

心はここよと 迷う必要もなくなる

 至らぬ刺激に 春風が窓枠から
 四角の形で箱にする 心の部屋

 悠然に流れる ドクン ドクン
  ....
音は空気を通過するだけで屈折する
光は水を通過するだけで屈折する
事実は脳髄を通過するだけで屈折する

視た
聴いた
嗅いだ
触った

経験という名の感覚の残滓は
時間を刻むことも ....
≪さいごの夜≫
 
 
    自動改札機は水槽で
    中に魚が住んでいる
 
             という夢
 
    をみている魚が居て
    自動改札機の水槽を
 ....
    摘まれるのならあなたの指先で摘まれたいとささやく、
    生まれたばかりの黄緑色の新芽は、ニンフの羽のよう
    にやわらかいけれど、たちまち老化する残酷な御伽話
    を内包して ....
春だから育て過ぎます 槍などが貫いているあいすべき塔 大震災が起こった

多くの日本人も世界各国も

被災者に被災地に心を寄せた

だが原発から放射線が大量に飛散した



その年の漢字は《絆》と云う文字が選ばれた

そして一年が ....
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やっとこ咲いた
桜の前で
人々は
デジカメやケータイの
シャッターを切るのに忙しい
かくして
ひとひらに宿る
いのちの姿は
小さなSDカ ....
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くそったれ と みそっかす


人生の不合理にコトバをあげよう

こんにちは Mr.鼻くそ野郎


そして人生の幸せに涙をあげよう ....
いつも表情を崩さない
お利口な君のこと
そりゃあ嫌いじゃないけれど
中身をちょっと覗いてみたくて
  一刀両断! 
スパッとやらせていただきました

中ら出たのは意外や意外
小粋なドレ ....
ハロー、ハロー
そちらは元気ですか

私はといえば
ひりひりと喉に張り付く甘い痛みが
まだ 消えません


最後の一言を言わずに
ただたゆたっていたのは
まだどこかで通じ合っている ....
綺麗事でも絵空事であっても

大きな欺瞞かも知れなくとも

この世界に血が一滴も流れず

銃弾一発も発射されないなら

少なくとも平和は悪ではない



しかし もしX'mas ....
琉球王国では

そろそろ初夏を迎える

 日本人のくすぐる様な桜はない

しかし、空は人に近い
    空は腰を低く
    
    瞬きすればするほどの、こゆいこゆい
     ....
しあわせ色に塗ろうとしたら
青い染料にどぼんとつけてしまって
一面が真っ青だ!
空に透かしてもやっぱり青い
太陽透かしてもやっぱり青い
マントにして空を飛ぼう
もう青はぼくの味 ....
Gibsonが逆立ちしても
Fenderに勝てないのは

20フレット以上の
高音の美しさにある

Fenderが逆立ちしても
Gibsonに勝てないのは

6弦全体の上質な
バラ ....
雷師なぜ泣く。

何を呼んでいる。

何を示している。

 わたくしは、ここに居ます。
 射られるのには、きっと、未だに足りない葦。

雷師なぜ泣く。

昨夜から目立つ様に稲光に ....
期待してしまうから
疑うのか

それとも明日の訪れを信じられなくて
疑ってしまうのか

その何れでもあるんだろうけど




今年の冬はことのほか寒かったはずなのに
疑い知ら ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜木_/_その大きな木は生かされている- beebee自由詩28*12-4-7
石蕗の家(改題しました)- そらの珊 ...自由詩12*12-4-7
刹那的発泡詩_<_1_>- nonya自由詩26*12-4-7
ポピーの風- 朝焼彩茜 ...自由詩2*12-4-7
プレゼント- そらの珊 ...自由詩11*12-4-7
美しい朝- そらの珊 ...自由詩11*12-4-7
__尽きぬ恵み- ただのみ ...自由詩20*12-4-7
親愛なる声- HAL自由詩9*12-4-6
紺色の群れ- 三原千尋自由詩7*12-4-6
真っ青な空の真ん中で- 三原千尋自由詩6*12-4-6
年増、あるいは舞台について- 三原千尋自由詩6*12-4-6
- そらの珊 ...自由詩20*12-4-5
晩秋- 壮佑自由詩32*12-4-5
1994年5月1日- HAL自由詩5*12-4-5
名札と切り札- 朝焼彩茜 ...自由詩2*12-4-5
無知- ……とあ ...自由詩12*12-4-5
みなそこ(X)- 投稿者自由詩4+*12-4-5
茶摘み- そらの珊 ...自由詩10*12-4-5
pisa- 佐藤真夏短歌2*12-4-5
《絆》- HAL自由詩4+*12-4-4
カード型記憶装置- そらの珊 ...自由詩19*12-4-4
くそったれ_と_みそっかす_/_強風にさまよえる旅人よりの言 ...- beebee自由詩23*12-4-4
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真実の悪- HAL自由詩3*12-4-3
琉球の春- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-4-3
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