空にはハエがいる

     *

 ナベブタでハエを捕らえようとする

     *

 からっぽだから空なんだ

     *

 からっぽのなかにはなんでも ....
ひじかけ椅子 そこに在る

座らぬ乏しき腰

毎日食べています 何かを

宝を堀り続けて100年 地球が串刺しになる

毎日食べています 何かを


ひじかけ椅子 ここに見える
 ....
{画像=120402105232.jpg}

いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら

 ――そこは知らない街だった

懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
あなたの細いその指が
鍵盤に触れる時
弾きだされる旋律

わたしの躯を包む
この胸に愛が充ちてきたら
心の琴線が震えだす

ねぇ愛してるといって……

こんなに想っていても
掴め ....
黒い真珠の美弥さんは
思いやり善意何気なく
エジプトの王女の風情
霊の修練されたる人と
   (阪神大震災の前に途絶えた連絡)

恋人でも恋うように
7歳の光子ちゃんと
14歳の淳子さ ....
咲くらを そこらで見られることに

深く贅沢に思ふ

切なさよりも
尊さよりも
日常のやわらかさを ただ 見つけていきたい

少し熟した心の余裕を 納める段階

感じる幅の安定期
 ....
ぼくらは大学生の頃
毛沢東語録を抱え
一連の高橋和己の作品を
高野悦子の『二十歳の原点』を読み

髪を長く伸ばし
RockやJAZZを聴き
正式な場所に
ジーパンで出席し
不良と呼ば ....
ぼくらの時代には
いまにも千切れそうだけど
でも千切れない様に護ったものが
確かに存在していたしその大切さも知っていた

でもいまのきみたちを見てると
それすらないかのように見える
それ ....
憧れ方が
悔しがり方が
思いつき方が

諦め方が
知りたがり方が
傷つき方が

話し方が
淋しがり方が
食いつき方が

愛し方が
懐かしがり方が
嘘のつき方が

標 ....
仲直りの握手をしようと右手をだすと
喧嘩してないけどと 夫も手をのばす
二時間飲み放題に行って
飲めるだけ飲んで来て吐いて
なんにもならないじゃないかと大喧嘩
のはずだったが 記憶がないらし ....
振り返ることすら忘れて
あっという間に
時を重ねてきた

不安も愚痴も気にならない
それくらい忙しいって
いいこと?
うん そうかもしれないね

お節介屋さんが たまらずに
{ルビ ....
コンパス: 全ての円は固有の中心を持つからちょっとこまるのだなあ

分度器: クリスマスケーキもピザみたいに切れてるとうちは揉めない

クリップ: 今流行りのメッセージクリップ 絵文字は ....
僕たちは生きてしまっているのでいきていたくはないのです
ウェディングドレスはすぐにその役目を終え次の花嫁はいません
君は花嫁の投げる花束を待つように死ぬまでまっているの?

エリナーリグビーは ....
打たれた杭も

ただの力不足だった

棘のないバラのような乙女は

ファンデーションの色を変え

肌に普通に合わせてゆく ふつうの色に


少しばかり上げた口角は

杭を打っ ....
OPA6階のタワレコに 時間を踏みに行く

試聴器イヤホンを耳に刺し リズムをとる黒人

デジロックもラウドックも 若かりし しらけたに 転がり出す

 何か新しいアイディアを

あれ ....
期待に応えようとして

どんな事でもプロセスの合間の笑いに生きた
(ナルシスと詩作についてのテクニック。)

少しだけ無理をして
(真面目過ぎると言われたり。)

純粋な気持ちで心から ....
たんぽぽの綿毛を吹いて来世待ち 

女王は一匹でいい梨の花 

すみれ草 光線銃で焼き尽くせ  

蓮華草食べて明日もハロワ行く 

毒性があると知りつつ躑躅蜜

咲いた ....
朝 バッロクを起こし
  チェロ型のロボットにコーヒーを入れてもらう

  愛情溢れる 故 また溢れさすだろう
  無糖ながら 甘く 優しい 蜂蜜香りの マグカップの静けさ漂う 湖

   ....
映る風景はモノクローム
桜の薫りも漂うことなく

また春の一日が暮れてゆく
黄昏のなかへと溶けてゆく

誰とも逢わなかった一日が
誰とも話さなかった一日が

昨日と同じように無表情で ....
{画像=120330035310.jpg}



夢が骨折する街で


そこは夢が白く枯れて行く場所

夢は乾燥して白くなっていく
夢はポキポキ鳴りながら乾燥して行く
夢は乾燥す ....
巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光

聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/

国境線で
少女 ....
ひとつ先のコンビニまで
遠回りする
ガムの味がしなくなるまで
遠回りする

はにかむ放置自転車
居眠りするガードレール
さえずり合う人の影
能天気に踊る前髪

温んだ街の喧騒が ....
800字のパスワード
記憶できない でたらめコンピューター
毎回 打ち込み 叩き込み 魂胆極める カチカチ音
8の字カーブに 沿る弦の弾き

銀河団の大きさ かんにさわる

800字のパ ....
午前5時ちょっと過ぎ

遠くでまだ怒鳴り声が聞こえて

今日は眠るのを諦めた

父が支度を済ませ
家を出るのを久々に見送る

「まだ寝てなかったのか」なのか「もう起きたのか」なのかは ....
僕らの脳は杏仁豆腐で出来ている 甘くて軟らかい
ねぇ 顔文字は象形文字の進化型なんだって知ってたか?
火を発見したのはネアンデルタール人? どうでもいいけど
なみなみ注がれたコップの水は運ぶより ....
{画像=120329070830.jpg}

春の朝
庭のプランターの
パンジーが風に揺れている

ヒゲおやじたちの集会だ

いったい
どんな話をしているのかな?

{画像=12 ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの

日常がすべて散文的だとは限らな ....
僕は仕事を変えた
稼ぐ為に
僕は結婚する為に
働きまくった。

寒い朝
彼女は出て行った。
何の為に生きてきたのか
わからなくなった。

酒を飲んだ
不味かった。
タバコを吸っ ....
「……殺して 早く」
  
  「何も 殺さなくても」

「いいから殺して! 」

  「ねぇ 見逃してやろうよ」

「"それ″私のどっちが大切なの」

  「そっ そん ....
生きようとする人海の中にいて

ディスコミュニケーション冬を握りしめ

セーターを着込む下書きの感情

床に落ちる音だけ重いこのかばん

生きるとか死ぬとか窓をのぞく猫

やましさ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
断章*空はからっぽだ_- 石川敬大自由詩10*12-4-2
豊かさの椅子- 朝焼彩茜 ...自由詩2*12-4-2
【_ノスタルジック_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-2
【_piano_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-4-2
友垣へ花束を- 木原東子自由詩14*12-4-1
咲くらむ_吹くらむ- 朝焼彩茜 ...自由詩1*12-4-1
ぼくらの贖罪- HAL自由詩212-4-1
きみらの贖罪- HAL自由詩4*12-4-1
センス- nonya自由詩22*12-4-1
おはたし- 砂木自由詩12*12-4-1
回顧- subaru★自由詩13*12-4-1
ステイショナリー- 梅昆布茶短歌912-4-1
いちご畑でつかまえて- 梅昆布茶自由詩812-4-1
普く華- 朝焼彩茜 ...自由詩112-3-31
OPA6階のタワレコから- 朝焼彩茜 ...自由詩212-3-31
老衰- OZZY自由詩512-3-31
花ごよみ_春- 北大路京 ...俳句22*12-3-30
チェロ型のロボット- 朝焼彩茜 ...自由詩412-3-30
ささくれ- HAL自由詩18*12-3-30
揺すれて枯れて行く夢達へ- beebee自由詩25*12-3-30
あおい国_2- 壮佑自由詩26*12-3-29
遠回り- nonya自由詩24*12-3-29
800字のパスワード- 朝焼彩茜 ...自由詩3*12-3-29
雷咆- 徘徊メガ ...自由詩412-3-29
【_短絡且つ安易な思考回路_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-3-29
【_春のカオ_Ⅱ_】- 泡沫恋歌自由詩12+*12-3-29
詩の時間- 梅昆布茶自由詩2512-3-29
ある朝- ペポパン ...自由詩8*12-3-28
今は家族で一人だけ- ただのみ ...自由詩11*12-3-28
冬物処分- あをがね川柳512-3-28

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