きみのひらがなにぼくの声を重ねて
地層みたいなしま模様になって
それはありふれたメロディーで
すき間にもぐりこむ小さな虫ですら
小気味良いアクセントにしかならなくて


さっき港を出発し ....
まるで何事もなかったように
日常の分だけとおり過ぎていく
愛情は誰も手にすることができない
静かな凪の海
私をおきざりにしたまま
潮も今は遠く引いている 
深海の青のような音楽
三日月が ....
自由な世界を泳ぐ君 鋼の心を持っている
君はいつでも籠の外
自由な世界を妬む僕 鋼の鎧を持っている
僕は未だに籠の中

かごめかごめ 籠の外の君は
僕の瞳にどう映る?
かごめかごめ 籠の ....
わかるよ、大丈夫だよ と
君は微笑んでくれる

俺がわかってるから と

けれどもわたしは悲しい
悲しくなったから、君がそう言ってくれたはずなのに
君の言葉がさらにわたしを ....
ウチ、ほんまは知ってんねん

アナタを好きなる呪文

でも、まだ、唱えたれへんねん
ごめんね かぁさん
僕はあなたが生きている間に
謝れなかった
あのときのことを
謝らなかった

物心ついた時
母さんは家にいたはずだったが、
母さんの記憶は
千葉のサナトリウムから。 ....
13歳の彼女は頬杖をついてぼんやりと窓の外を見ている。
空を見ているようにみえて、彼女は空を見ていない。瞳に空が映っているだけ。
彼女は世界一の夢想家である。
彼女は彼女であると同時に、赤毛のア ....
 うたっている 腫
れは四つあって 猿
には片目がない あ
の草はらはぼくの腕
の内側にはぜている
今も 白い土と赤い
石が落ちている 腫
れているので穴は塞
いでしまった 探し
 ....
小さな毛糸の手袋が片一方、
橋の袂に落ちていた

どんな子が落としていったのか

いやそれとも

こんなに小さな手を守ろうと
優しさが形を成して包み込んだのは

私の手ではなかった ....
水栽培のヒヤシンス

薄緑の蕾をたわわに付けた

水栽培のヒヤシンス

このままでは綺麗に咲いてしまう

そこで僕は

ちょっと意地悪になって

花瓶の中に

水銀を入れて ....
私を隠し歩いた

色目紛しく映る
人目を掻い潜る様に

喧騒が傘を打つ

時雨程に心は濡れ
滴る音は誰にも届かない

擦れ違う息を感じながら
家路を惑う

触れ合える事も忘れ ....
回路は無情に

残り滓の貴方を映す

繋がれてたのは私の方

「何時も」を何時も通り

回路は無情に

残り滓の貴方を映す
 
ライトなんか吹き消して
隣に私を乗せたまま
蠍に向かってアクセル吹かせ
燃える欄干突き破ってよ

私をからかわなくなった貴方と
同じ夜空を突っ飛びたいわ
私の眼の奥を見なくなった ....
夜を走る電車
十五両編成の最後尾
ゆっくり居眠りしようと
乗り込んで席を確保した
はずだったのに
次の駅から
スノーボードと思しき
荷物を抱えて乗り込んできた
二十代前半の女性が
暫 ....
フィクションに
幻を信じた女たちは
二日酔いの朝の様な
気だるい脱力感纏い
眩しそうに太陽睨む

フィクションに
疲れ切った男たちは
優しさに飽きた様に
冷たく無表情を装い
蒼い満 ....
{引用=


薄い陽ときみの寝息にかぶさって さみしいからと手首を噛む朝


ふすふすと眠る横顔、あごのライン、ああもう睫毛が溶けちゃう、溶けちゃう


ふたりして夜行性になった一月 ....
祈る、という作業を
私は避けている
たとえば

あなたの幸せを
祈る
そのとき 
私は無力で
ただの石ころ
捨てられたガム

「君を想うと 
 やわらかな 気持ちになれるんだ」 ....
くるくると光り解けて
流れ往け
幾千の揺らぎ瞬き
降り仰ぐ
劫火の尾根の
爛漫難し
 
 



 ....
音もなくカルナヴァルはやって来た
花吹雪の中をカルナヴァルはやって来た
爪先立ちで熱狂する
サンバ
魂を奮い立たせる
アンゴラのリズム
髪にまぶたに乳房に腰に
音も楽器もなく花は降りそそ ....
冷たい氷菓子を たべてみた

きんとする冷たさとともに

かるい頭痛


もう食べまいと おもっても

やめられない


私をつかんで離さない

それでいてすぐに溶けてしま ....
あなたとふたたび会えてうれしい

鼻先をあなたのももにうずめると
しあわせのゆりの匂いがして
こころがころころと弾むんだよ



あなたとふたたび会えてうれしい

アメージング グレイス
改心は ....
夜の淵からわたしがこぼれ
わたしの淵から夜がこぼれる
固いビスケットを菩提樹の
お茶に浸して深深と雪

積もる声もことばもあるし
誰からも等しく遠ざかれば
せわしなく人の世に生きていたこ ....
考え込みすぎてキャパシティオーバーな頭
芸能人の名前がすぐに思い出せなくなってさ
英単語も右耳から左耳へ抜け落ちる

言葉も靄にかかったみたいで
論理的じゃないのは理解ってるつもり
悩みも ....
頼るだけの愛は、脆い

だから

愛をいそがないで
例年通り僕の誕生日は雨だった

街の所々から音泉が湧き出ていた

それは素晴らしい日々の幕開けだろう

それ以外は考えられなかった

なんなんだろう

この不思議な気持は

プ ....
いき・いき・息をする
いきている、
それはとうといものだって
胎児だって知っている

重金属のスプーンで
カキだされたこどもたち
かれらの蚯蚓のような
ちいさなゆびとゆびに
クレヨン ....
明るい憂鬱だなあ
と思った


だってテーブルには甘すぎるオレンジジュースと食パンと先先週の週刊誌がのっていて、汚い、ほうけた日常があるだけで
わたしはその横に座り、強く胸を押さえ、苦しみに ....
かなわないなんていっても
あきらめない
いまを乗り越えるんじゃないんだ
自分でも知らなかったつぎの覚醒
だめだって言ったって 僕は夢中だから
きみのすぐ横にいるならできそうで
いままで ....
彼とは佐賀の九州陶磁文化館の研究会で初めて会った
私が書いた明末清初の華南三彩陶磁の論文を読んだと彼は言った
高名な李朝白磁研究の専門家に自分の論文が読まれたと知って私は高揚した
その頃私は中国 ....
涙が溢れそうで空を見上げる

雲一つない青空

風が頬を優しくなでる

澄んだ空気に心が溶け出す

逃れられない運命や悲しみに

心が震える

今日と同じではない明日に

 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地層- あ。自由詩8*10-1-18
夜想曲- 楽恵自由詩7*10-1-18
かごめ- 仁惰国堕 ...自由詩1*10-1-18
わかりあう- 靜ト自由詩210-1-18
知ってんねん- 殿上 童自由詩5*10-1-17
結核療養所(サナトリウム)- ……とあ ...自由詩10*10-1-17
Over_the_Rainbow- 楽恵自由詩6*10-1-17
猿のうた- 梶谷あや ...自由詩510-1-17
思い川- 都志雄自由詩8*10-1-17
ヒヤシンス- ハイドパ ...自由詩5*10-1-17
闇夜に日傘- 徘徊メガ ...自由詩310-1-17
残像- 徘徊メガ ...自由詩310-1-17
欄_干- オンガシ自由詩3*10-1-17
人畜無害- kauz ...自由詩16*10-1-16
フィクション- 弥鈴自由詩8+*10-1-16
春がくるよ- あぐり短歌5*10-1-16
アトム- umineko自由詩12*10-1-16
バナー(幟旗)- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-16
ファンタジア- 楽恵自由詩6*10-1-16
氷菓子- くろきた自由詩710-1-16
Maria- 笠原 ち ...携帯写真+ ...910-1-16
今よりずっと澄んだものに- 瀬崎 虎 ...自由詩710-1-16
subject- 相羽 柚 ...自由詩1*10-1-16
いそがないで- 殿上 童自由詩12*10-1-16
誕生日は雨な世界- こめ自由詩1510-1-16
いきかえる- 蠍星自由詩4*10-1-16
明るい憂鬱- 靜ト自由詩110-1-15
Renaissance- 月乃助自由詩10*10-1-15
高麗青磁双耳壷の印象- 楽恵自由詩7*10-1-15
雨ノチ晴レ- 帆乃香自由詩610-1-14

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