わたしがスイカを食べる
それが血液となり
まだ小さい
息子のご飯となる


不思議だ


息子は確かに
わたしのお腹の中にいて
わたしの作った卵から
生物の進化を経て
生まれ ....
南国にも雪はふるのだろうかと
君が言う

南国では溶けて雨になるわと
私は答える

南国で雪がふれば、みんな喜ぶのにと
君が言う

みんなって誰のことと
私は問う

南国にも病 ....
見えない姿を見て
聴こえない声を聴いて
ボクらは逃げ続ける屈強な戦士
星を集めて
夜明けの弾幕はカーテンで防いだ
ボクらは会わずに会い
知らないのに知っていた
電子のプールに水をそそ ....
知識とか博識とかは
賢さを誇るためにあるのではなく
自分や愛するひとびとの荒地を
耕し豊穣な世界に開墾していく為の
鋤や鍬や鎌なのである

もしそれができない知識や博識を
どれだけ知って ....
焼却炉に捨てられた明日
すくいあげた夏の横顔に
毛繕いを済ました嘘が
気だるく黄昏る

あなたと壊疽した月曜に
遠い過去からの絵葉書が
陰気な紙ふぶきとなって
豊満な口もとを埋め尽くす ....
先に
想いが渡る

次に
鼓動が渡る

最後に
身体と車輪が
ついていく

川面は
曇り空の下で
もっそりと
黙りこくったまま
10両編成の
小癪なリズムに
渡られ ....
裸足で
知らぬまに 遠くまできていた
虹色の汽車にのって帰ろうと想う
歩んだそこには、
軌道がしっかりのこっている
帰りは 来るときほどの苦労がないね
そんな声がする
ただ、さびしいあき ....
ロイター発
アラスカ、米国で
「人食いバクテリア」が
発見されました

病院関係者は5日に死にました

神もそれに感染しましたが
伝染の等級によって
心霊手術の後
内科治療を受け
 ....
さようなら。
またね。

彼女はとても美しくそう言って去って行った。

まって。
おいてかないで。

僕はいつもそう思って笑った。
悲しくて仕方なかった。

だって ....
あした咲く朝顔は
雨の軒下でこうもり傘みたいに
とじています
あしたも雨なのかな
朝顔って、おかしな{ルビ花=ひと}だね
傘をもって
生まれてくるなんて

いちど咲いたら
もう、とじ ....
すきなものがふえると
人はやさしくなれる
だってうれしすぎるもの

こころがくたくたになったら
うれしかったこと小出しすればいいや
キツイナがちょっとゆるむ

たましいがぱちぱちな ....
日本帝国海軍が開発した零式戦闘機は
零戦と呼ばれその航続距離・重武装・格闘戦闘に於いて
連合軍とくにアメリカ軍に取っては
最も怖れられた戦闘機であり数々のアメリカ軍を
空中戦によって大きな打撃 ....
渡る世間にエロ   ギュッ と 搾り出した
   いのち そのものが
    ここにある100
    パーセントの
     ジュース
      貴重
      高価
     とてもじゃ ....
石川さんとわたし


耳の長い女子高生だった
長い信号待ちをしていた
黄色い旗をふったら黄色い電車やってきて
風街をふきとばしはじめたので
涼やかなおはじきお口に入れて後輩に電話した
 ....
腐ったってがらがらへびなんだよ
抜け殻だなんていわせない

赤外線探知装置のついた最新鋭の進化論さ
きみの白い指のぬくもりなんていらない

金子みすずのお月様なんて絵本の
せかいのデザー ....
窓の厚いカーテン
胸の大きな女性の呼吸
それが引き開く[それ]
によっては
陸上部の女性達を
見られるかもしれません

ダッシュは走る場合
5あるいは6人構成
彼女達の脚
カマキリ ....
僕は自分が死ぬと知ったとき


僕の人生を嘲笑でも冷笑でもなく


腹の底から笑って死んでやろうと想っている


意識があることが大前提だが
スプーンを手の指だけで
曲げるものがいるのは知っている

それが超能力でもインチキでも
ぼくの知ったことじゃない

でももしそれが超能力だとしたとして
それは一体何の意味があるのだろう
 ....
鏡に映った
昨日より
一日分白さの増した生え際を見て
思い出す
巧妙に細工された嘘が
ゆっくりと正体を現すように
染めた髪がもとの白い色に戻る

白髪は中学生の時から
生えていたよう ....
藤原紀香
拒絶

飯島直子
苦手

井川遥
微妙

麻生祐未
不得手

杉本彩
勘弁

吉永小百合
逃亡

叶姉妹
抹殺




木村多江
好意

 ....
石で打たれるような
犬に追い立てられるような悲しさに
居ても立ってもいられなく
ただただ早く帰りたかった
日没に向ってひたすら走り続けた


貝のように固く握りしめている
決して手放し ....
文字が空から降ってくる
あられみたいに降ってくる
だけど地面は乾いたままで
溶けることなく積み重なる
文字、文字、文字、文字…

文字が空から降ってくる
僕らの周りに降ってくる
それは ....
空から
空から
山が降って来た
山はプリンだった
プリンは灰色で
口を開けると
口を避けて
意外にも頭皮を
センターから
パカッとされ
赤いハゲの
ブロードバンドを
みんなに見 ....
わたしは
時々
星になる
星になって
{ルビ盲=めしい}の
黒蜥蜴の歩む道を
照らしたいと思う

わたしは
時々
風になる
風になって
見えないけれど
触れることを
証明し ....
{画像=120705001029.jpg}



小さい頃の僕は
捜している物はいつも
手の届くところにあって
幸せだった


それが一段背が伸びた頃から
少しづつ遠くなった で ....
なぜ土砂降りの雨の中
ノロノロと不運の後を走っているんだ
追越し車線はがら空きだ
スピード違反が怖いのか
きみはそんなに臆病なのか

もうすぐ車線規制で車線は1本になる
チャンスはいまし ....
白紙のラブレター炙ろうとして燃える 俺は莫迦話をしたい
とても大変な時期に莫迦話をしたい
とにかく莫迦話をしたい

切迫感の中で莫迦話をしたい
どんなに偉そうなことを言っても自分のことしか話せない人と莫迦話をしたい
他人のこ ....
雨の糸
紡いで布を織る

星の子
風邪を引かぬように

七夕
願い事を書いた短冊

白紙の未来
ペン先がじっとみつめている

願い事
人の数だけあるのだろうけど
根っこのと ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スイカ- 小原あき自由詩13*12-7-10
南国にふる雪- そらの珊 ...自由詩11*12-7-10
ワールド- 自由詩412-7-9
開墾- HAL自由詩3*12-7-9
希望の詩- ただのみ ...自由詩20*12-7-9
鉄橋- nonya自由詩25*12-7-9
雑想- 月乃助自由詩21*12-7-9
ロイター発- 和田カマ ...自由詩2*12-7-9
愛はあるから- 田園自由詩7*12-7-9
朝の日記_2012夏- たま自由詩33*12-7-9
センコウハナビ- じじ自由詩22*12-7-9
狂気- HAL自由詩3+*12-7-8
渡る世間にエロ- 北大路京 ...俳句8*12-7-8
お疲れさん- ただのみ ...自由詩10*12-7-8
石川浩司_さま- ともちゃ ...自由詩412-7-8
The_Sidewinder- 梅昆布茶自由詩1612-7-8
記録会- 和田カマ ...自由詩1*12-7-7
高嗤い- HAL自由詩3*12-7-6
無能力- HAL自由詩2*12-7-5
真白髪- そらの珊 ...自由詩13*12-7-5
分水嶺(女性篇)- HAL自由詩4*12-7-5
空っぽの手のひら- ただのみ ...自由詩21*12-7-5
文字が空から降ってくる- まーつん自由詩13*12-7-4
灰色プリン- 和田カマ ...自由詩2*12-7-4
7月のNobody/Something- そらの珊 ...自由詩19*12-7-4
想像の手を伸ばして_/_ _それは繋がって行く- beebee自由詩29*12-7-4
追越し車線- HAL自由詩3*12-7-4
白紙のラブレター炙ろうとして燃える- 北大路京 ...俳句16*12-7-3
ばかっぱなし- ……とあ ...自由詩11*12-7-2
ささやさや- そらの珊 ...自由詩24*12-7-2

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