影の濃くなる季節には男物のシャツを着て立っていた君

アスファルトさえ色づいて騒がしいから両の耳ふさぎたくなる

日に一個積む諦めの白々しくかがやく三百六十個目
息を押し殺して
手のひらでそっと囲んだら
金色の鱗粉を残して
忽然と消えた

紫色の残像は
一瞬だけ切なく薫った後
押し寄せる後悔の波に
さらわれていった

視界の端をくすぐる ....
いまでも死にたくなるけど
それにはそれなりの元気がいる
動脈を切るのも、錠剤を用意するのも、ロープをかける梁をみつけるのも
けっこうな重労働だ
死にたいひとは死ねばいいよ
応援しないけど ....
むかし
愛されたら世界が変わるとおもっていた

愛し合うのは
ひとつになることだとおもっていた

でもぜんぜんちがった
愛されるのは
自分は世界にひとりしかいないと思い知ることだっ ....
マシュマロは気味わるいよね
痛くないよ〜(ウフ)という体つきからもう駄目
「みんないっしょにましゅまろうよ!」
赤ましゅ、青ましゅ
黄ましゅでしゅ〜とか言いながら
なよってきてはシュワッチす ....
君に伝えたい事がある

君を失った私は
廃人だった

先月こんな私にも
遅い春が来ました

彼に君の笑顔が
大好きだと言われます

君が大好きだった
ハンバーグや
カレーを作って
あげました

等身大 ....
うしろめたいなら嫌ってね


すきやなんて絶対言わんといて



ちょっとの電話もいらんから



無理して合わしたりせんといて



12年間なんて埋めれっこな ....
視認性に欠ける水色は、ひたすら直進する境界線の色。どこかに背びれを伸ばすわたしに、そのどちらにも泳げない六番目のセンスがこみあげる。周期表(periodic table)の薄い領域。

いずれは呼 ....
授業の出席率は1/3。
担当教師はむっつりはげ。


前の席では男の子2人


横の席のメガネ君に話かけまくる。


見るからにネクラでマジメ
なメガネ君は困った顔で ....
                    110712



紫外線防御を完璧にしなくてはなりませんから
フルカバーのバイクに乗って
夏の海に行ってみよう
2サイクルでも構わない
4サイ ....
青い星の表面の、いちばん青いあたりに
ただよっているたまゆら、
暑さのせいでだいぶひしゃげて
じくじく、いじけた音を出してる

真昼の夢がさめやらぬまま、
うとうと動いてごろごろ働いて、
 ....
出棺を待つ君は安らかな表情で
首筋にあるべき索状痕は目立たぬよう化粧を施され
凄惨な最期を遂げたようには見えなかった

呼びかければ目を覚ますのではとか
冗談が過ぎたかな
頭を掻きながら棺 ....
俺達の言葉は
射程を持たぬ(山本太郎「行方不明の言葉」から)

詩は
言葉の意味が
無限定に使われて過ぎている。

しかし、
僕は詩を書く。仕事の合間
苦しみ楽しみある時は

 ....
すき?って聞くから

すきだからすきってゆう





うしろめたい気持ちの中に

ぐるぐるぐるぐる

きっと言葉が弾になって






私の頭を直撃し ....
雨が降っている
君のことを想う

屋根を叩く雨粒
君は何を見てる

君への想いばかり
膨らんでいくから

分からない事は
そのままにして

君の上にも降る
雨を想っている
商店街も夜の十時を過ぎると、
シャッターががしゃんと下りていて、
さみしすぎるこころもよく感じられないまま、
彼女を自転車のうしろに乗せて、
ゆるいのぼりざかを、
声を合わせて、
よいしょ ....
茶色が包みはじめて
白い花びらが消えていく

蜜を求める蜂は 
終わった

折れた風に
立ち続ける 緑

枯れていく事が結実なら
すいあげられてしまおう
{引用=夏のおもいでっていうもんが
裸足で踏みしめる畳の網の目につまっていくもんなんやと思って
お風呂上がりにちゃんと足の裏を拭いたり
できるだけ汗をかかんように制汗剤振ったりしよるわけじゃない ....
 吾も老人声をかくクリスチャン彼女も老齢ニッコリして

 身障者妻の勧めに近づけば一人ぽつねん笑顔にうなずく

 エアロビクス妻と通う62歳なぜか愛らしき姿をおえり
自分とはぜんぜん似ていないものを あつめて暮らす 花とか夢とか 活動しない雲は
たいてい灰色をしている

海の上に
面倒くさそうな
固形物が
存在する

白い犬
がそれを見ている
黒い少年
がそれを見ている

そんな淀みの中の
なんでも ....
朝を彩って間もない星たちが
一枚また一枚と
淡い光を重ねる空へ
微笑みながらゆっくりと溶けてゆく

あの頃は楽しかったねと
懐かしい唄で
結んだ小指ほどいたら

まだ始まったばかりの ....
あのね
どうしたら 良いかって
ずっと 考えたんだ

頭だけは 何時も
近くに 有ったから

伸ばせる筈の
手だって

本当は こんな風に
好きな 文字を
打ち込んで
踊って ....
あの時
すれちがった知恵の輪
さすらいの風にふと
さよならって言おうとおもったけれどどうやらはじまりらしいね
ふとわらったよ
いつものように家の近くを散歩して
いつものようにため息をついて ....
あ、義父さん
ハンカチを一枚お借りします


+ + +


初めて会うひとはわたしのすべてを見透かしたあとに
無学なバイトの若造が生活(いちにんまえ)を語るのかと息巻きながらも
そ ....
{画像=110709105543.jpg}


金魚鉢のそれのように、
一つの世界がそこで完結するとすると、
地球が再現され、
宇宙が再現され、
ついに発生する突然変異に、
ビオトープ ....
高層ビル群の彼方に
鮮やかな青と緑を
見ようとしてしまう旅

虫食いだらけの想い出を
あまりにも流暢に
語ろうとしてしまう旅

すれ違いざまに香った懐かしさに
誰かの後姿を
追 ....
 夏の うてな


カーテンから光がもれていて
うごいている ほこりを 照らして きれいだ
光は直線だけど まっすぐなだけではね

いつまでも 寝てないで ぎょうずいでもしんさい
 ....
                110709



牛10頭分のすじ肉求む
血を抜かれ吊り下げられた解体中の牛の姿に
無罪判決を聞く検察官の寂しさを重ねてはなりません
頼りのお父様も定年 ....
ミライ

めまぐるしい
花吹雪に
目がかすんでゆくよ

何度かえても
ほんとうのことなんかひとつも

みんな
ほうりだす

あきらめたみたいに
だって
さわれないじ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もういないのに- はるな短歌111-7-14
迷いの森- nonya自由詩17*11-7-13
バージン2- はるな自由詩111-7-13
バージン- はるな自由詩611-7-13
おじさんにあれはないだろう_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩5*11-7-13
遅い春- ちゃんこ自由詩211-7-13
ロリコントローラー- サワメ自由詩211-7-13
呼気の魚の棲む_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩11*11-7-12
教室のなかみ- サワメ自由詩211-7-12
マリーンスポーツ- あおば自由詩2*11-7-12
即興- あまね自由詩911-7-11
饗宴のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-7-11
現代詩人- ……とあ ...自由詩8+*11-7-11
1826- サワメ自由詩211-7-11
分からないことはそのままに- kauz ...自由詩6*11-7-10
自転車で日暮里駅まで- はだいろ自由詩511-7-10
腐食- 砂木自由詩11*11-7-10
風通し- 佐藤真夏自由詩6*11-7-10
日曜の教会- 生田 稔短歌311-7-10
生活- はるな短歌611-7-10
コンクリィト製の堤防から見渡す故郷の印象- 塩崎みあ ...自由詩8*11-7-9
7月8日_夜明け- 村上 和自由詩311-7-9
あのね- 藤鈴呼自由詩4*11-7-9
メモリーズ- たそがれ ...自由詩411-7-9
ハンカチ- 乾 加津 ...自由詩20*11-7-9
蛙人間は神に祈るのか?_/_熱帯夜に見る夢- beebee自由詩21*11-7-9
こころのフーテン- nonya自由詩15*11-7-9
夏の_うてな- るるりら自由詩17*11-7-9
停電の夜に- あおば自由詩5*11-7-9
万華鏡- 美砂自由詩1*11-7-8

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