(「影の無いおとことオシの娘が山あいの廃屋に住んでいる。」と伝え聞いた。)

 おとこは、月を空から引き剥がしたいと思った。
大事なひとが喪われた今、なぜコウコウと輝くのか?と、
うらみがまし ....
「は・ひ・ふ・へ・ほ」という文字が

ひとつずつだと


「は〜」「ひ〜」「ふ〜」「へ〜」「ほ〜」


ほら、なんだかため息みたいでしょ




「は・ひ・ふ ....
何処かに吸い込まれていく君に

好きだ

と叫んでみたが

声になっていなかったらしく

通行人から物乞いと間違えられて

誰かが5円置いていった

ちょうど手元に100円あっ ....
ほらね みどりさんが
 ふかく わらう
そばで みどりさんは
 だまってる


ほらね みどりさんが
 とおく うたう
そばで みどりさんは
 だきしめる
 ....
小さい足の
小走りピアノ
今日はとなりのネコとかけっこ

空気の上を弾む足
いっしょになって浮かされて
勉強どころじゃなくなった

もっとたくさん弾んでよ
耳にこぼれる音の玉
弾ん ....
二月のはじめに、

菜の花が咲いていた

異常気象と言ってしまえば

それまでだけど

咲く花を見てかなしむのではなく

共に生きる命と、尊ぼう

人間だけにふりかかるんじゃない

この星に生きるす ....
人生通告:
復活を希望されますか?
17歳の春を覚えている
高校二年の春休みの夜
死に気づいた

いつか死ぬんだ

そう思って
胸が締まって
吐きそうになった


生きたいと思った

僕の意識が
僕のカタチが ....
わたしも いつか、 逃げるように
何かから
遠ざかるように
赤い舌の影から
目印を目指すために
色の見えない道を走る
光なのか、
闇なのか、
深さも
果てなさも
風を切るわたしには分からない。
踏みしめた宙、
生まれた羽 ....
雪野原をなぞる、赤い指先。
ほう、と吐いたひと息が 冬の落ち込んだ雪空に
溶けて消えた。
おまえが
おまえの母の指を握りながら
泣いていたので
どうしたのか聞くと


おまえは
母の左手の薬指の
銀色の指環を
指ごと握りながら
これが欲しいと
言って




 ....
手で触れようとすると崩れてしまうおそれがあります。
できることならば遠くから眺めているのがよいでしょう。


 *


 雨だれ

 雨の音がするのです。
 理由はそれだけです。
 ....
神様を時計でつぶして流れ出た液体はとうめい
色があったらいくらかましなのに
にごって先が見えなければもっといい
のどごしがわるいんだ
まとわりついて
私はあらゆることをみとめることができない ....
 愛は、深ければ深いほどいいというわけではない。そこに執着や陶酔があってはならない。人が求めるのは、愛し愛されることによって得られる、心地よさなのだから。
 エゴイズムに侵された人間ほど、醜く愚かで ....
にわかに薫る甘やかな風。
彼は私から目を逸らし、
今秋最初の嘘をついた。
彼の仕草の一つ一つが、ひとを傷付けるためにあった。
たとえばそれは、果てしなく大きな絶望で、
私はただただ立ち尽くし、
その悪意に満ちた美しい仕草の一つ一つに
心臓をチクチクと刺されていたのだ。
あなたの手の温もりだけが、あたしの存在を確かにする。 溺れるのと 沈むの、どっちが先なのかしら? みんな ただの ばかだ。
がらすだまをみずからぶちわる
ばかだ。
あたしは ひくひく なくしかない。
ひくひく ひくひく
したっぱらに ちからははいらない。
ぼろぼろ ぼろぼろ
がらすだまは おちて
 ....
あなたの顔が影に映る。
光もないのに反射して、
風もないのにゆらゆら揺らめく。
踊るミラーボール
踵を鳴らすハイヒール
真っ赤なフロアで
私は誰かに追いかけられる。
白くなった。山なりのダイヤモンド。
湧き上がる歓声には喜びと悲しみと、
振り抜く。追い縋る。
背負ったナンバー。回る打順。
へい、ヒーロー!
今君の目には何が見えるかい?
光を、見た。
数え切れないほどの
今日、左手が動かなくなった。
こわばって、軽く握った形のまま、開かない。
恐怖。
を、感じてるふり。
必死。
を、演じている私。
ただ、右手が動くかどうかは気になって、
そっと鉛筆を握ってみた。
安心 ....
どこまでも どこまでも、 際限なく墜ちてゆく。 今でもたまに思い出す
君の弾ける笑い顔。
それは単に眩しくて、
ただそれだけで
僕を癒やしてはくれないのだった。
好きだと奏でたきみの声。
するりと動いたきみの手と、
ざわめく夏の新緑は
雨に紛れてぷつりと切れた。
途絶えたそれは、

それは、かなしいそらみみだった。
誰かを思う、優しい手つき。
頭を撫ぜる。
互いを繋ぐ。
頬に添う。
滲むいとしさに胸を打たれ、
降り注ぐ想いのシャワーを仰ぎながら
昼しずりのそんな日に、
「ああ、あたたかい」
そ ....
どこへでも、どこまでも、あなたとなら。 「狐つき」

こん と ないてはなりませぬ
こえをあげては なりませぬ
とられたくない だいじなものは
かくしておかねば なりませぬ

くらいよみちは こわいけど
ふきさすかぜは つら ....
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