青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る

白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
 ....
手のひらの
指紋をみたら
のっぺらぼうだった

鏡をみてたら
右とひだりが
わからなくなった

君と話してたら
とても
悲しくなって
それでも
静かに笑っていた

本当はキ ....
理由もなく泣いたんだ

夕暮れの頃

蹲る背中を撫でる雲影は

声を消してはくれないくせに

そっと優しく抱いてくるから

泣いて良いかと聞いたんだ

雲は答えてくれないが
 ....
ひとの一生ははかなくて
ふいにやぶけてしまう
ぴんとはった
うすがみのように

3月11日
がんを患うあなたの目の前で

おそらく数千の一生が
一瞬にしてやぶけてしまった


 ....
溢れる光が やさしく ふたりを包む
頬に触れたあなたの指先
くすぐったくて 思わず笑った

春の陽だまりの笑顔で 
あなた いつだって泣き虫なわたしを救ってくれたの

さくさくさくら…… ....
さようなら、
夏の日の空のした
遠く旅立つ君の後ろ姿に。
何度もさようならを
繰り返してきたけれど、
このさようならが最後なんだね。
いつか、また会える日があるなら
馬鹿みたいな一言を言 ....
彼はもうすぐ29歳になるそうで。







あんなにあどけなく笑い


猫みたいな目をしている

訳を原因を私は知った。




心配性だ。不安がりだ。 ....
ギャラが安いと三文役者が
太陽の尻に銃口を突きつける
ビクつく太陽がしゃがむ

突然の暗転に 頭真っ白の女優が
台詞をスッカリ忘れ
毛染が欲しいと舞台から逃げ出す

ドサクサに紛れて逃 ....
向日葵越しの夏影
此処だけが安らぎの場

強烈な眼差しから
人見知りの私を守ってくれる
大きな体のボディーガード

ライオンの{ルビ鬣=たてがみ}が揺れるたび
あいつが怯える

キ ....
夏に実った果実は
その夏が暑ければ暑いほど
甘く、またみずみずしい
だからたくさんの輝く甲虫たちは
夏の果実に鉤爪を食い込ませて取り付く

夏の果実がとりわけ腐りやすいのはそういったわけで ....
たぶん僕はお馬鹿だけどさ…

ともちゃんの内面の輝き見抜けたのかもしれない。

間違いなくともちゃんは僕にとっては
ぴかぴかの
いい女!??

今度の彼女もつよがってるけど旦那の浮気と ....
私は事象に五感にて触れる

私は海から来た海綿
乾ききって硬質な海綿

私である海綿は
事象を吸い込み
柔らかさを取り戻す

私である海綿は
私の手により絞られる

私である海 ....
風俗は、浮気か。


女性に聞くと、
と言っても、水商売の女にしか聞けないけれど、
たいてい、
浮気のほうがましで、
風俗なんて、気持ちが悪いだけだ、
と言う。
理屈ではない、
 ....
{画像=110824232540.jpg}


人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ

一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの /  ....
星空に代わって
夜照らす 街の光
時が来たとばかりに
昼よりも まばゆくさえ

AM 2:04
眠らないこの街の中
いったい何人が
眠りに着き
いったい何人が
闇を知らない夜を謳歌しているのか

小 ....
この詩を読もうとしてくだっているかたに はじめに 申し上げておきます。
この詩には 少女の自殺がモチーフとして 扱われております。
そのような内容のものは、精神的に負担がかかるという自覚のある方は ....
黒夜を作っている
欲しがる者が
あまりに多いから

黒夜に混ざって
溶け込めばいい
祭りの中へ

素になる黒夜を
好んでくれるから
今日も作っている

真空と混ざって
合流す ....
この夜はあかるすぎる
きみが上手に眠るには

だからぼくは
月も星も
希望もしまってしまおう

明日も
あさっても
きみのみえないところへ
しまってしまおう
アフリカの大地に曙光がおとずれた朝

遥かなるネグロイドの神が大地にいのちをあたえ

僕たちの元初の曾祖母がおごそかに懐胎して

DNAの長いながい旅が始まった

ユーラシアに流れ出た ....
夏休みを、なんとか、
2日取って、
土日とくっつけて、
4連休の、二泊三日で、
軽井沢へ行った。
彼女と行った。
新幹線で行ったの。
たった1時間でつくのさ。


なんだかわか ....
開きかけた、その唇の奥の闇の中に
あなたは何を押し止めたのだろう
流星群を期待してベランダで見上げた夜空の下で
私は見つけられなかったね、と
それしか言えなかった

夏の湿り気をおびた ....
あなたは誰になろうとしてるのか
振る舞いに他人を感じる時がある
あなたに与えられた名前
その意味をさぐるように
敬愛をこめて、あなたを呼びたい
素のままのあなたを

あなたは誰にな ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
あっ
   風の軋む音がします




母となれなかった女の子供が母となる

子を宿せば母になれる
そんな容易いものではなくて

幼子の抱く古びた操り人形のように
いつのまに ....
膝の上の猫
まるで愛おしい生き物でも見るような目で
わたしを見てにゃーと鳴くの

通り雨降る、夏の午後

その視線を
すり寄ってくる体温を
振り払いたくてそっぽを向いた

うっとう ....
薄雲る空のおかげで
暑さもほどよい今日の昼下がりに
僕はリルケを買いにくり出した
風はゆるやかに吹いて
立ち枯れる紫陽花の儚さに
詩のような匂いを吸いながら

夏は光の浸透を細や ....
丘の上に立つと
夜空にはたくさんの発光体が
空に向って地上から降り注いでいるのが見える。

一様に
ボーっと輝いているが
明るさにはほど遠く
夜空に闇に吸い込まれて行く



 ....
車で4時間 炎天の墓苑 「おかあさん来たよ」

祝す事なき 日々なれど 景色移り 木々の色 鮮やか 

雨音の 皮膚に落ち ただひとりの人 想われる
 
あたいの心は茜色

つっかけ蹴り上げたら

明日は、きっと晴れ



 
薄れは 日々速さヲ増し
 
浮かブ言葉も崩れて逝って
 
思イ出ハ 欠片を残さずに

過去ハ ただ黒い壁の様デ
 
全テヲ選ばず飲み込ンでユく
 
「君ヘノ思いハ消えナイで」
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- nonya自由詩18*11-8-27
のっぺらぼう- 梅昆布茶自由詩311-8-27
抱擁- 徘徊メガ ...自由詩211-8-26
3月11日- 麦穂の海自由詩7*11-8-26
Cherry_blossom- 洞野いち ...自由詩511-8-26
はじめまして、さようなら- 折口也自由詩211-8-26
孤高な人- サワメ自由詩111-8-26
夏芝居- subaru★自由詩8*11-8-26
夏影- subaru★自由詩4*11-8-26
甲虫たちの記憶- 水町綜助自由詩611-8-26
最後の広島への手紙- 梅昆布茶自由詩411-8-26
海綿- 小川麻由 ...自由詩1*11-8-25
背中の感じる女- はだいろ自由詩311-8-25
人生捨てたもんじゃない_/_あなたに想う言葉- beebee自由詩21*11-8-24
夜景- きりはら ...携帯写真+ ...411-8-24
火打ち石- るるりら自由詩10*11-8-24
黒夜を作る- subaru★自由詩11*11-8-24
この夜は- はるな自由詩1011-8-24
モンゴロイドの旅- 梅昆布茶自由詩311-8-23
軽井沢へ行ったの- はだいろ自由詩611-8-23
闇の中に- 折口也自由詩111-8-23
あなたの名で- 折口也自由詩111-8-23
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
祝祭のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-8-22
愛猫- 三奈自由詩2511-8-22
リルケを買いに…- 折口也自由詩211-8-22
通夜ー改訂版- ……とあ ...自由詩1411-8-22
景色- 佑木短歌3*11-8-21
明日は- 殿上 童自由詩19*11-8-21
劣化速度- 徘徊メガ ...自由詩3+11-8-20

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