ママは戦火の中で僕を生んだ
戦闘機の轟音が子守唄だった
気がつけばママは居なかった
僕は人殺しの道具で遊び
何時もお腹をすかしてた

僕等は戦争しか知らない子供達さ
平和なんて言葉も意味 ....
もう終わってしまったのか

傷だらけの心ひた隠し

歌ってみても

心には響かない

生きる術をなくしてしまった

存在しているだけの歪んだ心は

現実を捉えることはできず
 ....
スーパーカップを平らげて
もう一個食べられそうな
 そんな午後

二歳児がゆくどこまでも
 小石を拾いながら

もう何に怒っていたかも忘れて
落ち着くための珈琲も忘れて
時にバンボを ....
わたしが私であるために

もう過ぎた時に置いてきた

何かがむせび泣いている

きっとそれは いつかの私

もう忘れてしまった

無邪気な笑顔

どれだけ涙をこぼしても
 ....
ハーネスを付けた老犬が
散歩している
ヨタヨタと…

仔犬の頃から
遊びあった犬
散歩中に私を見つけると
尻尾を回し飛びついてきたのだが

「マリリン」呼んでみる
近寄ってこない
 ....
何をした罰なのか
記憶が定かではないのだが
子供の時分は
反省部屋と呼ばれていた
離れの中の暗い部屋に
よく閉込められていた。

何も無い中に一組だけ置かれた
机と椅子について
陽が ....
さらり、さらり、
骨になった粉が、
この手から空間へ流れていく。
さらり、さらり、
手にいれたものはなんだったのか。
なにもなかったのではないか。
私たちは手に入れられないものを手にした。 ....
うすい眠りに包まれて
探っている
五月の風を手招いて萌える木々
光の纏いで取り戻す
ざわめきの形象は
淡く爪先立ち
まどろみに波紋を呼び起こす
山と山との重なりに
隠された遥かなる道程 ....
目を瞑ってはいけない、
口を開いてはいけない、
手の足の動きを止めてはいけない。
あなたはそうやって、
私の心の肩を切り落としていく。
そうして切り落とした肉を、
壁中に張りつけて。
あ ....
遺骨の暖かさに涙一滴 救急車のあとをチャルメラが追いかける 一滴の滴が山に落ちて
やがて渓を渡り
大海に流れ落ちてゆく

透明な魚たちの飛翔にまなこを落とし
明日を占い
龍脳の墨を摺り
静かに筆を走らせ過去をなぞる

今年も若葉は季節を知り
 ....
静かな部屋で
茶をたて
一輪の椿を散らし
伽羅を聴く
刹那の想いと三千世界を閉じ込めるように
鋼鉄の肩甲骨は今も健在だ
貯めてきたきたものは一気に吐いて
シンプルになりたいと思う
物量が部屋を充満して
身動きも出来ない
冷凍庫も満載で
どうにもこうにも

ただ妻のレモンが作るロ ....
昨日今日明日、
きのうきょうあす、
くりかえして、
くりかえして、
私たちの雑巾はもうぼろぼろだ。
日々雑巾を絞る。
木綿糸で繋ぎ会わせた縫い目からは、
明日の台所がみえる。
絞る手の ....
漂い波打つ
波打ち漂う

 響きの光の
  光の響きの

渦巻き潜る
潜り渦巻く

  光の響きの
 響きの光の

集まり造る
造り集まる

 響きの光の
  光の響き ....
実験工房にて
神学を爆破する導火線に
火をつけてみる

解体工房にて
蔓延するヘイトスピーチの
舌の根を根絶する
スナイパーロボットと
遊ぶ

あの建物は
もう誰もいないのに
 ....
水を遣りご機嫌取りや木瓜の花 ああ、罰してください
罰してください
愚かな私を許さないで

罰してください
罰してください
その刃で切っ尖で貫いて
痛くして
このどうしようもなく醜悪な存在を消し去って
欲しい
 ....
水中花の生き死にを
誰が気にすると言うのだろう?
美しければそれで良い
上辺を飾る強さが欲しい

死臭を香に混ぜ込んで
命(いき)を留めて時を止め
美しければそれで良い
愛されたいのダ ....
砂のような
罵詈雑言を
浴びせられても
べつに痛くもかゆくもない
友達だったこともないヤツから

雨の日に浮かれ
這い出てきたのだろう か細い
蚯蚓が

ぺかぺかに光って
張り付 ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街

とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ

生姜焼き定食でも
カレ ....
朧夜を飲み込む猫や塀の上 白い客船が港に停泊している。
客室に入り、テーブルの椅子に腰掛ける。
君はカメラをこちらに向けている。
さして広くない空間に、
4つの丸いテーブルがあり、
3組の男女があった。
その中のわ ....
何かに包まれているこの感触
   背中から気泡の溜まり
  次第に全身が温かく
 ジワジワと熱く
そう、
背後から背後から
 くんにゃりと曲がり溶けながら
  流れ込んで来るコレハナ ....
石の中から掴みだし
ほとばしる火の
洗礼により
おまえ打たれ
錬られ砥がれ
握られた人と共にあって

土を切り開き
木を切り倒し
人を切り裂いて
国を興しまた滅ぼし
繁栄と文化
 ....
夜の窪みに熱、流し込む
冷える体に脳髄羽交い締めにされ
それでも何とか意識保ち
熱流し込む、夜の窪みに。

(幻の子供たち、
布団の周りを飛び跳ね

私の愛情は何処にも繋がらず
生き ....
青い空、激しく吹く風に森は揺れ
緑に照り輝く光の中を
子供が一人、走り回る
嬌声を上げ一心不乱、
お手上げ顔の母親を中心に
笑顔弾けてグルグルグルグル
生きている歓喜が円を描く

銀の ....
空を見上げると 月光に照らされる小梢たち
 
私の心に 命の塊が囁きかけてきて 思わずため息がこぼれる

もう何回この季節を歩いたのか・・・・
 
ふと 故郷を思ってし ....
曇り後雨の日に

傘を忘れ

駐車場までの

一時

私は背筋を伸ばし

胸を張って

歩いてみた

降り始めた小雨は

気持ち良いくらいに

私の顔ばかりを打った ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戦争しか知らない子供たち- 星丘涙自由詩6*16-7-7
もう・・・- 星丘涙自由詩2*16-7-7
まあまあかーちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩816-6-29
さようなら- ひびき ...自由詩3*16-6-29
犬眠る、そして_ー歳を取るとはこういうことか23- イナエ自由詩15*16-6-23
_私と反省部屋_- くろねこ自由詩1*16-6-10
呼吸- あおい満 ...自由詩4*16-5-4
混濁- ただのみ ...自由詩10*16-5-4
心の肩- あおい満 ...自由詩4*16-5-4
- レタス俳句1+16-5-4
ラーメン食わせろ- レタス俳句1+16-5-4
珠玉- レタス自由詩3+16-5-4
手のひらの黒織部- レタス自由詩5+16-5-4
龍の食卓- レタス自由詩3+*16-5-3
- あおい満 ...自由詩616-5-3
楽音宇宙.2- ひだかた ...自由詩8*16-5-3
実験工房にて- 梅昆布茶自由詩1116-5-3
水を遣りご機嫌取りや木瓜の花- 梟 由香 ...俳句1*16-5-3
罰と蜜- 梟 由香 ...自由詩3*16-5-3
水中花- 梟 由香 ...自由詩3*16-5-2
乾燥地帯- Lucy自由詩16*16-5-2
製鉄所- レタス自由詩13+16-5-2
朧夜を飲み込む猫や塀の上- 梟 由香 ...俳句1*16-5-2
ふたり旅- 光冨郁埜自由詩616-5-1
感触- ひだかた ...自由詩6*16-5-1
- ただのみ ...自由詩8*16-5-1
分裂- ひだかた ...自由詩5*16-4-30
命の疾駆- ひだかた ...自由詩5*16-4-29
春夜- 星丘涙自由詩2*16-4-28
傘を忘れて顔を上げ- しょだま ...自由詩316-4-28

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