ぼくの精神にプラスチックのねじが
差し挟まっている。
それは青い電飾と呼応して
毎晩ぼくにあいさつをする。
「愛してる」

簡単じゃないはずなのに
誰もが街なかでささやきあっている

君だけを
このひろい世界を




勘違いしてしまうのかな

束縛されたく無いはずなのに
相手 ....
雨は成す

雨の景色の成す処まで 見慣れた面食わない 雨の成す午後

雨季の助走かい 気を害すことのない成す雨よ

雨師 複式呼吸かい その前ぶれは 焦らしと異なる きめ細かい心配り

 ....
ふりそそぐ朝を受けての
アニヴェルセール
距離を計りかねる

目蓋の矢が抜けぬ
スペシャリテ
平静そんなんでもなかったりして

君の白い首筋に
(ひどくエロティック!)
東京を願い ....
 
八重桜

そこで枯れていくのか

{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で


 
休日には光の姿態に花を挿し
寝そべる背中に猫でも乗せて
二三冊の本にマスタードをたっぷり塗って
後ろ向きに釣り糸でも垂らしてみようか

古い音楽ばかりが飛行船となる場所で
とりとめのな ....
ゆるゆると解凍されて泳ぎ出す初夏のひざしに冷凍金魚

てのひらに埋め込まれた鉛筆の種 いつまで待っても芽が出ませんが

捨てました古い日記も捨てましたあとかたもなくみじん切りして

虎猫と ....
割れて つまづいた障子紙の陽射しに
つけられる風 ことり ごとり 

削りこまれた細工 ひろがる窓の内
ビンの底のガラス 集めた昼の鼓膜

ホコリ マ ミレ
柱の影絵に 散らかっていく
 ....
北の国で少女は
歌を集めて翼を織った
旅してゆきたかった
生ぬるいかげろうの季節に
歌はそこら一面で摘まれ
籠のなかでちいさく鳴いた
迷子になったひよこたち
草原を季節風が ....
冬にすいかを食べたい
もうすいかしか食べられそうにないと言って
あなたを困らせた
今思うと
ロシアの童話にあるような
わがまま女じゃないか、あたし
あなたは
愛だというが
一抹の負い目 ....
あさひばり月の弓から放たれて飛び

川面より一筋のひかり朝靄を切る

遺伝子のテーマかかえて君を想うその先にあるのものはなに?

奪われしすべての愛に花を手向けん

回答をさがしてみよ ....
{画像=120429092044.jpg}



言(コトバ)が
剥がされている
という状況
あり方
それに対する思い
惜別ではなく
決別ではなく
哀悼ではなく
非難でもなく ....
夏の声が遠く聞こえて
私は銀色の車体が纏う
緑色の線に魅入られる

夏の声を遠く聞きながら
私は日陰のコンクリート
じわりと汗をかいている

ビルが作る無風地帯が
私の気分を悪くする ....
春の公園に満面の笑みが咲く
お花模様のワンピースでタンタカタンタカ
お砂場までもタンタカ行進だ
お日さまが照らす世界はこんなにも広い
驚くことはあっても怖いものなど何もない
ほらほら お友だ ....
風呂屋の開店時間まで、風呂屋前の縁台で2人の爺さんが将棋を指す。
ひとりは白髪、ひとりはハゲ頭。
ときどき子供が「将棋教えて!」とやってくる。
爺さんたちは子供のレベルに合わせた詰将棋の問題 ....
小さな不満を抱えたまま
私達は
少しずつ
少しずつ
距離をとって

  今なら間に合う

闇に向かって
私達は
少しずつ
少しずつ
離れていって

  まだ間に合う

 ....
想像できる範囲のあらゆる角度で
 見たいものだけでいい 見わたす

  想像できる範囲のあらゆる角度で
   見たいものだけでいい 見わたす

    その奥筒抜け視野は 決して詰まらない ....
堕ちてくる 堕ちてくる 後から
やむことなく
             銀色の雨



嘘の鏡が割れて飛び散っていく
細く砕けて堕ちていく

人間(ひと)の心に突き刺さり
人間(ひ ....
もしこの世界に音楽がなかったら
寄せては返す眠りのうちに
わたしの意識は夢を見るように
この世界に背を向けて
目にうつることのない
美しいものに想いを馳せていたことだろう

音楽が鳴る
 ....
フローリングに月に一本

 小さな指揮棒が落ちている ねこのヒゲ

  夜中 寝室にも届かず

  爪の研がれた肉球で プチッと抜いて

  けなげに一人コンサートを開いている

 ....
ひとりに
ひとつ
影があるって
知ったのは
いつだったろうか

夕暮れの公園で
誰かの影を踏む

本体は
笑っていても
影は
笑わない
いつだって
静かに
かなしんでいる ....
エブリディ
夏の日の午後
蝉時雨
大瀑布
やり過ぎオナニー
狂わすリズム
ショート回路
ブラックアウト
金縛り発
入ゅううううううう神
ダイダラボッチ
すとんぴんぐVの字
胸が ....
えもんかけ
とか
うばぐるま
とか
こうもりがさ
とか

セピア色の単語帳
めくれば
ノスタルジーが
幸福な可笑しみを
連れてくる

がまぐち

つけた
蛙の鈴みたい ....
古代飴のような
琥珀の中に
小さな虫が
羽ばたいたまま
閉じ込められている

時が止まったままの
小さな宇宙を
私は
手のひらで
そっと転がして
スイッチをさがす
にこにこしていたら
みんなもにこにこ
むっすりしていたら
みんなもむっすり
しくしくしていたら
みんなもしくしく
いらいらしていたら
みんなもいらいら
ボーっとしていたら
みんなもボ ....
ひがまたのぼりました

おきましょう
いしきしてこきゅうしましょう
かんがえましょう
うごきましょう

ごはんたべましょう
はなしましょう
はたらきましょう
きゅうけいしましょう
 ....
10代
ぼくはとても淋しかった
20代
ぼくは燃え上がっていた
30代
ぼくは舞い上がっていた
40代 
ぼくは打ち拉がれていた
50代 
ぼくはなにもかも失った
60代
ぼくに ....
ときどきは会いたいね
ところで思うんだけど

藍色の自分がいて
それは愛にもなれるし
遇いもつかめる

2音素のaiという母音は
子音を携えて色を変えてゆく
それがあなた

 ....
靴工場の生産ラインに言い争う、彼らは神々の纏い布を靡かせて、誰が最も美しい曲面を描くか鷦鷯達に聞いてみようと提案する。

工業化戦争に敗北した綿花農場の黒人労働者たちは兵士になるより他 ....
今この瞬間に 寄せ集める手書きのランプ
間接照明の生成りの厚み 手触りに感じる

今この瞬間に 今宵のプロローグかもし出す
飴色姿の影の立体感の揺らめき ブランケット

  眠れる波にハン ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ソケット・ソネット- 高原漣自由詩312-4-30
Raindrops(ちぎるひと)- 恋月 ぴ ...自由詩28*12-4-30
雨師の成す雨- 朝焼彩茜 ...自由詩2*12-4-30
幸せな休日- ブルーベ ...自由詩2*12-4-30
八重桜- 殿上 童自由詩20*12-4-29
HOLIDAY- ただのみ ...自由詩25*12-4-29
ウワバミの中の象- そらの珊 ...短歌9*12-4-29
マ_ミレ_ル_メ- 砂木自由詩20*12-4-29
五月、北の国の少女は- 橘あまね自由詩2312-4-29
すいかにまつわるエトセトラ- そらの珊 ...自由詩8*12-4-29
花をたむける- 梅昆布茶自由詩13+12-4-29
剥がされる言葉達へ- beebee自由詩21*12-4-29
つゆいりまえ- ブロッコ ...自由詩6*12-4-29
とかく嫌いな人のことはあまり知らないものだ- ただのみ ...自由詩11*12-4-29
#空想の街_ある爺さんの話- 北大路京 ...自由詩11*12-4-28
今は- wako自由詩3*12-4-28
八広がり- 朝焼彩茜 ...自由詩3*12-4-28
銀色の雨- 春仙自由詩4*12-4-27
夜明けのマドリガル- 佐々木青自由詩3*12-4-27
小さな指揮棒- 朝焼彩茜 ...自由詩2*12-4-27
かげふみ- そらの珊 ...自由詩6*12-4-27
ダイダラボッチ- 和田カマ ...自由詩2*12-4-27
がまぐち- そらの珊 ...自由詩7*12-4-27
仮死- そらの珊 ...自由詩17*12-4-27
うつるんです- ここ自由詩212-4-27
ぐるり- ここ自由詩212-4-27
年代- HAL自由詩9*12-4-27
藍について- 梅昆布茶自由詩1512-4-27
失踪者/プラント/無蓋貨車- 高濱短歌212-4-27
今宵のプロローグ- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-4-26

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