今朝、君に作った
お弁当

ベッタベタのハートの
お弁当

お弁当を開けた時
恥ずかしいよね
きっと

でも君が大好きだから
作っちゃった

今日も早く
帰って来てね
手鏡に映るわたしは、
媚びた笑顔を貼り付けて、
片想いの彼に振り向いてもらうための練習をしていた

プリクラに写るわたしは
美白と睫を盛る効果で
タレントみたいに可愛くなって、笑っていた
 ....
木立ちを仰げば見える
無数の青空の断片
見捨てられたと思っていた
ずっとずっとそう思っていた

視界いっぱいの青空に
迷うことなく走り寄る
青空に抱擁される

感覚は取り戻されるだろ ....
僕の中に言葉がある
僕の中に叫びたい言葉がある
僕の中にあなたに叫びたい言葉がある
僕の中に愛するあなたに叫びたい言葉がある

僕の中で言葉が渦書く
僕の中で伝えたい言葉が渦巻く
僕の中 ....
ゆめがあるかないかで
ゆめのかちを
はかることができました

おかねがあるかないかで
ゆめのかちは
はかることはできませんでした

ゆめはいったい
どこにあるのでしょう
 ....
何もないと言っておく

何も持たないふりをする

なにももたずにえんやこら

何も持てなくなっていく

嘘を本当に変えていく

だめなあんたの手口だね

いいのよ あたしは信じ ....
悲しみの海で、一人船を漕いでいる。

たどり着けそうな島もなく。

日が登り日が沈む

目の前の困難をやり過ごすだけの肉体。

細い指も、白い首もなんの役にもたたず。

ぼーっと虚 ....
その時
わたしの目は
久しぶりに
対象をとらえ
ああ
ぼやけていたのは
前髪が伸びたせいではなかったんだと
思ったのです

その時
わたしの耳は
久しぶりに
わたし自身の声を聞 ....
こんな時間に一体誰なんだよ。と。
少々不機嫌になりながら
重い腰を上げて電話に向う
受話器の向こうから

「みきょーかい?
かぁさんだよ。
モト―が、いよいよだよ。
長くない ....
あの子に囁きかけようとして
椅子から転げ落ちちゃった
ぼくは
今でもおぼえてるんだ

みんなで作ったロケットを
こわしたのは達也じゃない
ぼくだ
今でもおぼえてるんだ

こそばゆい ....
 

あたいは線香花火

絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい

火球 果てるまで




 
君との事は
今でも思い出すよ

楽しかった事も
悲しかった事も

君はケジメを
付けに来たと前回
話してくれたね

私に大切な人が出来て
ようやく君も
自分自身の幸せに
向き合えると思うから

長くな ....
病院待合室に警報音が2度鳴り響く
何処で鳴っているのだろうと音源を探す

と、待合室の片隅に置かれた冷水機から
誰も触っていないのに水が出始める

誰も居ないのに放物線を描いて噴出する水
 ....
ガタンゴトン帰り道

ほろ酔い気分のお隣さん

アビシニアンな夜に

とおりすぎるよ家々

あの橋越えて あの池こえて

車掌さん 最寄り駅はまだですか

家へ帰るよあ ....
ちッちゃな子供が
こちらを見上げてしゃべるのだ
まだたどたどしくて意図がくめず
まるで異邦の言葉
大人は子供の
言葉の一つ一つをやさしくつむいでやるが
二人の伝え合いはあまりうまくいか ....
雨は
縦からやってくるのに
雨のにおいは
横からやってくる

ボブ・ディランが
教えてくれた
「Blowin' in the wind」
その答えは
風に吹かれているだろう

雨 ....
熱風と潮のからさに生足を出したというのは言い訳だろう


追想と他人の秘密を剥がす酒 求めないはずの指先を磨ぎ


隙をみせ皮膚が食われるもよおしを芽吹ける場所が賑わっていく
私は傲慢でした

生まれた折より、愛され、甘やかされ、自我もなく与えられるものを咀嚼するだけでした
それが愛だったのでしょうか、それとも私が無理やり愛だと思い込んでいたかったのでしょうか
人に ....
その箱のなかには夢が溢れていた

幌馬車に乗っていたり
早馬にまたがり二挺拳銃は火を噴いて

またあるときは電話ボックスから秘密基地へと飛び込めば

誰もが海の向こうの豊かさに憧れた
 ....
  突然
  女の胸が
  扉のように開き
  細く
  こわばった
  いくつもの指たちが
  ぼとぼとこぼれた



  モネの指
  キースの指
  アルゲリッチ ....
いずもふるねの かなしさは
まことは きびのえいゆうに
まけたじじつを かくされて
かなしきいりねの だましうち
そのうち いずものへいていと
おうと をうと たまのやまわけ
きびと やま ....
卵は
白身が透明でいるのが礼儀正しいことだと思っていて
黄身は水毬のようにやわらかくあるのが正直だと信じていた
あの日々のわたしは
うまく立てない殻のまるみを遺伝子のせいにしていた

好き ....
僕が公園でハンバーガーを食べていると

人がその前に小石を置いていった

それが何かの印なのかと 僕は

ハンバーガーを置いて 小石を拾ったが

それはほのかに温かくて捨てるに忍びなか ....
無気力と言う船がある
一度乗るとその乗り心地に魅了されるから
考えることを止めてしまったりする
昨日乗り込んでみた
ぼんやりとブルーの空を眺めていると
ぽっかりと空白ができた思考の片隅か ....
汗が光ったのを察知して
君は一生懸命 左手で扇いでくれる

クエン酸の入ったドリンクを一気に流しこむ
その立ち姿を横目に

また夏が来たネ!と
笑いながらハンカチを渡す 麦わら帽の君
フォークで人を殺すことはできるか?
午前2時のグラスは汗をかいている
庭のつばきのあしもとに
ちろちろ光る晴れ色を
わたしたち 雑草なんて呼んで
きみに叱られてしまった

雨上がりでもないのに
つまむだけですんぽと抜けて
糸くずみたいな根っこ
かわいいね ....
昔むかし あるところに
とても優しい おじいさんと おばあさんが住んでいました。
 
おじいさんは山へ芝刈りに行きました。
 
おじいさんは山で不思議体験をしました。
そして、たくさんの小 ....
空気を裂く鞭の音が
耳の奥に快感を残す
その音に従うのは
野生を忘れたライオン
鼻先にこすりつけられた餌の
血の匂いに抗えず
むなしく光る牙の隙間から
唾液をたれ流す
録音されたテープ ....
電柱の蛍光灯は黄なく 痙攣している
物売りの笛が 硬直するなかで

アベニューの水銀灯は白く 動揺している
いとおしい片蔭が 逍遥するなかで

あてにならない「骨」の呻きごえ
  あてに ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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