臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
 ....
母から聞いた遠い日の思い出話です

貧しい農家だった父と母は
農耕馬に馬橇を引かせ
町の市場へ暮れの買い物に行きました

正月のための食材を買い
家族の冬のビタミン源として
おそらく当 ....
祈るように消滅を願った夜、
コンクリートのぬくもりだけが
真実だった。

泣くことは
禁じられていたから
渇いた眸で星を探しても
乱視の視界では
一等星すら心細くて
叫びたくても ....
しづかに濾過してゆく月明かり
夢遊病者の溜息みたいに青白く
呼吸がふるえる

澄んだ夜の、 おと。

寝息に上下する胸を意識しながら、
台所の蛇口
水滴が
もりあがり、もりあがり、落 ....
ふれえぬも
ちりん、と鳴るは 分けし絃


花影と
ラストワルツを踊る夜


楠花の
ゆかしき馨り かぜ洗い


寒くない?
手をつなぎたい口実で


紙吹雪
 ....
木の棘で指を刺した

ぽつりと滲むあかい血いってき
あなたのスープに入れましょう

清水を燃えるこころの火で煮だし
空を溶かしたパイタンに
太陽のニンジン
雲のジャガイモ
夜のたまね ....
時々思考が靴擦れしてしまって
開いた口が痛い痛いと叫んでしまう

時々思考がふやけてしまって
歯ごたえのない口になってしまっている

時々思考が気化してしまって
きかない筈の口も ....
柔軟剤こっからうち、パジャマ安心だっこ、おかあさん!

おうちかえりたくて、こどもびょういんぬけだしたきみは、からだがよわいから、
夜の海あわだって、手、ひっぱられておぼれてしんじゃって、
砂 ....
アンドロメダ銀河にサンダル履きで行きたい 東京をサンダル履きで駈けたい ワッペン 切片 雪片 自分を描き出しながら東京24区は月の匂い           151104
広辞苑を引くと
ふりをするにもいろいろな
意味があり
最高裁での判例を重要視する輩が
不適当だと声高に唱える男女別姓
婚姻における姓の選択は今や世界の
 ....
誰かを磔にしたまま錨は静かに沈む
 泥めく夢の奥深く月の眼裏火星の臓腑まで
黒々と千切られた花嫁が吹かぬ風に嬲られる
 カモメたちは歓喜と嘆きをただ一節で歌った
私刑による死刑のための詩形おま ....
万国旗は青い風にはたはた…揺れ
園児等が駆け回り、賑わう
秋の運動会。

染色体が人より一本多く
まだ歩かない周と、並んで坐る
パパの胸中を{ルビ過=よ}ぎる、問い。

――僕等はあわ ....
鏡のなかの、
少女のままの彼女に
メールをする。
液晶の水面は、
音もたてずに目を閉じる。
鏡のなかの少女は私だ。  ....
いつか説明できる自分になりたいとおもったが
いつも途中でひきかえしてばかり

丘の上の教会の牧師さまを質問ぜめにし
彼の額の皺がひとつ増えたのをみとどけて
それでもつぎなる質問をかんがえつづ ....
木曽路より伊那に

湖の大津市を出て今日一日景色を眺めかく歌にせむ

クリスチャン五十年瞬く間過ぎ神信じても人は儚し

車乗る四人はみんな信仰にいそしむ人にありにけるかも

話し合う ....
 
月曜日の朝はよほど嫌な顔をしてるのだろう

だからか、いつもより少し長めのいってらっしゃいのチュー

それがぼくのビタミン愛



 
今日はこのフレームを手に入れたので
このフレームの中で展開を期待しようと思う

秋惜しむ

ホルモンの悪戯に付き合って月が仲裁入ってくる
認知症を恐れて食べたものを思い出す訓練をし ....
銀杏の葉が落ちる
一葉 また一葉
かすかな気配がする(するはずだ)
木との繋がりを絶たれる
そっと地に触れ横たわる
――オト

わたしには聞き分ける耳もなく
世界は喧噪に満ちていた
 ....
ハロウィンのお菓子を誰も欲しがらず 私は緩やかに束縛されている。
色々なものを見ながら聴きながら、
色々なものを見ぬように聴かぬように。
穏やかな強烈さで
目隠しをしている{ルビ腕=かいな}は誰なのか。

私の中心 ....
肉を食べたはずなのに、
私はさかなを吐く。
さかなたちは私の咽喉から、
ぴしゃぴしゃ、
躍り出て、
シンクの ....
 
闇がさらけだされる

十三夜

君ものぞき見しているだろうか



 
水のない球体

光のない反射


あかく くねったり

きんいろに あがめられたり

輪っかや虹や黒ずんだりして


きれい とか 不気味 とか

好かれたり 嫌わ ....
ささいなことかもしれないけれど、

とても ありがたいなって、偶に深く充実感をもらっている気がして、


じぶんがアンバランスな時なんか、途方もなく嬉しかったりします。


誰 ....
つい。

その つい。が 火だるま状に なってくんだ。


あい。

その あい。が 雪だるまみたいに熔けてくんだ。


うん。

その うん。が 渦巻いてって とつぜ ....
表意文字同士で手を繋ぐ駅裏の小路
休んでいいかいと言った少年の姿はもうない
弦楽器の音合わせに
五本の指は小さな画面の上をひた走る


青年は手を自由にし煙草に火をつける
再び繋ごう ....
乾いている


鼓膜に打ち寄せる波に温度はあるのか
でも 飲み込んだ言葉はひび割れていた
靴音から調律までが一番好きだ
酔っていれば君を見つめていても
秘密のまま 鍵は手の中 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もんじゅ- たま自由詩15*15-11-21
林檎の思い出- Lucy自由詩15+*15-11-21
八月の雪- レモン自由詩11*15-11-20
ラルゴ- レモン自由詩8*15-11-19
一期一会- レモン俳句5*15-11-19
召し上がれ- レモン自由詩4*15-11-18
思考と口の相関関係- 乱太郎自由詩15*15-11-16
パンダベアアンドオルカ、だっこ!- ともちゃ ...自由詩12*15-11-15
3.- ゴースト ...自由詩2*15-11-15
2.- ゴースト ...自由詩3*15-11-15
1.- ゴースト ...自由詩2*15-11-15
自分を描き出しながら東京24区は月の匂い- 北大路京 ...自由詩7*15-11-5
僕は寝ているふりをした- あおば自由詩13*15-11-4
あんぐれら- ただのみ ...自由詩19*15-11-4
秋の運動会- 服部 剛自由詩915-11-3
- あおい満 ...自由詩5*15-11-3
クープランの墓- 梅昆布茶自由詩1215-11-3
__木曽路より伊那に- 生田 稔短歌515-11-3
月曜日の朝- 殿上 童自由詩10*15-11-2
今日のフレーム- 朝焼彩茜 ...自由詩10+15-11-1
沈黙へ捧げる秒針- ただのみ ...自由詩15*15-10-31
ハロウィンのお菓子を誰も欲しがらず- 北大路京 ...川柳415-10-31
放流- あおい満 ...自由詩6*15-10-28
ガム- あおい満 ...自由詩715-10-27
十三夜- 殿上 童自由詩17*15-10-26
渇いた月.- つきのい ...自由詩715-10-23
誰かによんでもらえてるということ。- つきのい ...散文(批評 ...415-10-23
火種.- つきのい ...自由詩515-10-23
既視の岸辺_(四行連詩)- 乱太郎自由詩17*15-10-22
観想- 凍月自由詩9*15-10-22

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