じこひてい


もうそうは
ふたつのともだちの声で
たしかに言った
「おまえなんかいない」
「あなたはだれかであって“あなた”というひとはいない」って。


わたしはいるのに

 ....
ねじれ歪みながら
空を指す木々が
何かを言いたがっているのじゃない

何か言いたくなるのは
それを見ている私

そうやって
ねじれ歪みながらも
空をめざすのをやめないで
吹く風の中 ....
ぼくのなかで何かが世界を拒絶している
ぼくのなかできみらを強く拒絶している
理由かい?新聞かTVを視れば分かるだろ

敵前逃亡と呼ばれても結構
卑怯者と蔑まされても結構

ぼくはぼくを守 ....
ログインして現代詩
日の出より先に現代詩
自転車のチェーンがはずれて現代詩
鳥が着地する瞬間は現代詩
雲がちぎれて現代詩
水たまりは現代詩
玄関開けたら2秒で現代詩
スープの隠し味に現代 ....
二元論の世界で
君はこっちだよと
区別される

男は群れ
女は群れ
けれど
区別された側に馴染めず

かといって
もう一方とも馴染めない



気づけば陰口を
叩かれるよ ....
想像できるだろうか
市民生活の中に拳銃が溢れ
拳銃廃絶は絵空事と思われる世界を

想像できるだろうか
拳銃の所持規制に対して
拳銃を所持する権利を
真剣に主張する人がいる世界を

想 ....
小満や隠れ家で呑むギムレット 広い道があり、おとなが大勢帰ってくる
先に通った人々の影がまだ残っていて
同じ場所を踏み、ふしぎに懐かしい顔をする
熟れた太陽にこめかみのしらがが透かされて
あらゆる顔は少しずつ子供に還ってい ....
I

 君は幻想の住人

 窓の外に映る
 灰色の景色の向こうに
 白いバラの咲き乱れる
 見渡すばかりの平原を見る

 鋼鉄の爪が
 肌に残した傷跡
 それは
 現実を生き延 ....
プチトマトの実がついたと
子供のようにはしゃぐ君の瞳は
まだ昨夜の喧嘩のことを
忘れていないよと言っている

後ろからのぞき込む
バツの悪い僕の視線は
幼いトマトと君の横顔の間を
 ....
【緑の風】

一輪車に乗った子供が
緑の風をうけてゆく

不安定なのに
軽快に

不安定だからこそ
愉快に

たったひとつの輪さえ
あればいい


【蕗によせて】

 ....
あなたと会うとき
いまさら、
どんな顔をすればいいのか
困る

あんまりの回り道で、
「待たせ過ぎだよ!」って
抱きつきたい本望が
おとなしくなり、
埴輪の様相で
「お ....
口溶けさらさらホワイトチョコみたいにね可愛く溶けてしまいなよ

長い坂道雲ひとつ見上げる空にあの日の君の見えた気がして

繋いだ指離したくないこの夜は僅かな痛み胸にしまおう

ろくでなしは ....
君のことをついついゆで卵ちゃんと呼んでしまうのは僕の悪い癖だが
君が僕のことをゴリラちゃんと呼ぶのはとても心外なんだね
ああ確かに見た目はその通りなんだがそれにしても僕のデリカシーをボロボロにして ....
錯綜


苦しかった時
導いて欲しかったから
わたしは
書く


ある程度、歳をとると
無意識は
過去の記憶に
とらわれる


なりたい
過去のかがやかしかった時の
 ....
さからう ゆだねる
かいなく よそごと

こらえて の こす
そしらぬ わたり

ひより びより さえずり ともし
むかえて ふりだす
くさむら やぶやら
黙っている待っている枯れながら百舌のように鳴きながら
歌はない光はないこの世界近似値で君に伝えようと思うんだ

比重を失った世界なんて羽根のようですまるで綿ぼこりみたいに見えます
でもね君が好 ....
からからのバッテリー乾涸びた空の青さを思うんだ
幻のアトランティスだってもうちょっとしっかり存在しているはずなんだ
蹴り上げた空き缶が乾いた音で転がってゆくのさ

指の数を数えて確かめる鏡を見 ....
ホラーなのにホラー映画を観るひとの気が知れない 海藻の匂いが漂い
干し蛸がぶら下がる漁村の道を
おとめは エシエシ笑いながら歩く
焦げ茶色に焼けたうなじを
苦い潮風が打つ
塩をまぶしたような髪をほつらせ
おとめは よだれを拭きながら ....
或る深夜観たいものがある訣でもないのにTVを点けた
想わず眼を見張ったそこには見慣れた歩行器を必死に
掴もうとするいつかのぼくがいた

もちろんそれはぼくではなかった
ぼくと同じ脳梗塞で倒れ ....
僕は隣人部の部員
立派に友達がいないんだ
一緒にお茶したり指相撲大会や野球拳や花札などを
誰とも楽しめないんだいっそのこと親兄弟も縁を切って生きようか
残念系の人間としては情けない良果である
 ....
ぽっかり浮かんだ波のうえ
海月のように漂っている僕ふわりふわり
昨日のこともわすれてふわりふわふわ

ろくでなしでふわふわきみが好き
君なしでもふわふわやっぱり君がいい

金色のお月さま ....
霖雨が好きだ
騒がしい街を沈黙させるから

落陽が好きだ
燃え尽きる前の灯りのようだから

吹雪が好きだ
すべての存在の輪郭を消してしまうから

昨日が好きだ
もう二度と訪れはしな ....
生まれ年のワインが不味い 世界はつねに一歩進んでいる
それは信じないだろうけど
佳い方向へとね

そう想えば
そう感じれば
いつかこの世界は変えられる

そうサッチモが歌った
この素晴らしい世界へとね

 ....
私は この山の なだらかな稜線

空と山を隔てる稜線

そのエッジに 打ちのめされ

この山について 何も

書くことが できないのです

いずれ 書ける朝が来るか

それさえ ....
毛が抜ける抜ける

ぼくちんが歩いた道には毛っ毛が落ちてる 落ちてる
よたよた歩いたフローリングは掃除機かけリング

毛が抜ける抜ける
毛っ毛が温度調整し始める

ぼくちんの体をブラッ ....
生活の棘を確かめながらも飛行経路を探る 君の声も聴こえなくなったんだ
風は凪いでいるがこころはアゲインスト 僕の翼はどれだろう
フラッグが高々と上がり アーユーレディ?

準備不足だらけの間の ....
 田んぼ


乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める

花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
じこひてい- はなもと ...自由詩413-5-22
ねじれた木- Lucy自由詩18*13-5-22
とんだお笑い草だ- HAL自由詩3*13-5-22
現代詩の現代詩による現代詩のための現代詩- 左屋百色自由詩13*13-5-22
- 莉音自由詩5*13-5-22
それでも理想はある- kauz ...自由詩11*13-5-21
小満や隠れ家で呑むギムレット- 北大路京 ...俳句313-5-21
世代/日暮れ- おいしい自由詩413-5-21
幻想の住人- まーつん自由詩10*13-5-21
10年後- nonya自由詩27*13-5-21
【緑化帯】_詩人サークル「群青」五月のお題「緑」から- そらの珊 ...自由詩26*13-5-21
だっこして- 鵜飼千代 ...自由詩8*13-5-21
愛しのツインテール短歌編- 梅昆布茶短歌413-5-21
ゆで卵ちゃん- 梅昆布茶自由詩1413-5-20
錯綜- はなもと ...自由詩513-5-19
むい- 砂木自由詩12*13-5-19
静謐- 梅昆布茶自由詩613-5-19
充電器が欲しいんだ- 梅昆布茶自由詩713-5-19
生きてるだけでも- HAL自由詩2*13-5-18
おとめ- 壮佑自由詩14*13-5-17
頑張れオッサン!- HAL自由詩8*13-5-17
アップルパイを捜して- 梅昆布茶自由詩613-5-16
ふわり- 梅昆布茶自由詩913-5-15
本質と原理- HAL自由詩8*13-5-15
生まれ年のワインが不味い- 北大路京 ...自由詩12+13-5-14
What_a_Wonderful__World_!- HAL自由詩4*13-5-14
早朝の富士山- 小川麻由 ...自由詩4*13-5-14
毛っ毛の時期- 朝焼彩茜 ...自由詩913-5-14
クラッシュランディング- 梅昆布茶自由詩1013-5-14
北の亡者/Again_2013皐月- たま自由詩35*13-5-14

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