あなたには、
打たれた記憶しかなかった。
言葉の手のひらで、
私の頬や背中や足を、
あなたは何度も打ってきた。  ....
西瓜の産地が
北上していく

夏が通り過ぎるのを
毎年スーパーで見かける

多分、今年最後の
西瓜を食べながら
高校野球の
決勝を見ていた

季節というのは
うまく出来ていて
 ....
綴る 言葉は
うちなるもの

枠の無い無限の大地も
心には持てるものを

空でなく
海でなく
大地でなく

私は 貴方という
果てしない宇宙を

心に綴ってゆく  
風の強い日にも蝶は飛ぶ

気流に乗って巡り

波を越えたり潜ったり

泳ぐようにすり抜けては

喉を潤す 揺れるクローバーに佇んで

ヨットのバーでカクテルでも飲むように

洒 ....
いろんな感覚が錆びて
緩やかに死んでく

街に出れば疲れて
ヤキがまわった、なんて
ぼんやり思う

頭に魔法の欠片が残ってて
誰かに秘密を教えたくなるが

その呪文はおそらく
言 ....
完璧を求める心ほど

少しの歪みが許せずに
破壊的になるけど

人は
曲がったり
間違えたりして
整わなくても良いんだ

整わないから
かすかなたわみの中で

呼吸が出来てい ....
超現代詩は 聞かせるようにつぶやけば出来ます
下手に表現技法とか 文法とかにこだわると
情(こころ)がそがれます

超現代…
はて 現代を超えると何時の時代になるのでしょう
近頃 宇宙 ....
     150819

落車して
頭抱えて
高低差を
恨むとき
近代の花
制限無し
ゴールよ
おまえの
出臍がね
ぽちぽた
4文字の
制限速度
100粁
自動車の
自 ....
――皿が割れた!
まわす皿はもうない
みんな落として割ってしまった
誰かのせいにしたくても
皿を落として割ったのは自分
落として割れたのは自分の皿
何事も寸分変わらない
仕方がなく
架 ....
街路樹の緑が色濃くなる刻
敷き詰められた赤い煉瓦に
バイオレットの紗が降りる

黒いヒールがコッコッと音を立て
街路に照らし出されて
白いコントラバスが歩いて行く

コントラバスから延 ....
 
せみの大合唱

だるい

こんな日はお空にとけるねん



 
おれには帰る場所がない
歌っているけれど
なぁに、あんた
逃げただけさ
雲の切れ間から
お天道様が言う

おれには帰る場所がない
南口の広場には
まん丸に肥えた鳩がいる
痩 ....
あたしはねわかってるんだよおまえさんが腹の底で何を企んでいるかなんて
綺麗事ばかり並べたて親切そうな表情でああ言えばこういう
はぐらかし話をすり替え丸めこむ
丸めこんだらこっちのもんだと思ってる ....
光で埋め尽くされて行く影
影で埋め尽くされて行く光

詩で埋め尽くされて行く空白
空白で埋め尽くされて行く詩

沈黙で埋め尽くされて行く会話
会話で埋め尽くされて行く沈黙

過去で埋 ....
楽しみましょうよ
今のうち
自分の足で歩けるうちに

林檎の果実の熟さぬうちに

自分の言葉で話せるうちに

自分の頭で考えて自分の声で歌えるうちに

怒りましょうよ今のうち
自 ....
冷蔵庫の中でしずかになにかが貯蔵されているが
それはけっして常温の空気のなかにはでてこないものかもしれない

陽光のとどかない深いうみのそこで
眼のないいきものたちが生命活動をくりひろげていて ....
雨が降り始めた
何処で これ以上 笑えばいい
景色の感覚を剥ぎ取られて
白い足の子供たちが
死の石と兎の上を
水蜜のように歩いた
さらわれてしまう耳目
暗渠から招く文字のうねり
疑問と ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
人差し指を
口に押し当てて
シッというポーズをした

サイレンサーで
撃ち抜かれたような
痺れがきた

午後の図書館 
 
サインは明日につなげる送りバント

ホームランを要求されても困るけど

たまにはフルスイングしたいものだ




 
積み重ねるプロダクト
カーテンの隙間から溢れるベージュ
100年、100年、続く年
終わりなき有終の美

トラックを回して
ルーチンを終えて

クラシカルに暮らして
ニュートラルに導 ....
もう書き尽くされてしまったかもしれないけど
夏は きみの腕のきずに
ぼくのきずも ちょっぴり痛むんだ ごめんね
生きるために
そうするって
ぼくには全然 わからない と
言った季節 ....
雨が去って
夜が去って
嗚呼
今日も
道路は道路のままで
そのことに
私は安堵する

もう
ずっと長い雨が
私を覆う
黒い雲が

急ぐよ

たましいが
しっぽがそこに
 ....
選択は
すべて
最良のものだ
その中で
耐えて受け流して
喜んで
生きる
根を下ろすだけだ


会いに行きたい
人と
つきあおう
それが
いいじゃないか

会いたいけれ ....
『ダイパー・ドライブやっています』

“おむつのドライブ?”
丁寧な発音
穏やかなトーンの声に
思わず立ち止まる
行きつけのスーパーの入り口

『新生児用のおむつが特に不足しています。 ....
 
詩をかかない日々

日常が連続する日々

やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ



 
母さんと夕食を食べている

母さんは
ポテトサラダの味付けはどう? と聞く

僕は
葛藤の群青が冷却される三辺のFM波が機体
を下降気流へと誘惑してステンレスがベニヤ
板へとバク宙する ....
 
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
人の輪郭ばかりがまばゆく降り積もり
忘却される往還は歌として刻み込まれて
歌は正確に人のさざ波を導く
正しさに先立つ正しさは愛欲に似て
幾つもの河を集めては飛び立たせる
人生がすべて ....
とつぜんのスコール
つみのない車の天井をひどく打つスコール
悪いのは人間
じっさい痛いのも人間で
こういった音を聞いて黙っているのが人間
黙って、このままながれていけばいいのに
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
場所- あおい満 ...自由詩11*15-8-22
西瓜- ガト自由詩16*15-8-22
はじまりの書- ガト自由詩4*15-8-22
風の強い日にも蝶は飛ぶ- ただのみ ...自由詩16*15-8-21
Rusty- ガト自由詩9*15-8-21
バランス- ガト自由詩8*15-8-21
超…- イナエ自由詩13*15-8-20
近代史- あおば自由詩8*15-8-19
皿まわし狂言地獄- ただのみ ...自由詩22*15-8-19
札幌煉瓦通りにて- イナエ自由詩10*15-8-18
夏の日- 殿上 童自由詩10*15-8-17
逐電ブルース- もり自由詩2*15-8-16
訪問者- Lucy自由詩15*15-8-15
翼に鉛のピアス- ただのみ ...自由詩17*15-8-14
楽しみましょう- Lucy自由詩10*15-8-13
もとかれもとかのに捧げる散文詩- 梅昆布茶散文(批評 ...1115-8-12
笑いの刑- ただのみ ...自由詩21*15-8-12
御見舞- 自由詩28*15-8-11
スナイパー- ガト自由詩5*15-8-10
サイン- 殿上 童自由詩12*15-8-10
消える®- 水素自由詩215-8-9
- もり自由詩2*15-8-8
雨期_- umineko自由詩8*15-8-4
択ぶ- 野澤 尚 ...自由詩1*15-8-3
ダイパー・ドライブ- 夏美かを ...自由詩24*15-8-3
無題- 殿上 童自由詩12*15-8-3
ポテトサラダと葛藤の群青- 村乃枯草自由詩11*15-8-2
しがらみ- 殿上 童自由詩19*15-7-27
労働- 葉leaf自由詩615-7-22
スコール- 自由詩8*15-7-13

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