大きな夕日の線状に放射される
赤い光線の先に
黒いシルエットに変わるまばらな家並みが
山並みにより既に陰っている
表面のうねっている畑の中にあった。

その中を疾走する人影一つ
帰るので ....
R.S.V.P.
それは、きっと
一つの世界の終焉
幕がおりてしまえば

手の温もりをさぐりながら、
かわらぬ笑顔が
かえってくるのに
人のさわがしい声ばかりが
するのです

重 ....
エシャレットを植えたのだが
ワケギと見分けがつかなくなった

どうでも
日本の食卓にあがるエシャレットは
ラッキョウに土寄せをして
軟白栽培し若採りしたものらしい

タマネギもペコロス ....
サッカーボールを持って広場に行くと
いつの間にか
盆踊り用のステージが組まれていて
そこから提灯がぶら下がっている

大平の空をジェット機が横切って
もうすぐ祭が始まるよ
って
知らせるみたいだ


 ....
壁の土がぼろぼろとくずれてきた
かつて誰かもこの壁をにらみ
抜け出そうと足掻いていたはずだ
僕は透明なチューブの中に住んでいる新種だ

外の世界は吹雪 街路には名前の失われた
作家の墓碑銘 ....
なめらかで でこぼこした白いチョコレート
クリスマスの朝に
君のために歌おう
何千キロ先のどんな場所
数百のことばがある国よりも
君と過ごした空間の方がインスピレーションに良いねと
分かっ ....
聖なる夜の歌が聴こえる。

星々が「おかえり」と囁いている。

舞い降りた彼の元へ清廉なる粉雪が降りそそぎ、

母なる大地の息吹きが彼の頬を撫でる。



此の日の ....
私の内側には、聞いて貰いたいことばかりある
私の頭には、聞いて貰いたいことしかない
やっと年に一回の
大江戸花火大会が
はじまった
花が咲き乱れきった後
最後の一発があがった

花火職人の与作は
世間から
つまはじきにされていた
よく肩をふるわせながら
顔を洗って ....
始めは静々と歩み始めた恥掻きっ子は、
獣道を中腰で歩き続けて、
水のある川岸まで
キョロキョロしながらたどり着いた。

川岸の潅木は少し腐りかけていたが、
得意の木登りで川岸に張り ....
映画館の観客席で  
私はサイレント映画の最終上映を観ている
スクリーンの中では 
どこか大きな河の岸辺に
冬の渡り鳥が集まり 
その鳥を1羽 
少女が肩に乗せている

枯草と砂 ....
ちょっと 運転手さん

運転手さんって

あのね

なに? この どこまでも変わらない景色は、なに?

どこの国なの?

どこを走ってるの?


たしかにね サンタさんに ....
おひさまは
毎日うまれて
毎日しんでしまう


しんでしまったおひさまは
地球の裏側を
じつは照らしていることを
わたしたちは
ちゃんと知っている


しんでしまったひとさまも ....
人知れず錆びていく駅の鉄の柱達
開線当初の嬉々とした輝きは
今や夕暮れに溶け込んであまりにも静か

僕らを囲むすべてが知られることのない歴史を持ち寄って
今日を構築してる
遡ればほとんどの ....
いうなれば愛は無限の
ススキのなびく秋の平原で
近く遠くチラつくフィルムのフリッカーを
懐かしく水面に浮かべて掬う

木漏れ日はマンションの壁を暖める
窓枠は世界という景色を作品に仕立て上 ....
{引用=
クリスマスイブの夜、
京介くん(以下K)は部屋にひとり、ベットで、うとうと。
サンタクロースを待ちながら眠い眼をこする。
サンタさんが来るまで起きていたい、そんな子供。


 ....
家に帰っても会社員の彼は
パソコンを叩きながら
テレビを見ていた

番組では
「本邦初公開
 自分を捜しまわる日本人形」と
画面の端に銘うってあった

スタジオに
日本人形の入った ....
萼には永劫の接吻を
際どかった昼間の送り仮名には微笑み二乗の反語法を
埋もれかけた墓標には遠い遠い潮騒を

聖なる人よ
二十一世紀初頭のこんな夜にもまた
星は星をちぎりながら
生まれ来る ....
思いには歌作るべき種もなく机に座りかくペンをとる

体にも心にも力与えずば気分は失せて骸骨となす

改めて妻と自分を並べみむ彼女こそわが心の絆
「おじいさん こんにちは
 また会いましたね」

  おや あんたかい
  また会ったね

「こんな坂道で
 今度は何を拾ってるんですか」

  おったまげたねぇ
  分かるかい
 ....
ながいあいだずっと 知らずにいました
それに、どんな意味があるのか
気にもならなかった

Spirit of Christmas
けして一握りの人たちのために あるわけではないのですね
 ....
 あなたとわたし、わたしとあなた。
 学校帰りにこうしてケーキを食べて、熱い紅茶を飲む。
 秋に始まった授業で、あなたと知り合った。あなたが声をかけてきて、それからあなたは二時間喋りどおして、最後 ....
なんで泣いてんの
と 姉がきく
ずけずけと  真っ直ぐに見つめて
あのときもそうだった
私をみて 手をふった姉がいた

特殊クラスって言葉の意味が
わかりはじめた頃の
私には はずかし ....
聞こえる、
気がする。
耳を塞がない、
くらいの意地なら
辛うじて
まだある。
枷のひとつやふたつ
あったっていい


どうしようもないと
歯噛みして
ひっかいて
爪たてて

ひきちぎろうと
躯を震わせ
全身で
もがいてもがいて
逃れようとして

そ ....
僕の小さな心臓の鼓動は

聞こえなかったから

イヤホンのプラグを差して

僅かに動く鼓動を確認した

綺麗な顔をした長身の

神男と今にも死にそうな

塵男を比べる

僕 ....
何事も
前と比べるのはいけないことだって、
わかってるよ。

電車の揺れにフラつく私を庇ってくれたり
私だけに特別な笑顔を向けてくれたり...

そうゆうのがなくなったからと言って、 ....
新月の深い闇夜はいつも
晩夏の有明海を思い出す


まだ19歳のひとり旅だった

熊本長洲港から最終間際の有明フェリーに乗船し
対岸の長崎国見の多比良港に渡った

フェリーに親しげに ....
星が瞬く理由は、

オーロラの正体は、

生きてる意味は、

花火の後の残骸は、

僕らは醜さの上に成り立って

また明日も笑えるような気がした
降りしきる雪に
運命を委ね
去って行くのですね
白い肌は
景色に吸い込まれ
後ろ姿が美しいから
何時までも見ていた

触れあった
指先の温もり
覚えてますか
手渡しで与えあった
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
彷徨ー黄褐色の月−- ……とあ ...自由詩9*09-12-26
R.S.V.P.- 月乃助自由詩9*09-12-26
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ピテカントロプス- ……とあ ...自由詩7*09-12-25
ミッドナイト・シアター・ブルー- 楽恵自由詩7*09-12-25
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おひさまひとさま- 小原あき自由詩9*09-12-24
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サンタさんとサンタさんの間で- 北大路京 ...自由詩7*09-12-23
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らら、ばい- 都志雄自由詩3*09-12-23
歌材ともしき- 生田 稔短歌209-12-23
サイコロと坂道- りょう自由詩909-12-23
Spirit_of_Christmas- 月乃助自由詩7*09-12-23
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失笑- むくげ自由詩109-12-22
意気地- 笠原 ち ...自由詩6*09-12-22
6面のサイコロじゃあ歯が立たないない訳で- こめ自由詩909-12-22
疑わせないで- YuLia自由詩3*09-12-22
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綺麗の背景- 秋助自由詩1*09-12-21
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