詩人の魂は宙を漂う

世界の響きを繊細に読み取り

心の琴線の僅かな震えを感じ取る

言の葉の海に身も心も投じ

狂おしく悶え苦しむ

時に歓喜の旋律を奏で

時に絶望の闇の淵 ....
「眠り猫」

眠りたかった
眠り猫のようにまるくなって
幸せな眠りの世界に入りたかった

好きだった
すべてを合わせても足りないぐらい
そのぶん言葉にできなかった


「猫の眼」 ....
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる

慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる

B♭ないちにちの ....
         僕の日記に焼き付けられたきみの刻印
空は犯罪的に青い

    あたりには哀しみの歌が満ち溢れ    
  天使の微笑み             ....
言の葉を意味も無く
黙々と繋いでゆく作業は辛い
肩を落とし
改札口を出るとほどなく家は近い

商店街を彷徨いながら
肉屋の前に佇み
揚げられるかたまりを眺めた
一個100円のコロッケを ....
         160717
ゾンビにはなりたくない
奴隷生活はご免だ
やめてくれ~
いくら悲鳴を上げても
ご主人様はジャズ聞きながら
投資物件を探している
騙されるなよと言いたいけど ....
軽く立ち歩く音 、迫り来る
響く裏廊下廻り 、ペタペタと

君が現れるいつもの時間、
濃密な沈黙にいつの間にか
白壁の前で膝を抱え
白いスリムのジーンズ
相変わらず
君は24歳のまま
 ....
手のひらに真珠をのせ
なめらかに海に流す
一連の動作は帰ることを意味する
君を待って
長らく浜辺で時を過ごした
捨てられたボトルや
流れ着いた流木と共に
私はもう待たない
 ....
ティーポットにそっと忍ばせる
その秘密が彼女には宝石すぎたから
一番上等なカップ&ソーサーでもてなしながら
待っている
誰かが口火を切るのを

「あらご存じなの?

頬は上気して 
 ....
埃っぽい一日が暮れかける
ゆくあてもない想いが影といっしょに夕闇に溶けて行く

ちっぽけな哀しみを手のひらで転がして
ため息にも似たつぶやきを繰り返す

幼い頃母に背を押されるようにして嫌 ....
友よ
寂しい時は
お前の声を聴くに限る
お前の命の発露を聴くと
命の燈火がそっと燃え上がる
俺は大丈夫だから
お前はお前の大切なことを片付けて欲しい

運命の中で
お前と出逢った
 ....
どうしても生きなければいけない
光と陰のなかで

どうしても
どうしても

楽に生きなくてはならないのだ
生きていれば
七味を沢山振りかけた
たぬきうどんが食べられる

こっくり ....
絶対零度を維持して推移してゆく君の機嫌は地球の天候を狂わしてしまう
朝食のトーストでさえテーブルの向こう端の原野に追いやられて僕は
親友の結婚式の引き出物のスプーンのようにこの家に居場所のない余計 ....
大海原に浮かぶ月
足元の砂に
ちりちり打ち寄せる
光の欠片

溶液になった
クラゲの悲しみ

強いひとにも
朗らかなひとにも
悲しみはある

それは弱さでも
やま ....
雨粒が

僕を打つ

愛の鞭か

裁きの鞭か

雨粒が

僕を打つ

痛くて

神に祈る


神は愛


本当か?

愛の鞭か

裁きの鞭か

判ら ....
朽ちてゆく 土の器なのに・・・・もう秋風が吹き始めているのに
汗が流れ落ちてきて 止まることを知らない

スローに ソフトに 歩むことは 当たり前なのに
この国は 何か大切な・・・ いや私達人 ....
たぶん20代のころ東横線都立大学にあった中古レコード店「ハンター」あたりでみつけただろうシングル盤。

1994年に没したハリー・ニルソンの曲。
ジャケットとあいまってとてもキュートな埋もれた名 ....
あの子はいつも笑っている

オジサンなのに子供みたいに笑っている

あの子はいつも見つめている

人の悲しみ 苦しみ 悩みを見つめている

仕事はあまりしないけれど

みんなにどや ....
僕の成分はわがままが70%

君の成分は愛が70%
おっちょこちょいが20%

のこりの10%がきみへの愛しさなのか

うつくしく哀しくひとはいきてゆく
ときに無情に打算にいきてゆくが ....
流星群は遥かな時の大河へと降り注ぎ
銀河の魚は朝の食事の最中だ

僕の骨は白く乾いた砂に埋もれて
グレープフルーツムーンはたわわな君の胸のよう

僕はたぶん前より人との距離の置き方が上手く ....
神話が語らない
占いの及ばない
誰の願いも届かない
遥か遠く
暗く冷たい空白に
在って
在るからこそ放出する
己の核から外へ外へと溢れ
続け 続けて
やがて尽き果てた
非在の残像
 ....
僕は
僕を操作していたボクを殺した
僕の墓場に埋葬した死体は
決して生き返らせることはない

その夜僕は酔っていたのか
口から出てくる死体
スパンコールの衣装に身を包み
光の輪の中で高 ....
まどろみのなか
昭和の夏を漂っていた
モノクロの日差しを浴び
切り取られたジブリ映画の中を
由美かおるが微笑んでいる
蝉しぐれが騒がしく
少年のランニングシャツの白がまぶしい

海で泳 ....
おも舵イッパーイ!
帆を揚げろ!
波高し
ヨ―ソロー

樽を開けラムを飲め
飲み食い歌え
お前たちの目指すのはエルドラドだ

サルガッソーを越えて往け
溢れる黄金を手にしろ!
怖 ....
僕は継ぎはぎのコラージュ
君は端切れで出来たパッチワーク
お似合いのカップルだと思うのだがどうだろう

僕は季節外れの風車
君は糸を忘れた糸車
似た者同士のような気もするのだが

もう ....
くっきりと
光と影
鳥がくぐる
風の小窓
暑くなる予感

離れてそよぐ木と木 
その根が見えないところで
触れあって
幼い蝉のまどろみ
光の夢の歌声を聞いている

木はそ知らぬ ....
友人に登山にでも行ったらと
提案されて誘ったら
「別にいいよ」と気のない返事

付き合って数年も過ぎると
恋人関係はこんな風に
覇気のないものになるのだ

それでも歩いてみ ....
愛も品性もない
 
無学で教養もない

お金も健康もない

弱く愚かな者が

こんな小さい者が

「ひいひい」言いながら

生きてきました

ここまで

生かされました ....
銀の糸が風に流れる 濃いブルーの闇の色
僕の心を締め付けるように 君の悲しみを癒すように
夜空の仕組みを教えておくれよ

夢想花の香りは シルバー・イメージ
冬枯れのホールは チーク・ダンサ ....
あの夏
潮の香りが漂う蒼い夜に
渦巻く星たちに包まれていた
蘇る遠い記憶を手繰り寄せれば
遠くから潮騒が聞こえてくる
燃え盛る太陽は凍り付き
熱帯夜に線香花火が燃え落ちている
私は水平線 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩人のイメージ- 星丘涙自由詩7*16-7-18
猫だった頃- 梅昆布茶自由詩916-7-18
卑文- 梅昆布茶自由詩516-7-18
命の歌。。。(一発芸シリーズその1)- 梅昆布茶自由詩3*16-7-18
帰路- レタス自由詩716-7-17
ゾンビの日光浴- あおば自由詩6*16-7-17
愛しい人(改訂)- ひだかた ...自由詩5*16-7-16
恋を流して- かんな自由詩4*16-7-16
ここだけの話だけど- ただのみ ...自由詩3*16-7-16
夕暮れ2- 梅昆布茶自由詩816-7-16
友よ- レタス自由詩216-7-16
たぬきのしっぽ- レタス自由詩216-7-16
モノトーンな朝に- 梅昆布茶自由詩716-7-15
水母- Lucy自由詩13*16-7-14
豪雨- 星丘涙自由詩1*16-7-14
疾走する夏- 星丘涙自由詩3*16-7-14
子犬の歌- 梅昆布茶散文(批評 ...416-7-13
あの子- 星丘涙自由詩5*16-7-13
僕の成分表- 梅昆布茶自由詩416-7-13
第六流星群に託して- 梅昆布茶自由詩416-7-13
星は美しく滅ぶ- ただのみ ...自由詩11*16-7-13
亡霊- イナエ自由詩6*16-7-12
昭和の夏- 星丘涙自由詩7*16-7-11
黄金郷- レタス自由詩316-7-10
僕たちのために- 梅昆布茶自由詩1216-7-10
入口・- ただのみ ...自由詩9*16-7-9
手の内と山登り- しょだま ...自由詩316-7-9
憐れみ- 星丘涙自由詩1*16-7-9
銀の糸- 星丘涙自由詩1*16-7-9
思秋期- 星丘涙自由詩4*16-7-8

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