明け方に、右の乳房に奥深く
喰いこみし百獣らのざわめき、
さわさわと
君が心、ここにあらず。



おごれる春はさみしく単騎、千里を走り
凍れる冬の黄河もろとも 旗ともに渡 ....
               奇数行:萌木 碧水
               偶数行:奥主 榮

  まくらな部屋にひきこもり
   ふらりと 舞い降りる
  窓辺でふうと頬杖ついて
  ....
ちいさな声
まちがいでなく
そんな
気がしたのです

さくらの木の下で、
ぽつんと
咲きほころんだ
黄色いクロッカスの花に、
そこだけ、せっかちな春がやってきていました

“Ye ....
サワメの 『サ』 は


サカナみたいに大きく、
おいしくなりたいの 『サ』




サワメの『ワ』 は



ワクセイの中の地球の中のわけのわからん枠組みに住む ....
汚いワンルームのアパートに逼塞する
筋金入りのジャンキーで
しかもアル中
詩を書く痙攣性のケルアック
自己嫌悪を嫌悪する C31

シャワールームのパイプは錆びていて
壁はそこ、ここ ....
私は泣いてはいけない
もうすぐにこの押し込められた手首は星になるのだから

言葉にならずとも指先に溢れたその
きれいなものを並べたというならば
この奥底に沈んだ藍色の呼吸は何に例えればいいの ....
               奇数行:奥主 榮
               偶数行:萌木 碧水

ふたを おいては
 くつくつくつ くつくつくつ
ぐつぐつとした空気を
 くつくつくつ ....
今日から生まれ変わった と。



これで心機一転 と。



誰にも見られないで済む と。



なんでも書きたい放題さ なんて。



い ....
まぼろしのような毎日が辛い
家族ごっこ、友達ごっこ、恋人ごっこ

楽になりたい、
思う度に絶望する
私は一生、変われない

うつむいて歩く
笑顔の奥は、無表情
私はずっとこのままだ
 ....
踏みしめる音が心地よいから
麦を踏んでいるわけではない

やがて来る冬を越して春を迎えるために
僕らは強くならなければと
強がっている

強がることでしかゆるされないと思い込んで
差し ....
海面にゆれる
ずっと上空
どんな世界なのか
知らないけど
太陽とやらが眩しくて
ぶくぶくぶくぶく
信号を送り続けた
返事はまだこない


産卵を終え
返事はきてないけど
い ....
白壁の結露が乾く前に
一足先に階段を駆け降りて
鏡の曇りが晴れるよりも早く
下駄箱から逃げ出した
必要なものが少なくなってしまい
机に描かれた落書きもどことなく素っ気ない

悴んでばかり ....
産んでくれて ありがとう
絶望と悲しみの淵で
私もろとも沈まないでくれて
ありがとう

あなたのお陰で
今 私は生きています

生きていると
哀しいこと辛いことが多々あるけれど
生 ....
詰まりきった側溝の底

僕の未来を閉ざされて

走り抜ける影に嫉妬

陽光
反射しないことに嫌悪する

無い物をねだり
在った物を忘れてしまった
腐海の海
視界は暗転とし
働 ....
「大事なのは、ギアがガチッ!と切り替わる、あの瞬間」



暗い真夜中の道路、車を走らせていく、
今夜は寝ないかもしれない
光る猫の目のように黄色いヘッドライト、
センターライン追いかけ ....
「もーマジでおまえ死ねよー」

笑っていう君



じゃあ

私がほんとに死んだら、君はどうする?
追われるものを追うものの
山彦越える、相聞歌。
闇にまぎれ
主は言問う、
「戸は開けぬ、知らぬ、存ぜぬ」
読み人知らず。


送り火迎えて遥か
節句の里。
柴刈り、道拓けて
今か ....
教壇から頭ごなしに説教をするタイプでもないので
例によって教室を歩き回りながら僕は話す
半年、あるいは一年ほどの付き合いで学生について
何ほどのことが分かるかと問われれば返す言葉もない

も ....
神田小川町から靖国通を歩く四人の詩人

一人は青い顔をして健康の大事さを説きぶつぶつ食べ物の名を呟く
一人は赤い顔をして声高に愛を語る
一人は黄色い顔をして金の儲け話を話す
そして、一人は黒 ....
{引用=

とがった影は、みすてられ
切り取る冬の陽を証明する
見上げる円錐のモミの木から
どこまでも つらぬくように
まっすぐに伸びた

疑うこともせず、迷いもせずに
影を作り出し ....
前景化された思考などただの屑だ
弁当箱の隅をつつきながら
やせこけた男がしゃべっている
はて、はてはて、これは
イッタイいつの出来事だったか
胸の奥のわずらわしさに突き動かされ
思想焼けを ....
夢の中でさえも苦しめられてる。 あたし幸せになれないの? うん、なれないの。 わかってる。 けれどそれでも触れてみたい触れたら何か変わるかもしれないって浅はかな希望。 諦められないところがきっとまだあ .... 『ちょっと、相談があるんですけど』
から始まった会話。

あなたにぺったりとくっついて尋ねた内容は


『どうしたら背が伸びるんですか?』


もっと深刻な話を予想していたあなたは
 ....
表に隠し事を置いての帰宅

家庭内では夫婦みたいなものを演じて
翌朝のベッドのシーツだけが
不自然に整っている

   *

夕刻の歓楽街
会社の上司に連れ添って
男は飲めもしない ....
おとなの恋は

ちょっぴりこどもの恋がうらやましい

なんていうのは、ないしょの話
無彩色の交差点で
あなたは立っていましたね

行き交う車を眺める毎日
通勤人を見送る毎日
グレーの空気を吸いながら
そこに立ち尽くしていましたね

忙しい人々は
誰もあなたを気に ....
おもいで

10円玉を握りしめたいつかの少年が泣いていた
こんなにも近くにコンビニがあるのに
駄菓子屋という夢の国は遥か遠くで
疎開してしまって

コンクリートだらけの街並みはいつも ....
{引用=銀色の月を砕いた細雪
虚飾の街にも、しんしんと
上野発カシオペアはふるさとゆき
すれちがう旅人のなつかしいアクセント


耳の奥では遠い遠い子守唄
かあさんの声、 ....
シスター、魔女たち

「黒い森を、見知らぬ男と女が逃げています。あれたちは、城下の者ではありません」

月光の影(シルエットだけ)


呪われし王の姿、針の雨嵐吹き荒れる棘丘に現す

 ....
どうにも背中が重苦しくて

心霊学を生業にする友に

キルリアン写真を撮ってもらった

すると

遠い昔に白い羽だった

左右の肩甲骨の間に

まあるい暗闇が写っていた

 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥獣戯画- 楽恵自由詩7+*10-1-31
交錯詩「窓」奥主_榮__萌木_碧水- 鵜飼千代 ...自由詩2*10-1-31
- 月乃助自由詩14+*10-1-31
サワメ- サワメ自由詩310-1-31
ジャムセッション- ……とあ ...自由詩11*10-1-31
回想。- 佐藤章子自由詩210-1-31
交錯詩「お鍋」奥主_榮__萌木_碧水- 鵜飼千代 ...自由詩3*10-1-31
世界一オマツリ- サワメ自由詩310-1-31
弱さ- ゆず自由詩4*10-1-30
踏みしめる音が心地よいから- kauz ...自由詩6*10-1-30
お魚と、燃えたぎる太陽の挽歌- 窓枠自由詩6*10-1-30
雨上がり、春を待つ- 中原 那 ...自由詩810-1-30
ありがとう- 綾瀬のり ...自由詩1210-1-30
ビー玉のうた- 窓枠自由詩4*10-1-30
Drive_All_Night- 楽恵自由詩13+*10-1-29
どうする?- くろきた自由詩410-1-29
鬼追- 楽恵自由詩6+*10-1-29
それでは試験を配ります- 瀬崎 虎 ...自由詩5*10-1-29
四人の詩人- ……とあ ...自由詩9*10-1-29
影のない女- 月乃助自由詩16*10-1-29
塩水とピーナツ- 真島正人自由詩1*10-1-29
あたしの中に- ゆきちゃ ...自由詩210-1-28
30cmとちょっと- 空都自由詩7*10-1-28
裏と表は相、反して- 窓枠自由詩4*10-1-28
ないしょの話- 殿上 童自由詩7*10-1-28
クスノキさん- オンガシ自由詩3*10-1-27
線香花火- 窓枠自由詩18*10-1-27
Sonnet_菜の花- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...23*10-1-27
Moonlight_Shadow- 楽恵自由詩6+*10-1-27
キルリアン- ハイドパ ...自由詩4*10-1-27

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