弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日

くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで

小高い丘の上には ....
眩いばかりの夜景
愛を語らう恋人の横で
血を流してる男がいる

腐った内臓から異臭を放ち
神経の切れた手首は紅く染まっている

誰も気にかけない
苦しみは男だけのもの

夏の蝉のよ ....
泣き止んで幼い心ともにあれ
小さな日々に戻れないなら

ゴム長を引っ張り出した夏の午後
君は来る来るあの日の傘で

戯れに一段上げた跳び箱を
君が跳ぶまで帰らせないよ


 ....
溶け出す恋は
まるでチョコレート
甘い香りに酔ってしまう

君のハートは
まるでアイスクリーム
甘いくせにツンツン冷たい

一口舐めて溶かしてやろう
とろとろと流れ出すまで

感 ....
真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
お菓子はね、子供や、それから男のためにあるのよ。
甘いお菓子のにおいに騙された子供は従うようになります。
とろけるようなめまいの中で男は幸せになります。
子供も男も基本は同じです。
ホームメイ ....
足音は雨音に紛れ
身体は真夜中に紛れる

微かな人とすれ違うが
みな傘を手に雨よけに夢中で
真っ直ぐ歩いていく

傘を手に飛び出てはみたが
差す差さないで迷ってしまう
肩へ着地した滴 ....
柔らかな緑の草で
指を切ったら毒
血に書いて 流れた塊
草の水脈を焼く

告白すべき晴れ渡った青空の下
汗に隠れた熱の音

茂る 土の影
崩れる 白い月
湖で

魚を1匹

つりました・・
分からない
何も分かりたくないしニータニータいたい、たしくわらっていたい口元の傷隠して笑っていたい

頭でっかちの前向きが窮屈に耐えかね鈴生り走ってった夏
青白く誘う街灯に触れ指紋が1つ消えた ....
{引用=

( 乾いた木のままでは つらいのです )
( 秋がやってくるなら なおさら )


通り雨の大粒な なみだのような冷たい滴に
もうこれで 夏が終わるのを知りました
すぐにや ....
見上げれば一番星
こいつは絶対降ってこない

降ってくるのは飛行機ばかり
そして魂が登っていく

『一番星よ 降ってこい』
滅びを望んで夜空に願う

みんな一緒に天に登ろう
重力か ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
          ひとりの物になる為につくり込まれているわたしは
          その為に負う孤独には強くあるよう鍛えられている
          それはとても危険なことで
       ....
 開かれていない
 扉は
 開けることができる

 予感のうち
 大通りを歩き
 天秤は傾ぐ

 路地か聖性か
 重なる街

 歩行
 ときに白い肉
 指の腹
 青に砂
 ....
mam...

わたしが欲しがらない子でいたために、まち、星が、羅列したお話。


ビニール袋
トタン
足音

うずもれた緑だった。
暑い一日の。
汗の粒がなみだみたいに、腕に垂れた。

2010. ....
あ、あれ嘘ですから。

って、






信じてどうする。
また愛を怠って

また後悔などして

わたしは、いまだ愚かです
町には、
都会の路傍の実を摘み
ジャムを作る女もいるのです。

黒く指をそめながら、
けして与えられるものでも
買うものでもなく
何かを知るために。

立ち枯れる花たちが、
夏色を ....
日だまりのごくありふれた教室で
夏の終わりの背くらべする
明日は大好きな
カラオケ
ハナミズキ
瞳を閉じて
各種メドレー

皆に声が澄んでいて
迫力もあって上手いと
誉められる。
皆が呼んでくれる。

極めつけは
ARMED AND  ....
私の神様を殺したのは私だったような
それとも世界だったような

どちらにしろ
全てが台無しになって
しばらくは半狂乱で
泣いていた


もう一回つくらなくちゃ
私の神様
白々とした蛍光灯
清潔な薄いグレーの床
僕の影を映し出す

ツンと香る消毒アルコール
ナースが忙しそうに動いている

『ああ、病院に居るんだな』
と思う

不安げな患者達は
診察 ....
{引用=


毎日の上に広がるパレットへメジャースプーンで注ぐ「あいして」




真夜中のキッチン。白い左手がメジャースプーンにたどりつけない。


はかっても、きみの口にはあ ....
{引用=


甘苦しい鼓動と呼吸で輪郭を肥らせていく小部屋にいます


焼けついた涙の痕を剥がそうと掻き毟ってる深爪の指



(吐いた息、吐いた涙、吐いた嘘 ぜんぶぜんぶきみだけ ....
つらつら考えるに、
宇宙空間では色々な実験を行なって来たそうだが、性交はまだなのではなかろうか。
あるいは極秘裏だったのかも知れないが、「未確認飛行物体」程度の眉唾リークもないからには、宇宙ステー ....
あの夏にいたあのこは、

目眩の見せた幻。

輪郭のない蜃気楼。

茹だる午睡の短い夢。



もう会えないけど、それでいいの。

私大人になったから。
愛しか数えたくないのに
私の変換は
愛でなく 哀とでて
悲しくさせるのです

人差し指が枯れるほど
押しているのにみつかりません

あなたのかいたさよならが
削除されずにそこにある
 ....
もう見慣れたものさ
のんだくれの青空ベッドなんて

誰も起こしたりしないよ
シャツの下ボタン肌けて仰向けに
観音菩薩の表情(かお)はいまも石川さゆりの膝枕なんだろうけど
酒やけで毛穴全開サ ....
隣のビルが見つめている
夕焼けの頃
熱い視線で

緋色の丸い目玉
上から下に舐めるように

ニヤリと笑うエントランス
時々人を喰っている

宵闇が訪れると
目玉は見えなくなり
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢見ヶ崎のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-6
墓標- うずら豆自由詩310-9-6
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チョコレート・ラブ- うずら豆自由詩310-9-5
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お菓子づくり- 西日 茜自由詩8*10-9-5
こもり_うたう- 佐々木妖 ...自由詩7*10-9-5
影白- 砂木自由詩5*10-9-4
河口湖での思いで- メガネ川柳110-9-4
たくさん- 佐々木妖 ...自由詩2*10-9-4
ピノキオ- 月乃助自由詩12*10-9-3
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夏が挽く歌- 橘あまね自由詩2610-9-2
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VIEW2010_1(1)- はなもと ...携帯写真+ ...810-9-1
ダイイング‐メッセージ- 鵜飼千代 ...自由詩6+*10-9-1
愚かです- 殿上 童自由詩11*10-9-1
Blackberry- 月乃助自由詩14*10-8-30
登校日- 橘あまね短歌2*10-8-29
ツイスト&シャウト- ペポパン ...自由詩4*10-8-29
幼児退行- tam自由詩110-8-29
頭脳改革- うずら豆自由詩210-8-29
メジャースプーン七首- あぐり短歌4*10-8-29
熱帯夜- あぐり短歌6*10-8-29
『美しき青きドナウ』の調べに乗せて2010_晩夏- salco散文(批評 ...5*10-8-29
あの夏- 小鳥自由詩210-8-28
クリックの夢- 朧月自由詩410-8-28
追いかける声- 乾 加津 ...自由詩6*10-8-28
夕目- うずら豆自由詩310-8-28

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