遠野の山道/峠の途中 一本の巨大な枝垂れ桜/
 とおののやまみち とうげのとちゅう しだれやなぎにかっぱがぽつり 

春先にその桜の根元/その下で春先に相撲を取る河童一匹/
 はるさきいつも ....
キスをせがんだ乾いた唇に

熱は伝う 憚る暇もなく

堪えていた(つもりのない)モノが零れ溢れ

堪えられないくらい“私”に気が付く
 
ふたり 夜空を見上げて
満天の星のした
夢 語り合ったね

不安な僕の心を
君の笑顔が支えてくれた
自信のない未来を
君が拓かせてくれた

ずっと君の隣を歩いてゆくと
思っていたけ ....
彼女の名前は作り物

私が名付け親であります。




私は管理を怠りました

彼女は消えることもまた

話すこともできなくなりました。





ごめんねだ ....
開け放し砂漠のようなせまい部屋 砂糖の雰囲気を探してる

二人して抱き合うふりして寄り添って あつめたものはばらばらの穴
陽だまりと
血だまりは
だいたいおなじ温度
抱かれてるくらいの
おなじ温度

おっぱいは
血液と
だいたいおなじ成分
血をなめたときの安らかさも
だいたいおなじ成分

陽だ ....
心からだきしめていたい


心の中までだきしめて



いたい





あなたの心の痛み感じられるくらいに。
友へ

こころを寄せて
手紙をしたためています
わたしのうしろで書かれないものたちが
茶化して耳をくすぐります
フェルメールの筆は光の代用
ずっと見ていたかったのに
わたしは弁明しなけ ....
旅立ちは賑やかだ

大皿に盛り付けられた笑顔と
色とりどりの激励の前で
あくまでも清々しく感謝を歌い
覚悟の靴紐を適当に結んだら
潔く見えるように出発しよう

旅立つ者の不安は誰も ....
囁きのような極彩色の
ベッドに横たわり
レム睡眠とノンレム睡眠の
波に支配される時間は 
どんな時間だろう
記憶との関係で言うと 
忘れ去られた色彩

轟音のような
モノトーンの目覚 ....
緑道公園の木の上で

最後の蝉が鳴いている


ジリジリ・・・
ジリジリ・・・


今にも力つきそうな声で鳴いている

その声は一瞬一瞬過ぎるごとに
確かに弱々しくなっ ....
{画像=110917004242.jpg}



わたしはひかり / わたしはしずく

ふようして / こうかする


あなたはやみ / あなたはこうずい

かくさんして / ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね

たわいのないことを地獄 ....
熱暴走を恐れている
いつブチ切れルかオドオドしながら
キーボードを叩いている

送風口に手をかざし排気の熱さに眉をしかめ
キーボードを持ちあげ底板に手を当てて熱さに一喜一憂する

そんな ....
私にとって秋とは

頑なに厳しい父ではない

寛大な母ではない

余命宣告をされた母方の祖父である

モルヒネに朦朧としながら必死に生を説き続けた母方の祖父なのである

それを今  ....
夜は眠るべきものだということを、少なくとも一日の終わりには眠りがあるべきだということを、あるときとつぜんわたしの体が忘れてしまった。とつぜんにだ。眠ろうとすれば、眠ることはできた。ただし四十秒ごとに目 .... みとめよう 夏は終わってしまったし あなたをぜんぜん愛してなかった

溶けているアイスクリームの傍らで 吹けばとぶような恋をしていた

場所なんてかまわなかった 季節なんて名前なんてかまわなか ....
届かないものに
届こうとした
愛せないものを
どれだけでもいいから

抱けないものを
愛そうとした

遠浅のような悲しみを
泳ぐしかなかった
溺れかたしか
知らずに

どれだ ....
携帯番号教えてよ、
何気なく発したずっと言いたかった言葉。
帰りがけ、たまたま出会って、短い距離一緒に帰った時にとうとう言った。
君との繋がりが欲しかった。学校だけじゃ満足出来なくて、どこ ....
つまりは総括なのだ。

ありとあり余る残滓と
ありとあり余る余韻と
ありと有り余る余震と
ありとあり余る贅肉と
ありとあり余るバリと
ありとあり余るカニバリズム

雷鳴の中 交差点を ....
 わがままなあなたのReは愛しても
 まだ足りないと盗みいるひと


雨の夜は朝がこないとテレビのなかの猫たち
雨でも散歩はできるよね、と
傍らのちいさな犬はぽつり
おやすみが言えなくな ....
いいよもう
かまわなかった
びしょ濡れの犬のように
疲れはてて

いいよ
最初から
屈服するしか
なかった

かまわなかった
ひとを
殺してもいいくらいに

ひとを殺し ....
それはいつもそこにあるから
しかたなくて
必死にいのちを擦りあった

てんてんと開いたあなから
すこしずつながれだして
しかたないから
必死にいのちを擦りあった

かなしくもない ....
やさしい人はどこですか、と
尋ねることばが多すぎるので
空はすっかり無言です

晴れ渡る青空の日も
雨の日も
風の日も
空には無言が広がります

だから時には
黙って空 ....
今日もいつも通り
という自覚もなく

今日もいつも通り
という毎日が過ぎ

今日もいつも通り
私の隣には君がいる


だけど突然

底なし沼にハマるように
記憶に足を ....
一足早い中国の秋

人恋しい季節

たどりついた河北の地で

気の早い寂寥が

僕をつかまえる

もう出会えないかも知れない

あのひとの笑顔を

残してきたのは

や ....
路地裏の縁台に腰掛け
はだけた胸元に
団扇で風を送り

茶請けに水羊羹
冷茶を一服口に含み
にんまり、

路地には打ち水がしてあり、
しおれかけた朝顔の鉢が
そこ ここ

遠く ....
茜の空と群青の海

私は その{ルビ間=はざま}に行きたくなりました

赤紫の{ルビ間=はざま}は 空でも海でも陸でもなく

名の無い存在で

寂しげのような 楽しげのような

{ ....
傘をさせ傘をさせ傘をさせ傘をさせ傘をさせ
このやろう

雨だ雨だ雨だ雨だ雨だ雨だ雨だ
雨よふれ


傘をさせ傘をさせ傘をさせ傘をさせ傘をさせ
傘をさせってんだこのやろう


 ....
武器の形をした島

地球上で最も凶暴な住民、ただしあくまで、潜在的に

ありふれてはいるが、空から見下ろせばその島は太平洋に浮かぶ拳銃にみえる、シリンダーのあたりから山となって人工の針葉樹林が ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
河童- ……とあ ...自由詩811-9-19
乾いた唇- 徘徊メガ ...自由詩111-9-19
星空- 洞野いち ...自由詩911-9-19
サワメ- ハリマ自由詩111-9-18
ばらばらの穴- はるな短歌311-9-18
おっぱい- はるな自由詩311-9-18
_- ぶらっく ...携帯写真+ ...311-9-17
つくせぬ手紙- 乾 加津 ...自由詩16*11-9-17
旅立ち- nonya自由詩18*11-9-17
囁きと轟音- 小川麻由 ...自由詩4*11-9-17
宇宙の一員- COCO自由詩1311-9-17
わたしはひかり- beebee自由詩29+*11-9-17
おもてなしぃ妖怪- るるりら自由詩22*11-9-16
熱暴走に相対できない- kauz ...自由詩4*11-9-15
枯れるまで生きるから- 徘徊メガ ...自由詩311-9-15
睡眠- はるな自由詩111-9-15
かまわなかったけど- はるな短歌6+11-9-15
届かないものへ- はるな自由詩111-9-15
着信ナシ- 田園自由詩111-9-14
夏の総括- ……とあ ...自由詩911-9-14
夢猫- たま自由詩27*11-9-14
- はるな自由詩211-9-14
untitled- はるな自由詩611-9-14
やさしい人はどこですか- 千波 一 ...自由詩4*11-9-13
惑いの記憶- COCO自由詩911-9-13
中国の秋- ジム・プ ...自由詩2*11-9-13
夏の夕暮れ- ……とあ ...自由詩10*11-9-13
はざま- subaru★自由詩22*11-9-13
あんぶれら- ぶらっく ...自由詩211-9-13
メロンアイランド- 乾 加津 ...自由詩8*11-9-13

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