とろりとろりと
日が暮れて
お社の石灯篭の暗い影
僕の背丈より
いつの間にか長い

鬱蒼と生い茂る鎮守の森
空にはねぐらに帰ってきた鴉の
黒く騒がしい群れ
忍び寄る夕闇せかされて
 ....
年末の気忙しさに閉経後の人生を考えてみたりする
それはあまりにも取りとめなくて
生理用品の買い置きはどうしようかとか
明日から生理用ショーツ穿かなくて済むのねとか
不幸中の幸いにして生理痛とは ....
駄菓子屋の側に置かれた自動販売機は
存在を知ったときからもうおんぼろで
お金を入れてボタンを押しても
蹴っても叩いても何も出てこなかった


お店を切り盛りしていた女主人は
存在を知った ....
センセイも昔はガクセイだったから
センセイのセンセイがいる

センセイは今もガクセイだから
センセイのセンセイがいる

センセイは他のセンセイに
アドバイスをもらったりするので
センセ ....
既に眠りについたあなたの
心地よさげな寝息が聞こえるの
あなたは確実に夢など見ていない
私が横に居ることも関係ない
最後の一日を誰と過ごしますか
そう決断を聞かれたとしたら
あなたは私の名 ....
ぼろぼろ
ぐずぐず
もさもさ

私の作業は
すべて
いつも
こんな感じ
なのかな

うん。

まあ、
悪くは
ないんじゃないかな
杉の梢のうえに
あなたの声を聞いた気がしたのです
…枝の間に、冬の鳥のさえずりの中に、
 ひとつ、ふたつ…
タンポポの綿毛になって
飛んで行くのですね、

とめたって
きっともう  ....
ぬめぬめとした
自分を抱き締めた。
皮膚呼吸をしているはずなのだが、
何かを塗りたくてたまらない。

空には暗いグラデエーションの夕暮れ
丘に登って見上げている僕は
ぬめぬめとした
 ....
夜明けの蒼い薄雲へ吸い込まれていくタバコの煙

煙の粒子はどれだけの細かいのだろう

どれだけ軽いのだろう

どうして上へ向かっていくのだろう

疑問が疑問を呼び 

しかし
 ....
{引用=

赤錆びた鉄くずに
音ばかりがしてきそうで、
枝の間にのぞく空の端に
来るはずもない
飛行機をみていた
確かにここでは、ディーゼルの音が
あんなにも していたのに
St.C ....
冬だ
風が頬に当たるとピリリと痛み
後に唇までピリッと割れて痛む
それが冬だ
外壁をピカピカしたライトで飾るお家は
電気代など気にしなくて良いお家だよと
独り言を言いながら肉まんで暖を取る ....
{引用=
(She was once here. So was I.)


あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う

あなたはせんさ ....
曖昧な私を笑わない
視線で嘲笑しない
声色で嫌悪しない
口先だけで肯定しない
君と向かい合えば、私は私でいて良いと思える
記憶を
じゃぶじゃぶと
洗えたらいいのに

無意識に
浮かんでしまう
昔のこと

この季節に
刻まれてしまった
思い出

北風に触れると
浮き上がってきて
気持ちを乱し
 ....
 ひとつの言葉で生まれるものと死んでゆくもの
 音から文字へ文字から声へ声から言葉へと
 言葉は深い底をさまよう
 形のない海であり雨であり雪のようで
 光りへと暗闇へと
 文字を拾い集めた ....
濡れた足で汚してしまうとしても
恐れることはないはず
そう信じたくて
貴方に話しかけようとする

はじけてしまう言葉を
ただ見送る
見送り続ける

君の後ろ姿など目に焼き付けるものか ....
心を石にしなければならないときもある
そんな言葉を聞いて 今がそうなのかと
石になって押し黙っていたら
でくのぼうと罵られた

欺いたり盗んだり蹴り上げたり
でもそれは愛しているからなのだ ....
粉雪の 一つ一つの 結晶を 散りばめた夜 ひっそりと泣く



降り積もる 雪の上には 足跡を 静かな中に 奇跡を信じ



星空に 列車の車体 凍てついて 彼の童話に 思いを馳せる
 ....
かえってはいけないのだと

そう、気付きました

かわってゆくのだと

そう、気付きました

母をなくした子どものように

一度だけ泣いて彼は

振り返らずに去ってゆきました
恋人はまぶしい午後の光に
パウダースノーとなって朽ちた
彼女を運んで行った同じ風が
僕の窓際にサルビアの香りを連れてきた

季節がめぐって僕は知らない場所に行き着いて
生活はいつの間にか地 ....
赤い屋根のお庭には、
たくさんの死骸が
ごろごろと横たわっていました
胴体を切られた者達が、

七重八重になって、乱雑に
ひしゃげた腕が
その間に差し出されては、
修羅場をいっそう ....
誰かが見ていた夢を
僕は追いかけて来たっけ
本当はもっと楽しいことを
思いついてたのに

切ないや寂しいに頼って
どんだけ人を傷つけても
治ってくのは自尊心だけ

二日酔いがこわくて ....
頭のネジ一本

理想や空想にたよりっきりで

何も行動を起こすことはない

体が重く元気がないのは

もともとこんな感じだったから

耳鳴りがいつもして体は雨で濡れたように重い
 ....
永遠を求めるな
子供達よ
それは麻薬だ

永遠を追い駆けろ
中毒者タチよ
たとえ幻覚だとしても
お前達には見えているのだろう
台所で泣いた日
世界が動いた


小さな部屋が広く感じて
台所で泣いた日
出かける前にビールを飲んで
「さよなら」の覚悟でメールを送ったら
「よろしく」とばかりに返ってきたの


 ....
僕が林檎をかじっているこの世界は
銀色の象の胃袋の中にあって
銀色の象が星を喰う世界は
英語を話す蛇の海馬のあたりに浮かんでる

英語を話す蛇が
日本語を解読しようとする世界は
すべてが ....
うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ

衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める

足元に着やすく ....
炬燵の下の泉に集まる小人たち


本棚の下 隠し階段 希望の泉


頭頂部から自噴する泉は美しい


マンションに濁りなき泉下界へ落ちて


睡蓮の池にひたすら風が起こる

 ....
鋳型に鉄を
溶かし込む

除かれた雑分は蒸発し
冷めて固まるあらたな
ものにまとわりついた

みがいて輝き取り戻す
依然と同じ硬度を保つ
石のかたちに似せた鉄

その誇りゆえ ....
自分は間違っちゃいないんだと
そんなことを言うのは難しくて
そういう感覚の儘
腕の傷は消えないな
わたしの肌の下に埋まった青い言葉たちが
解読出来るほどに器用じゃない頭で
恋してる、世界中 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とおりゃんせ- 楽恵自由詩11*09-12-9
戯れのひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*09-12-8
駄菓子屋のソネット- あ。自由詩14*09-12-8
センセイのセンセイ- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-12-8
眠るあなたの横で- 智哉自由詩109-12-8
焼き立てクッキー- むくげ携帯写真+ ...209-12-7
「綿毛」- 月乃助自由詩6*09-12-7
蛙の黄昏- ……とあ ...自由詩11*09-12-7
整合的不整合- snowworks自由詩209-12-7
Bus_stop/パール・ハーバー- 月乃助自由詩9*09-12-7
冬を告ぐ- 智哉自由詩209-12-7
クロマティック・ラヴ・アフェア(ガーベラの花束を手に立ち尽く ...- 瀬崎 虎 ...自由詩709-12-6
救われる- むくげ自由詩109-12-6
漂白剤- 未完自由詩4*09-12-6
スペル- 湖月自由詩209-12-5
濡れた足で汚してしまうとしても- kauz ...自由詩9*09-12-5
石になる- 佐野みお自由詩309-12-5
- ミツバチ短歌5*09-12-5
家忘れ- 雨流れ。自由詩2*09-12-5
教室に向かって歩いていく- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-5
X_29.50- 月乃助自由詩5*09-12-5
ゆめがみれるのはいつもよる- 竜門勇気自由詩1*09-12-5
頭のネジ一本- こめ自由詩1109-12-5
永遠と絶望- within自由詩6*09-12-4
台所で泣いた日- 夕切り自由詩409-12-4
火星に生命がいた可能性- 瑠王携帯写真+ ...7*09-12-4
仕度- 笠原 ち ...自由詩18*09-12-4
DKに泉- アハウ俳句309-12-4
可能性- ふるみ自由詩309-12-4
機関銃を抱いて- あぐり自由詩5*09-12-3

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