妻へ
ヒヤシンス


ポプラ並木をあなたと歩く。
優しい日差しが降り注ぎ、穏やかな風がゆったりと流れてゆく。
僕はあなたの胸の内を知りたくなって、ほんの少しドギマギする。
意地悪な雲が僕の心を見透かしたように、時々日差しを遮ろうとする。

あなたは本当に美しい。流麗なピアノの音色にも似ている。
凛とした風貌、思いやりに満ちた瞳、穢れ無き優しい心、そして何よりその笑顔。
あなたは僕にとって完璧な人だ。いつもあなたを身近に感じる事が出来る幸せ。
その幸せのおかげで、僕はまた今日を乗り切ることが出来るんだ。

あなたはこの場所を気に入ってくれるだろうか。
ポプラ並木をこえると緑の公園内にある薔薇園が眼前に広がる。
これが今の僕に出来る最高の愛の証しなんだ。

あなたの誕生日を目前に控え、今あなたに贈りたい。
僕と結婚してくれてありがとう。
そしてこれからもずっと一緒に人生を歩んでゆこう。


自由詩 妻へ Copyright ヒヤシンス 2013-07-12 19:18:49
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