聖夜劇ナンシー関のひとりごと 久しぶりに戻ってきた郷里は
なかば廃村となっていた。

秋の陽気に誘われるまま歩を進め
廃校の門をまたいだ。

建替えられた校舎は馴染みなく
ほどなく廊下に迷った。

誰もいないはず ....
くぐるのか
こえるのか
あたりまえに
たのしげに
なわの向こうへ
消えてしまった

きっと時代や風にも乗れるのでしょう
できない者にはいつまでも不思議

なわは蛇のようにうねり
 ....
               151219

金平糖と言えば、過労詩の世界の住人だねえ
詩なんて言葉を詩に記せば白けるということぐらいは
ご存じでしょう
無彩色透明のシロップを掛けて何十時間 ....
ひとときのやすらぎ

おとなえば、一人の女人ありて
吾ら夫婦温かくもてなす
いつも、折にふれ
訪ねゆきて慰めらる

自動車の事故も
息子のふしまつも
その方の温情に、慰めらる
今日 ....
 
私は
想いながら
   死んでゆく。


喜びに包まれた名を
明かすことなく
内なる焔は
ひかりよりも

まばゆい。


噫、
おもはざるひの無ければ
かぜの音にき ....
「死ぬために生きる
それだったら もう少し 
生き続けられるかもしれない…」


となりに乗り込んだ ピンクのかたまりが
内部分裂 暴発を くりかえしているのにも気づかず
ほ ....
鴉の声が窓ガラスをすり抜け
ベッドに潜り込んでくる
戸外では新しい世界が始まったらしい

部屋の中には 
昨夜 
掘り返した青春が 
アルコールに萎えて床に散らばり
描き上げた明る ....
世界は回る
くるくる回る
私が悲しみで
打ちひしがれてる時も
お構いなしに
くるくる回る

大切ななにかを
亡くしたとしても
世界は最初(ハナ)から
興味無い、という様な顔で
 ....
          151216

電池そのものを改良しなければならないと
ラジオニュースは語る
マーブルチョコを好むのは
大人だけでなく
幼児
乳児
這い這いできる子供たちには
飲 ....
スイッチだ日常の点けて弄ぶ消しても眠らない
壁を這いまわる夜にふやけた未発声の《》は過呼吸のまま乳房を求め
夏の光に目隠しされた幼い逢引と声の影法師
皮膚下の水脈を辿る山椒魚のふるえ蔓草が覆う戦 ....
壁の向こうで
雨が歌う
今夜
雨は涙とちかしく壁に染み入る優しさで
噂の流星はみえずじまい
空のステージに
始まるはずだった
ピアノに向かって
私のためにとは
言わないけれど ....
今しかない
今しかないんだ

スズメの大群
目がくらむほど輝く夕日
橙と黄金色に染まる街並み
金色に閃く窓ガラス
生物は黒に染まり
無生物は鮮やかに色付き煌めく
世界が反転する瞬間
 ....
過去も未来も無く
ただ美しいと思った

さよならの
指先を咬む

ひずみ
ひゅう・・・・。ひゅう・・・・。と身体を切り裂く夜風。
ひゅう・・・・。ひゅう・・・・。と父を迎えに来た。
ひゅう・・・・。ひゅう・・・・。と地底の底から唸りを上げて。

死んだらどうなるのか ....
早朝の畳部屋。
障子の引き戸を開けながら
眠る父に声をかける。

「お父さん。今日は寒いね。」

顔を洗い家中を動き回る母。
これからやってくる客人を迎えるため
悲しいそぶりを見せよう ....
 
あなたとわたし

その狭間にあるわたし

それだけがほんとのわたし



 
継ぎはぎだらけのタペストリー
隙間から柔らかな風が吹いた気がして

離島が点在する
静かな海をゆく船を夢想する

日常は羅針盤もないスケートボード
リュックひとつでバランスをとって乾いた ....
眠れない夜の羊たち
番号を与えられ順番に沈黙に浚われていく
まるでアウシュビッツの塀の中で

私の孤独は刃の欠けた短刀
羊たちの羊毛を剥ぎ取ることも叶わない
そして絶望も錆びれて
 ....
今日も高層ビル群はわたしたちに
たくさんの夢をみさせてくれる
街中には様々な言語が飛び交い
様々な文字がおしゃべりしてる
global化の賜物だ。

灰色のコンクリートジャングルには
サ ....
足の爪に
塗っておいた海が
夏のどこかへちぎれて消えた

地図の上をなぞる指が
コーヒーの匂いをたどって
最果ての島に着く

ふと顔を上げれば
見慣れた街並み

寝過ごした朝のよ ....
愚痴を言う人を
心配はしない

吐き出してまわりを不快にしてでも
自分は楽になりたいという図々しさがある

むしろ心配なのは

愚痴を言わずに耐えてる人なんだ
つきまとう不安

拭い去れない迷い

予測できない未来

追ってくる過去

逃げ道のない 一本道の先に

決断がある
太陽が低く輝いている
濡れたアスファルトがそれを照り返し
わたしは目を細めた
光の針がどこまでも伸びて
小さな瞳孔から苦も無く入り
網膜を火の海にした
百メートルほど先を
炭のように黒い ....
π(パイ)


二畳ほどもある焼き釜は
林檎とシナモンの焼ける
例えようのない良い薫りです

どれほどの林檎が燃え盛る炎に
くべられたか その林檎の数には限りがありません
讃えようも ....
野良が挨拶しているよ

疲れた毛を励まして
露出した皮膚を隠し
道の真ん中を
人々の営みの中を
堂々と
野生の威厳を振り撒き
声ひとつたてず
冷たい日差しを歩いているよ

こそこ ....
*テープ起こし*

一億総ナントカ社会においては、一億人の集団意識をまず、切り刻まねばなりません
同調しすぎ、硬直するのが我が国の悪弊でありますから、近所のゴミ拾いでも人のメガネを拾わない、
 ....
書きたくないねえ
なんだか 自分の死を待つようで

あんたが死んだ後の片付けだと
どうすりゃいいか分からんってか
死んでから見張っていられるでもなし
とやかく言うたかて

訃報を出すと ....
涙しか残らない恋でした


躰だけが目当ての偽りでした


恋は涙に反転しました
あなたの瞳は
地球ほど小さい
渦巻く星の雲浮かべ
光に濡れる黒い華

――めぐすり ひとしずく

恩恵とは湧き上る涙
乾いた世界に満ちて溢れるもの 

柔らかく羽ばたいた
ひとつ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
聖夜劇ナンシー関のひとりごと- 北大路京 ...俳句315-12-20
_真昼の肝試し_- くろねこ自由詩2*15-12-20
なわとびあそび- ただのみ ...自由詩20*15-12-19
こんぺいとうの秘密- あおば自由詩7*15-12-19
_ひとときのやすらぎ- 生田 稔自由詩215-12-18
Hallelujah- レモン自由詩29*15-12-18
『DRIVE_ALIVE_SURVIVE』- 座一自由詩12*15-12-18
宴の翌朝- イナエ自由詩14*15-12-17
くるくる回る- 自由詩6*15-12-17
猫とマーブル- あおば自由詩8*15-12-16
スイッチ- ただのみ ...自由詩16*15-12-16
トモダチ- Lucy自由詩20*15-12-16
今しかない- 自由詩6*15-12-15
アウローラ- レモン自由詩17*15-12-15
風の呼びかけ。- 梓ゆい自由詩115-12-14
約束事。- 梓ゆい自由詩315-12-14
わたし- 殿上 童自由詩22*15-12-13
風とスケートボードと- 梅昆布茶自由詩2215-12-13
静かなる睡眠- 乱太郎自由詩18*15-12-13
夢と虚構- 自由詩4*15-12-13
ペディキュア- ガト自由詩17*15-12-13
横顔- ガト自由詩6*15-12-13
決断- 佐白光自由詩2*15-12-13
マジック- ただのみ ...自由詩12*15-12-12
アップルパイの2乗- るるりら自由詩23*15-12-12
野良のさよなら- 宣井龍人自由詩24*15-12-12
一億、総詩人社会- 高橋良幸自由詩315-12-10
遺書?- イナエ自由詩11*15-12-10
初体験- レモン俳句9*15-12-9
めぐすり- ただのみ ...自由詩18*15-12-9

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