おめでとうサンドイッチマン
おめでとうコブクロ
おめでとう白組
おめでとう
きっと
ことしの
あた し
やわらかな午後の風が吹きこむ窓のそばの
薔薇色の安楽椅子でまどろんでいる地球に
影をもたない人がひとり そっと近づいて
あえかな接吻をひとつ 残して立ち去った
....
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私
ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ....
{引用=
今年の 年越しそば は、ひと味違うのよ
当ててみてよ
「ん? スープが違う?」
そう!
なんでしょう?
「 おぉ 味噌か 」
}
こんな男 ....
ここはいくつめの駅だろう
外では雪がやまないし
君はつま先をもてあまして
車内にころがる星屑を
蹴っ飛ばしたりなんかしている
君を胸に抱くまで
宇宙なんてしらなかった
僕はじぶん ....
買って嬉しい華一文女
まけて悔しい華一文女
女の華道、地獄道
血の海に咲く儚い花火
氷を抱え見据えた瞳
生き抜くための身投げ京
男にゃ天国
女にゃ地獄
売られて買われ極楽の
夢も希望 ....
「君、を燃やしてみたいよね」隣で三月さんが言った。
「え、私の、ハート?」笑って答えてみた。
「いや、身体だよ。ほら、髪の毛とかさ、そういうのに
火をつけてみたくない?」そう言 ....
暇つぶしに入った喫茶店で煙草を吸いながら、注文したものを
忘れていく。誰もそばにいなかった。そもそも友人なんていた
記憶もなかった。誰か可愛い女の子と恋に落ちたかった。友に
な ....
零れていくもの。
今日も白衣を着ていた朝、ロッカルームから出てくると、
弓ちゃんが反対側の扉を開けて、私を見て笑った。
「初音ちゃん、もう来てたの? 久しぶり!」
羽み ....
リキュールゼリーを食べて 酔ってしまった夜
蛍光灯の下で 瞬いていたのは自分の目蓋だった
ローソクを一本 皿の上に置いてみる
横にあるフォークとナイフ 銀食器の光り
....
君への電話
開いた君の声が笑顔だった 過ぎ行く眼の前の車の音が
急に聞えなくなるような 気がした
時折考える 私を思いとどまらせるもの って何だ ....
雪のなかに立ちつくし
あとからあとから降り続く雪片を待つ
そうして私を埋める白いせつなさよ
ぼんやりかすんだ空を見上げ何を待つのか
あとからあとから降り続く雪片を待つ
むかし僕は天使だった。
せなかにつくりものの羽をつけ、そでのすこしよごれた白い服を着ていつも母ちゃんのそばにいた。
かがみにうつった母ちゃんの顔はまるでペンキを塗ったように白く、やけにまじめ ....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ
一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒
整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
集めている
草花の歌声を
鳥の時を
空気の鼓動を
水の根を
空の恋を
魚の道のりを
暗やみの夢を
ひたすら
見つけては
集めている
....
薄暗い辺りにひとり
寂しさに浸りながら
窓際に体を預けて
想いの途切れた一瞬に
光がまつげを掠めたから
思わず顔をあげたんだ
そこに映る光景は僕を
余すことなく飲み込んで
透明 ....
おとぎばなしを信じる
そんな年頃を過ぎても
おとぎばなしは今も
あの頃のまま、まだ
聖夜に思いは消えず
静夜にひとり祈る
街のイルミネーションが
優しく点 ....
曇った硝子窓の向こうは、
憶えているから。
あたしは、ブランケットで身を包みながら、探し物。
集めたもの、星屑、蜂蜜。水煮の缶詰。
そして、おやすみなさい。の、
声を待っています ....
16年経って動かなくなった壁の
パチンコ屋の景品の
時計の匂いがする
雪が屋根を揺する日に
凍えた足を挟んでくれた
シワシワの両脚の
安心の匂いがする
肝臓をやられ
病室で孫の ....
クリスマスローズは薔薇じゃない
電飾まみれの、トウカエデが、
アオ、とミドリに照らされた、
噴水の、プールにも、映る。
ラッパを吹く天使たち、と、幼く
小さなトナカイたち、 ....
無くしたのです
何を無くしたのかは
覚えていないけれど
無くしたのです
確かに私は無くしたのです
無くしたのです
無くしたものは判らないけれど
記憶 ....
「当時」「杜氏」「東寺」「湯治」「答辞」
本日の"NGワード"
そんな設定がされているのにもかかわらず
あなたはNGワードを連射する
しかも「東尋坊」まで重 ....
人の想いは伝染する。
だから、
いつでも素直でいよう。
いつでも笑顔でいよう。
沢山の愛を感じていよう。
小さな幸せを見過ごさないでいよう。
素敵な気持ちでいよう。
不意に闇に包 ....
好きだよ 君の言葉が空っぽの心を満たしていく
でも間に合わない
この乾ききった星は潤うはずの心を何処までも吸収し還元する
サイクルが足りない
駆け足で通り過ぎる日常を横目に ....
あ
ああはは
かわらが
さらさら
はたはた
なかまは
はかばだ
まがらば
やかたは
らあらあ
わら
飴と続けるのを怒られたので
う
木々のそれ ....
嘘をついた つまらない、つまらない嘘
嘘をついた瞬間に 津村さんが それに気付いたことに
気付いていた
つまらない、どうしてあんなことに 嘘をつくのだろう、唇が
脳味噌を直結して ....
憂鬱な君へ
わわわッ、て叫んでみる、なんて嘘です。かかかッ。
未来が不透明で、思ってきたものと少しずつ違ってきていて、
これから先、生きていても楽しくなるなんて到底思えなくて、
考えら ....
ひとにぎりの世界しか生きていなくて
端と端が繋がって
わたしからは
到底、端が見えない
いつの間にか
周りには繋がりだらけで
端にいないわたしたちは
宇宙の端が見えなくて
....
奏でよう、永遠無限の旋 律
で
忍びよる、這うような
絡 みつき
ひっそりと
夜 に
心 の鐘つくよ うに奏で
よう
* ....
今じゃないし明日でもない らんっ
雨が降っても 晴れても 電車に飽きてくる車窓
俺って言う人が羨ましくて 朝電車の中で何となくつぶやいてみる
「お、俺、俺ぇ!」「ちょ、俺だよ俺っ」「っも〜、 ....
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