せっかくここまで来たのだからと
あなたは言う

あなたの言う
ここ がどこなのか知りたかったから
自分の姿を鏡に映してみた

ああ 知らないうちに
こんな姿になっていた

決して頂 ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
悩んだときは
ブラッドオレンジに染まる
マンションの給水塔の上に立ち

三百六十度 この街の大パノラマを この眼で捉え
瞳を閉じて シャッター音を鳴らす

沢山のネガが出たら 
その上 ....
  夏のむこう、
  あの入道雲のあたりに



  ひとつくらい、
  ふたつくらい、
  みっつくらい、
  言いそびれてしまったことが
  あの入道雲のあたりに

 ....
ぼくらのいのちのかたまりが

こころとなって かたちとなって

やってくる

あしたにはちがうかたち

になっているかもしれないし

そのままのかたちをしているかもしれな ....
何かの工場でも移転したのか
住宅街の真ん中にあられた大きな空き地
その空き地を取り囲むようにはためく斎場反対の白抜き文字

いつまで運動は繰りひろげられていくのだろう

はちまちをした町会 ....
これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけ .... アンカーに係留されている大型船
岸壁の縁に並んでいるビット
その上に座り俺をじっと見ている猫は
俺を町中からここまで連れてきた。
俺は猫に話しかけた。
ポケットから取り出した小さな煮干し呉れ ....
淡いピンクの花びらを
淡い期待を込めてちぎる

届くかしら?
届かないかしら?

春の石段に散る桜の様に
踏まれて汚れて粉塵と化すか
最上の運命をたどっても
曲水を流れる花びらの様に ....
42℃の
アスファルト

ながめながら

冷えた部屋で
毛布

くるまり
92℃の
コーヒーを
飲む

そんな
かんじで
幸福が
だんだん
遠ざかっていく
 ....
わたしは見守る
この地が安らかであることを

わたしは願う
この地が栄えることを

わたしは祈る
この地が笑顔で満ち溢れることを

この身が朽ちるまで
この地を抱き締めましょう

この地の人々の営みが ....
倦怠感と働くことを考えて薬を止めてみたけれど
辛くなって。

だから
今日はちゃんと
薬を飲んで
眠ろうと思います。

闇に想えば
どうか
あなたを愛す
夢を見れますように。
  ゆうぐれのいろを
  おしえてあげたいけれど



  かすかなひびきでさえ
  てのひらにつつんで
  あなたにあげたいけれど
    


  ふれることから
 ....
僕の孤独な情念の炎が
語るべきことばの切れ端たちを
のこらず灼いてしまうので
僕の口からこぼれだすのは
いつも色違いの灰ばかり。
灰ばかりです。

両手の手のひらいっぱいに
灰を差し出 ....
{画像=110806230826.jpg}



ホームに止まった電車の窓越しに見える
同じく所在なく立つ隣人を想う
二本の平行した線路上に交わる事なく
二人は未来永劫交差することは無い ....
向こう岸に星が落ちた夜
胸の前で手を合わせて祈る僕に
悲しい報せが届く

さそりの赤い星は
あんなに美しく輝いているのに
ついに君の嘘が
真実になることは無かった


この悲しみを ....
逃げ場をなくした熱気が
重く澱んでいる夜の底で
線香花火に火をつけると
涼やかな光の飛沫が
覚めやらぬ地面にほとばしる

しつこく素肌に絡みつく
湿り気を含んだ風の端に
弾き出され ....
かんぜんたいは
ありとあらゆる
条件を
かね備えて
きぜんとしている

唯一だから
さみしい
というおもいを
知らないでいる
ふかんぜんたいは
ありとあらゆる
条件が
あり ....
動く石ころを
温められるような気がして。

場面の一部には
通りすがりに
志が引っかかることがある。

意中に収まることであるなら
延長されるべき場面とされ
その場に長く止まろうとす ....
庭は
しめっている

しずかに
でも
着実に

窓際には
枯れた花が
咲いている

わたしは
濡れた戸を背に
立っている

あなたが
部屋のなかにいるのがみえる
 ....
虹が美しいのは
雨のあとだから
虹が美しいのは
光の さしこみ

すると
虹に向かう力は
その盾は
どちらさまの
しわざなの?

広島はいつも晴れ
八月六日 ....
此の肌
白く
夜にだけ
光る
その黒さと
対をなす
蜜のオセロ
純粋な目をして
花の匂いを
纏いましょう

焼けた風を
掴んで
呑んだ
何からも
自由になれるように
中 ....
有給休暇(というか、夏休み)をなんとか2日取り、
新幹線に乗って、
ある地方都市のセクキャバへ出かけた。
どうして、駅弁というのは、
列車が動き出さないと、開ける気にならないのだろう。

 ....
  一輪のすみれを
  花のところだけ切り落とす



  いとしい{ルビ女=ひと}よ
  きみの優しさが
  どこまでも悔しかったからです
カラヴァッジョ
光と闇の迫間に浮かびああがる人物
ダブリンの教会に浮かび上がるキリストの捕縛
400年もの間の行方不明の光

あり得ない光と闇のコントラスト
グラデーション無しの光の隣
 ....
{画像=110804030328.jpg}



傷つく想いと傷つける想い

どちらが重くて痛い?


独り帰って涙を流がす時

わたしは誰かを傷つけている



だから ....
よごれた指を
水につけて

すこし
きれいになり
水は
わずかに
濁る

わたしを
これ以上
みじめに
させないで
かなしみ島の住人は
毎朝、かなしみの海で顔を洗う。
その顔はまた涙でいっぱいになる。

朝は顔を洗わないと始まらないから、やはり洗う。

人生なんて終わればいいと叫びながら、朝がくれば顔を ....
あなたに
抱かれたことが
何にかの糧になるだろうと
思っていた

でも
ちがったね

何にもならないから
いいのね
役に立つ恋愛なんて
信じられないものね
{引用= ――はるな「桃のこと」に寄せて}

  桃を剥く
  なるたけ薄く
  しゅるしゅると
  あなたを剥く
  透明な肉



  最初に
  いだかれた痛み
  それ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シーシュポスの岩- blue自由詩7*11-8-8
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
ブラッドオレンジに染まるマンションの給水塔の上で- subaru★自由詩16*11-8-8
夏休み- 草野春心自由詩6*11-8-8
いのりの詩- 吉澤 未 ...自由詩1111-8-8
ヤドリギのひと- 恋月 ぴ ...自由詩2111-8-8
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50℃- はるな自由詩411-8-8
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2011.08.07- はなもと ...自由詩8*11-8-7
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- 橘あまね自由詩11*11-8-7
隣に立つ異世界の住人へ_/_夏はやっぱり不思議話- beebee自由詩20*11-8-6
黒い服- ミツバチ自由詩511-8-6
線香花火- nonya自由詩19*11-8-6
ふかんぜんたい- 中川達矢自由詩7*11-8-6
はぶられみちで- yuugao自由詩7*11-8-5
致死量の幸福- はるな自由詩411-8-5
虹に向かう力- るるりら自由詩16*11-8-5
夏恋- さき自由詩511-8-4
換気扇は回るよ、あの日の風車のように- はだいろ自由詩411-8-4
すみれ- 草野春心自由詩511-8-4
天才- ……とあ ...自由詩6*11-8-4
傷つく想いと傷つける想い- beebee自由詩1411-8-4
- はるな自由詩611-8-4
かなしみ島- そよ風自由詩211-8-3
水際立ちて- はるな自由詩211-8-3
桃を剥く- 草野春心自由詩5*11-8-3

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